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日蓮大聖人・池田大作

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爽やかな別れの日に  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

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 高原に風は颯々さつさつと吹き
 爽やかな別れのいま
 芒の波は白くくだけ
 過ぎにし夏の日からのその日々
 忘れえぬ想いをゆする
  
 たまゆらの人生の一瞬
 杉木立の影に
 瀬戸の海のほとりに
 移りゆく汽車の窓に
 相見ての友はいた
  
 ひとたび開いた胸と胸
 その胸と胸との奥の奥
 きらめきわたった秋空の
 あの透明な純粋を
 わたしはこの世の無上のものとしよう
  
 爽やかな日 別れの日から
 よしや相見ることの叶わなくとも
 わたしはよもや忘れまい
 呼び合う心と心の実在を
 刹那の永遠にかけて信じよう
  
 爽やかな別れの夜
 友と友との盃に
 かたみに影を宿して
 月を肝膽かんたんをてらし
 いま高原に 秋風わたる

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