Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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永遠の都
詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)
前後
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その重荷を背負った勇気と熱情
その強烈に叫ぶ日々の闘い
ああ しかも――
生々とした歴史は
血に飢える虎の如く
かれの夢想を無残にも蹴散らすのであった
時は去り
時は移り
いま われらは
現在の血によって
永劫の憂苦を民にのこす
未来の福祉という むごい美名の宿命論を
絶対に許すまい
無気力な現状肯定の道か
また 流血の革命の道か
われらは
その二律背反を止揚したいのだ
われらは目ざす
自身の限りなき苦闘の決意を秘めながら
一人の犠牲をも需要しない
無血にして悠遠の革命の
方途
みち
を選ぶ
われらも戦う
先駆するロッシの如く勇遁に
愛するブルーノの如く誠実に
われらは甘美夢幻の栄光を斥ける
安逸のみ欲する幻影の都
蜃気楼の建築を反復したくないのだ
4
それはさらに
嶮
けわ
しく
さらに厳しく
さらなる忍耐を強いるにちがいない
われらは いま
仮有
けう
の都 諸行無常の
市
まち
より出でて
本有にして常住の都を構築したいのだ
自由の館に君と語り
平和の鐘が鳴り響く
民主の庭に友は舞い
幸福
さち
の園に子は歌う
人間と人間とのあいだに
心と心とのあいだに
そして 心奥の深みに
なべて人の肉団の王国に
牢固にして真如の都を築きたいのだ
この
現実
うつつ
の都に至るには
坦々たる
平道
みち
はないだろう
その王門を開くには
特権の入場証はないだろう
そこには 今日も また明日も
苦闘という晴れがましいマークを胸に
徹底的に汗を流して戦いぬく者のみが
華やかなる堂々の凱旋をするに違いない
新天地の都を荘厳するのは
ぜいたくに着飾った
高貴な人たちではない
胸中に錦を
纏
まと
うた
強靭にして平凡な
庶民群であることを忘れまい
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いつしか
大廈
たいか
高楼も
風雪の試練に朽ちていく
重畳とした歴史の砂塵は
無慈悲に埋没させてしまうにちがいない
われらは築きたい――
累々たる瓦礫の真っ只中から
万年につづく
燦然と輝き残る
崩れなき永遠の都を
(1971.11.4 ホール・ケイン『永遠の都』を題材)
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