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日蓮大聖人・池田大作

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常勝の空高く  

詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)

前後
9  その若き友も今は 
 広布と社会の舞台で
 一流の存在となって
 大活躍している姿を思うにつけ 
 私の心は楽しむ
  
 古より
 栄枯盛衰の
 歴史を繰り返し来たる 
 伝統の因習深き
 地にあっても 
 正法正義の
 檜舞台を作りあげた
 雄々しき京都の信行の同志よ
  
 共に迹門に比叡の山々を
 見つめながらも
 寿量文底の法門による 
 広宣の山を
 我らの手で新しく作りゆかんと 
 昼も夜も 
 ドラマを創りし
 滋賀の同志よ 
  
 満々たる 
 湖水を友としながら
 昭和四十六年九月より始めし
 清らかなる信心の文化の集いも 
 すでに十三回となる
10  万葉の時代から
 多くの歌人に詠まれし 
 緑と太陽と黒潮踊る
 和歌山
  
 この地にあって
 昭和四十四年十二月二十一日の夜
 高熱をおし
 地涌の一万名の集いによる合唱の
 指揮を執りし思い出は 
 生涯に亘って 
 私は忘れることはできない 
  
 昭和四十八年六月 
 あの武生たけふにて 
 粘り強くも純白な雪の如き 
 六千の福井の同志とも
 日本海文化の開拓者たらんとする
 希望の交響楽の集いを 
 私は 今もなお想い出す
  
 明日香あすかの緑に包まれ
 平安の月光る 
 かの白鳳の水の流れゆく
 奈良の古里
  
 昭和三十六年五月
 あの活気に満ちた 
 支部結成の日より 
 早くも二十二年
 その時の 
 草創の同志 先駆の同志の姿を 
 私は今もって忘れない 
  
 今も青葉薫らんか 
 悲しくも父子の綴りし 
 歴史の舞台たる 兵庫 
 古くは武器の宝庫といわれ 
 今 妙法の人材群の宝庫となるか
11  忘れまじ 
 あの昭和四十一年 
 嵐の中の十万名の雨の文化祭
 あの時の地元兵庫の同志ともの心意気を 
 私は惜しみなく称えたい
  
 末法の法華経を
 説き知らしめんと 
 庶民と庶民が 荒れ狂う
 人間群の中にあって
 走り 語りし 
 その象徴であった 
 大阪の座談会の提灯も 
 今は懐かしい 
  
 夕陽ケ丘の会館で 
 初めて知る
 鮮明なる 
 第三の法門の奥義に
 心を轟かした 
 あの日
  
 歴史ある
 中之島公会堂での
 仏法の上からの生活指導
 そして
 方便品 寿量品の講義 
 事の一念三千の法門の講義 
  
 更には 広宣の
 一章節を刻んできた
 あの 雨の難波球場での
 思い出の総会 
12  その明るい
 会場にあって 
 権力の魔性とは
 真っ向から対決しゆく 
 浪速根性の逞しさ 
  
 かの 三十二年七月三日
 そして 七月十七日の 
 あの 権力の熱火を
 乗り越え 
 いつも 私を 
 心配してくれた
 関西の 親しき
 くずれざる 友情は
 絶対に 忘れない 
  
 限りなく 
 何ごとにも負けてはならぬと
 競い 闘い
 勝ち抜いた
 関西魂の逞しさ
  
 その 人間の強き根性は
 更に
 妙法という信仰により
 絶大なる力用と化し
 遂に
 全てに亘って 栄冠を勝ち取った
 そのあなた達に
 私は心から讃辞を贈りたい 
  
 と同時に 
 私は また私達は 
 退転謗法の批判者たちの
 惨めな姿が
 不憫でならない
13  ともあれ 
 私とともに
 広布峻厳な
 険しき山を乗り越え
 天空万里を仰いだ 
 関西の同志よ!
  
 あの人のかんばせも 
 あの人の家も 
 あの人の子らも
 また病に臥せるあの人も
 私は知っている
 その健気なる 
 そして強盛なる
 確かなる信心の軌跡を 
 私は知っている
  
 忘れもしない 
 あの風雨の空を打ち破り
 燦々たる 
 世紀の道を拓きし 
 昭和五十七年三月二十二日の
 青年平和文化祭
  
 数万の観衆は息を呑み 
 そのの拍手の中に 
 若き彼らは
 如何なる苦難をも 
 喜びに変えながら 
 人間と人間で築きあげた
 錦州城にも似たる 
 六段円塔の
 史上初の壮挙を成し遂げた 
14  あの努力と訓練と団結の姿を
 誰人も
 讃嘆せずにはいられない
  
 共戦の永遠の同志よ! 
  
 関西の常勝は 
 永遠であるに 
 違いない!
  
 否 関西は
 常勝の責務と 
 使命があることを 
 私は訴えたい!
  
 今 静かに目を閉じれば
 関西の地で
 闘い来たった 
 それぞれの悔いなき人生の 
 先覚の人々が 
 深固幽遠の
 勲章の輝きも 
 眩しく
 常楽我浄の微風そよかぜに 
 包まれゆかんこことを 
 私は祈りたいのだ 
15  更に 
 陸続と続きゆく
 若人の
 逞しくも素晴らしき
 見事に育ちゆく姿を見ながら
 関西の広布の行進は
 必ずや無限に 
 進みゆくことを
 私は信じたい 
  
 最後に
 今日の大集会の中から 
 愛する関西の 
 あの「常勝の空」の歌声が 
 新時代へ 
 新章節へ 
 そして全世界へと こだまし
 広く 
 また力強く
 私の耳朶にも 
 響き渡ってくるような 
 気がしてならない 
  
 我が 心から愛する
 関西の
 偉大な同志ともよ!
  
 再び大法戦に 
 「前進」また「前進」を合言葉に
 威風にして
 堂々の
 勝利への大行進を 
 私は待っている
  (1983.11.27)

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