Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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青年よ二十一世紀の広布の山を登れ  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
9  若き青年リーダーたちよ
 問題にあったて
 常に鋭く
 その事件の本質を
 見抜きゆく洞察力を持たねばならない
 また 様々な法戦にあって
 その背後にある
 陰謀 画策の構図を
 見破らねばならない
  
 故に 未来に生きゆく青年たちは
 賢者であらねばならない
 愚者であってはならない
 騙されてはならない
 聡明と智恵者であらねばならない
 これこそ
 「天晴れぬれば地明らかなリ」との如く
 信心の要件といわねばならないからだ
  
 詮ずる所は
 不幸と幸福
 邪悪と正義
 魔と仏の戦いが
 仏法の仏法たる所以であることを
 自覚していただきたいのだ
 ともあれ 若き君達は
 同信退転の
 あわれな友を乗り越え 乗り越えて
 生命の宝塔の
 求道の人々と交わりながら
 ひたすらに
 運動の繰り返しを
 回転しぬいていただきたい
10  真実の
 充実しきった意義ある人生には
 真実の
 偉大な仏法と信仰が必要なのである
 君達の最高の誇りは
 日蓮大聖人の仏法を持(たも)ち
 青春を乱舞しぬいているということに
 つきることを知らねばならない
  
 二十一世紀の山は近い
 もはや彼方に見える
 二十一世紀は
 全てが君達のものだ
 君達の暁であり
 檜舞台である
 君達が存分に活躍しゆく
 総仕上げの大舞台である
  
 二〇〇一年五月三日――
 この日が
 私共の そして君達の
 大いなる
 目標登攀の日であるといってよい
 広布第二幕の勝負は
 この時で決せられることを
 忘れないでほしいのだ
 愛する君達よ
 その日まで労苦の修行を
 足も軽やかに
 健康で
 日々歩んでいただきたい
11  全てが自身のためと思い
 そして 民衆のためと思い
 悩める友のためと思いながらの
 修行であっていただきたい
 そして永遠に刻みゆく
 忘れ得ぬ自己自身の
 歴史の綴りであることを思いながらの
 精進であっていただきたい
 どうか 苦しき時
 行き詰まりそうになった時に
 あの雄々しき多くの同志がいることを
 忘れてはならない
 また 彼の地にも
 あの先輩が
 あの同志がいることを
 決して忘れてはならない
 そのために 自身に克ちゆく唱題も
 忘れてはならない
  
 我らの そして君達の
 行動と活躍の全ては
 三世を通観なされる
 日蓮大聖人の御照覧が
 常にあることを忘れてはならない
 また この経を持(たも)つ人には
 必ず諸天の厳たる護りがあることを
 疑ってはならない
 これを信心というのだ
  
 少々の屈辱と侮蔑の
 非難を浴びせられても
 釈尊もそうであられたし
 ましてや
 日蓮大聖人の大迫害よりみるならば
 あまりにも小さき難であることを
 凡夫である我々は
 感謝しなければならないのだ
 かの熱原の法難を
 そして近くは
 我が学会の誉れある
 初代 二代会長の法難を
 想い起こしてもらいたい
12  どうか 後継の諸君よ
 老いたる親を大切に
 そして社会を大切に
 泥沼の如き労苦の社会の中にこそ
 「如蓮華在水」の原理があることを
 知っていただきたいのだ
 その複雑きわまりなき社会にあって
 若き地涌の後継者たる君達は
 厳然として自己の宮殿をひらきながら
 悠然と
 ある時はさらに走り
 ある時は耐え
 そして
 ある時は青春の叫びを訴えながら
 またと来らざるこの一日一日を
 前へ前へと
 進みゆくことを願ってやまない
  
 信仰とは
 何ものをも恐れぬことだ
 自己をして自己の信念を
 法と人と社会のために
 果たしゆくことだ
 社会は厳しい
 甘えてはならない
 刻々と変遷しゆく
 社会に流されるのではなくして
 君達は堂々と歴史を作りゆく
 主体者であることを自覚されたいのだ
 表面的な社会の現状に紛動され
 毀誉褒貶の八風に
 侵されゆく自分であっては
 もはや大聖人門下の
 偉大なる信仰者とはいえないのだ
13  私が願ってやまない
 若き 仏子達よ
 今再び
 スクラムを組みかえながら
 たまには菜の花の広野で
 次の目標への打ち合わせをしながら
 また ある時は
 「くれないの歌」
 「緑のあの道」を
 高らかにうたいながら
 堂々と若き後継の友を拡大しながら
 ついに目指した
 金剛の二十一世紀の山へと
 共進を開始していただきたいのだ
  
 その二十一世紀の
 山に登りきったならば
 あとは一切
 君達のものである
 それからは 広宣流布第三章の
 平和と幸福への
 歓喜の法戦を
 全て君達に託したい
  (1981.12.10)

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