Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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指導者
「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)
前後
1
難戦の時がある
われわれが負けているように
見える時にーー
不動の指揮者が
一人いれば
必ず勝利に転ずるという
確信を信条として
私は 存在する
確信に満ち溢れた対話
明瞭判然たる対話
純粋なる対話で
僕は 達人の如く
指揮をとる
包容ーー
僕は 生きいきとした
会話の指導者になる
滝のように 激しく
滝のように 撓まず
滝のように 恐れず
滝のように 朗らかに
滝のように 堂々と
男は
王者の風格をもて
僕は 灯台の光となる
庶民が安堵できる
小さく 偉大な光となる
君の生命は
渇いた状態に見えるので
僕は 執拗に聞こえるであろうが
泉への道案内として
君を強く誘うのだ
2
指導者に残された道は
唯一つ
民衆を絶対に
犠牲にしないということである
賦に落ちない点が
多すぎる社会にあって
私は 鋭い直感と聡明さで
一切の事を処してゆきたい
君の責任感 研究心
そして対応力があるかぎり
後輩は安心し
喜んでついていくであろうと
僕は 心から
青春の
詩
うた
を贈りたい
君は 光彩陸離たる
表舞台で踊る
僕は 辛労多端な
舞台の陰で走る
多事多難な
時代になればなるほど
僕は 的確な把握の
指揮をとってみせる
私は 装いをこらしたくない
庶民の健全なる
意見を信ずるのは
そこに装いがないからだ
僕は 無作の指導者でありたい
3
若き指導者は
鈍感であってはならない
偽善と追従は反発し
正義のために
心底から前進する
濃霧 天候が悪い
これも貴重な遠征日誌の歴史と
思っているから
私には平気なのだ
我々の行進は
未開の遠征だ
無限の生命力という
地図と磁石で
究極の山を
登攀せねばならぬのだ
疎外された人間を
軽蔑する指導者がいるかぎり
我々は 民衆の旗を
さらに 高く掲げて
対抗してゆこう
いかに信頼できぬ人が
多くなったとしても
私は 失望しない
自らを変革し 熟達して
若き友を信頼することが
最も賢明であることを
知ったからだ
一人の英雄を育てるよりも
私は 健全なる
常識人を求めたい
英雄には
多くの犠牲者を
ともなうことを恐れるからだ
4
貪婪の指導者がいる
怠惰の指導者がいる
嫉妬の先輩がいる
僕は
庶民の友となりながら
信頼の二字を勝ち取れる
青年指導者になりたい
民衆からはなれた指導者は
もはや指導者ではない
素晴らしい絨毯の上に遊ぶ有名人が
何で真実の
民衆の友になれるかと
僕は憤りながら
反撥しながら
大股で歩き戦う
君の確信を込めた言葉に
人びとは いつの日か
必ず救われる思いで
語りあうにちがいない
僕は 喜んで
君の大胆な意見を
聞き入れるような
大きい人間となり
青年を愛しぬきたい
優柔不断を
包容と錯覚してはならぬ
卓越した決断力が
そこにあってこそ
独自の光輝を
発するからだ
的確な判断力と
深い精神の
弾力性を持った者こそが
真の新聞人だ
5
世には
あまたの指導者がいる
それは所詮
口実と権力の
指導者と自覚する故に
僕は
文化と平和の
指導者で生きぬく
白雪のアルプスを
登頂する思いで
注意しながら
ねばり強く
少しずつ
私は 今日も歩む
旭日の
太陽の勢いというものを
私は あまり欲しないがーー
しかし
潮の満つる如く
自然にたゆまず
民衆の勢力が
長期的に増すことを
絶大に欲する
指導者に なるのだ
人を穢すことは
いと易しいが
人を育てるのは
むずかしい
故に 私は
人の人格を
みとめるととを
第一歩として
進めるのだ
軽薄な
表面的な批判など
問題ではない
一番大切なことは
その人の根本に
いかなる感動を
与えたかにあるのだ
君の 後輩に信頼された
徹夜の作業を見ていると
僕は 涙が溢れる
利害を超越したものの
確固たる青年の美といいたい
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