Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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実践  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
5   
 大いなる人生を
  生きるためには
   血涙が出る時もあろう
  しかし 自らを憐憫することなく
   極限の勇気をもって
    すべてに攻撃を開始することだ
  
 独りただ悲嘆 深刻の日々を
   送ってもはじまらない
  君よ
   すべて歯牙にかけず
    青年勇将となって
     活動の第一歩を印すことだ
  
 私は 固執しない
   あらゆる境界線を突破しながら
  勝利の一層完全なるを
   期するために
    理論の武装をして進みゆく
  
 世の識者は
  病める庶民の胸中を
   軽侮しながら
    論じているということを
  私は 憂えたが故に
   ある意味の犠牲となって
    民衆の中に没入したのだ
  
 評論とは
   畢竟それだけだ
  私は 情熱に富んで
  高尚なる目的に
   汗を流して
    みずから喜ぶ
  
 私は 日和見の評論を
   決してしたくない
  人間共通の悩みを共にしながら
   勇気ある提言を
    貫き通したいのだ
6   
 彼らは 錯乱の諸弁
 我らは 道理の雄弁
  
 会議で日々を送る政治家よりも
  私は 歴史的行動を
   着実に後世に残すことを
    楽しみとして正確に進む
  
 君の簡潔にして
   確信ある言葉に
  僕の心は いいようのない
   感動に魅了されるのだ
  
 あの人は
  幾百千の美麗の文を書いているが
   日和見であるから 尊敬できない
  私は 一つの名文もないが
   正義の活動の中に
    生命を刻む
     名文を残してゆくのだ
  
 君よ 疲労があっては
  素晴らしい振舞いが
   できなくなるから
    今日は熟睡して
   明日はあらゆるものに
    影響を与えていく
     決断の一日であってくれ給え
  
 僕の内在る生命の世界を
   どこまで引き出すかを
  僕の一生の価値ある
   振舞いとしたいのだ
7   
 厳しい稽古
   激しい鍛錬
     苦しい修行
   ここから あらゆる達人が生まれた
  人生の達人もまた
   己の切実の弓を張った
    人間修行にあることを知ってくれ
  
 空転とは 目的を忘れた時に起こる
 空転とは 戦場を離れた所に起こる
 空転とは 初志を失った人に起こる
  されば君よ!
   空転とは 人間の傲慢のなせる
    必然の警鐘と考え給え
  
 彼は狭小な悪口
 われは壮大な実践
  
 君を見ていると痛ましき
   難破への予感がしてならない
  故に僕は眼に一棋を浮かべながら
   斗振タクトを振りつづけるのだ
  
 誰人にも
  確かにその力がある
   故に 絶望する必要がない
  自己の内部の力を
   凝視しながら 僕は挑戦する
  
 人間から遊離した雄弁 名誉
   それがなんだ
  我は人間党の党首で戦う
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 我々には
  権力者のような
   野心など絶対にない
  我々の未来のために
   我々の自由の世界を
    築きたいのだ
   今日も汗を流しながら走り
     開拓をしているだけなのだ
  
 わが境遇を
   私は 漸次拡大してゆく
  それは 庶民のための
   平和と幸せの源泉となるととを
    知覚しているからだ
  
 幸福とはーー拱手きょうしゅ傍観の彼方から
   訪れるものでは決してない
  故に 私は眼前の不幸の本因に
    仮借なき徹底抗戦をするのだ
  
 私は 死者の歴史をつくらない
  生きた歴史の語り手になる

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