Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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建設の譜
詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)
前後
1
おお 煌然として 太陽はのぼる
新しき生命の 鼓動にあわせて――
建設の戦士 いま起ちて
建設の譜を 謳わんとす
七彩の雲ながれ
ああ 暁鐘は鳴りわたる
杉の 巨木の森は
いま 金色にそめはじめ
七百年の年輪 幾重にも刻み
この年 この朝
この一瞬を 待ちにまっていた
建設の槌音 豁然とこだまして
われら 栄光の朝の門をすぎ
富士の白雪を 仰ぎつつ
いま 未曾有の 広布の完成へと急ぐ
千数百万の 宝塔の陣列は
五十の展転を 身をもって行じ
雀躍として 大地を踏む
礎は 深く また深く
尽未来の 永劫の聖火を
閃然として
点
とも
すからには
永遠に崩れない礎を
いまこそ 築こうではないか!
有史の流れを 遡航するまでもない
バビロンの流れ はやくも涸れ
月は ギリシャに傾き
ローマ エジプトの廃墟を照らす
聖なるガンジス また濁流に呑まれ
万里の長城 無用の長物と化し
過去の殿堂を ことごとく
幾世の流転と 変貌の跡を留めて滅びゆく
2
破壊は 一瞬
建設は 死闘
惰性は暗 希望は明
後退は死 前進は生
白法の隠没せんとした時から
ああ 二十余年……
国破れた山河に ただひとり
恩師は 曠野にむかって叫んだ
――大聖哲の昔に還れ! と
いま 建設の槌音のなかで
私は 声をかぎりに叫ぼう
――噴野に立った 恩師の昔に還れ
――そして 大聖哲の昔に還ろう
破壊には 修羅の鉄兜
建設には 立正の鉄兜
われらの頭上に 燦たるものは
眩いばかりの 妙法の主体
礎は 深く ふかく
そして 岩底まで 掘らねばならぬ
古代の殿堂の底には
幾千万の人柱が 埋まっていよう
いま われらの建設の礎には
栄光の人生の すべてをこめて
異体を同心とするものの
われらの 生命の宝塔の林立をもって
羽搏く平和の殿堂を 荘厳しようではないか
3
われら 生命の宝塔の森が
東方の この列島に繁り輝く時
ここ 宇宙の一角
夢にみた――
清浄楽土の 新社会の建設は成る
いま 無残な破壊に崩れんとする世代
われらの建設は 夢みることを許されない
万人の平和のための 断固たる建設だ
一人が 一人の宝塔をひらき
そのまた人が――
もう一人の 宝塔を建てねばならぬ
慈悲と忍辱と勇気と
空前絶後の――
栄えある 果敢な闘魂が
いまほど 絶対の要請となった時はない
杉の巨木の森は
ひたすらに 待ちわびて七百年
いま 建設の槌音にあわせて
梢は よろこび顫えている
われらの人生の歓喜にも似て――
人類万年の 未曾有の宝塔に
燦たる 元初の火を
この刹那に 点火するからには
われら 林立する
恒河沙の 誉れ高き宝塔たち
おのが生命に――
松明を 燃えあがらせよ!
指標に進む 建設の友よ
使命に生きる 建設の勇士よ
警世の篝火を 狼煙のごとく
空高く また遠く 掲げゆけ!
(1969.1.1)
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