Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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価値の日々 昭和60年10月〜同62年12月

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
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 いかなる
   理由があるにせよ!
  絶対に
    人を殺してはならない
     また自殺してはならない
   仏法の智は
    ここより出発し
     ここに帰着する
  
 知識それ自体は
   幸福とはいえない
  確かに知識の蓄積は
   大いなる人生の啓発と
    社会の進歩のために
     必須条件であるに違いない
   しかし それを
    真の幸福を満喫するという
     次元と混同してはならない
  
 「若さ」ということは
   それ自体が美しい”真髄”なのである
  人は さまざまな美の価値を
   追求しようとする”苦労”と
    ”努力”があるようだがーー
  「若さ」それ自体が
    美の極致であることに
     自信を持たなければ愚かである
  
 青年の灰色の愚痴と
  人々が嫌悪するような
   ニヒリズムの中からは
    何も新鮮なものは生まれない
  心は凛々しく強く
   清新な生き生きとした
    青年こそ理想像といえまいか
   そこから無量の意義が
    生まれるからである
  
 結婚は年齢で幸 不幸が
   決まるものではない
  早く結婚して 離婚したり
    不幸になっている人も多い
   年輩になって結婚して
    幸せな満足の日々を
     送っている人も多い
    ともあれ結婚は 夢ではなく
     厳しき現実である事を
      忘れてはならない
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 いかなる国の
   権力者や宰相よりも
  現実社会にあって
   雑草の如く根強く 賢明であり
    何ものをも鋭く見抜く
     政治家は 庶民の
      一人ひとりであるに違いない
  
 賛成もよい 反対もよい
 批判もよい 納得もよい
  しかし 常に人間
    「何のため」という
      目的が問題となってくる
   若き君よ!
    常に長き人生にあって
     この一点を決して
      忘れてはならない
  
 それぞれの職場にあって
  正確なる仕事をなしゆく
   人と団体は
    繁栄と進歩がある
  反対におおざっぱで
   不正確な人と団体は
     必ず衰微する
  
 人間にとって
  人生の師を持てる人は
    幸福である
  ここにこそ人間としての
    一つの証があるからだ
   またここにこそ
    充実の人生の
     確かなる心の絆と
      調べがあるからだ
  
 リンカーンの
 「人民の 人民による
   人民のための政治」
    という有名なスピーチがある
  しかし 時代の変遷は
   今や 人間のために
  人間が 人間らしく生きるための
     生命哲学が根底になければ
      砂上の楼閣になりゆく
       時代であることを忘れてはならない
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 苦しんだ人
   悲しんだ人
    いじめられた人
  それらの人びとのみが
   必ずや 光輝ある
    すばらしき人生の
     深さを知ることが出来る
  
 太陽が光る
   己を鍛えゆく
    新しき夏がやってきた
  同じ汗なれば
   「何かのために」と
     思い多き汗を
      流したいものだ
  
 闘が深ければ
   深いほど
    暁は近い
  君よ
   いかなる人生の
    苦悩の聞に入ったとしても
     決して
      希望と勇気ある一念を
       忘れてはならない
    待機を
     そして忍耐を
      失つてはならない
  
 勲章も良い 表彰も良い
  しかし それらの光輝よりも
   真摯に一日一日を自分らしく
    その職場と生活に
     善意の心を持って生きぬいてきた
   人びとの生命の輝きほど
    まぶしきものはない
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 今日 負けたら
   明日は 勝て
  この連続の戦いが
    勝者の心である
  
 一つの修行にあって
  それなりの決意の精神がない場合は
    愚痴と批判とを繰り返すばかりで
     なんらの価値も生まれない
  
 本来
  緑のオアシスである地球に
    国境がある必要はない
  地球は人類共通の生存の場であり
    運命共同体であるからだ
   時代は 何のための民族か
       何のための国境かを
    もう一度考え直さなければ
     ならないことを要請している
  
 さまざまな難問があったとしても
  「国連」を支持することが
    大切であると思う
  理由は これ以上
   対話の場がなくなると
    人類の平和への進歩が
     後退してしまう
      恐れがあるからである
  
 「理」と「事」 「迹」と「本」は
  天地水火の違目なり
   大聖哲が喝破された如く
  いわゆるマスコミの中傷 批判は
   「迹」であり「理」であるから
     恐れてはならない
   真実の信仰と行動と
     因果の理法を確信しゆくことが
    最も重要であり
     「事」であることを忘れてはならない
  
 一生の総決算の
 安らかな死を
   願うのであれば
  一日一日を
   生き生きと事に当たって
    境涯を開きゆくことを忘れずに
     その自らの場で
      精進することが大切である

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