Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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雑草
詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)
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かれは温室を知らない
植木鉢の退屈も欲しない
展覧会など眼中にない
かれは鑑賞もされない
摘まれもしない
まして買われることもないだろう
しかし聞きたまえ
屈託のないかれの独自を
その強烈な自負と誇りを
虚飾も そして人工も
生きるという至上の価値からすれば
それらは幻影にすぎぬ と
かれは打ち震えながら叫ぶに違いない
あの煩雑な保護も
繊細な愛情も
われには不要なのだ
大風を恐れまい
孤独を悲しむまい
宿命を憤るまい
鴬は梅にまかせよう
月の宿るは松にまかせる
春雨は柳にまかせたい
無名には無名の
野生には野生のみの
使命と開花がある!
みずからの手で
みずからの道を開墾する――
これが わが麗しき
青い生存の道なのだ
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喝采のない舞台で
無償の乱舞と行進の美を
無限に ひたすらに表現しぬくのだ
ああ その名 雑草――
汝は何と偉大なのか
汝は何と逞しいのか
汝は何と明るいのか
ひたむきに生きる青き友よ
さあ! こちらへきたまえ
君のために半座を分かとう
君の辛労を私はじっと見守ろう
君の躍々たる真実を私だけは讃えたい
その姿を 私の
生涯にわたる路線としたいのだ
流れる星を眺めつつ
君よ 奔放に生きたまえ
それが正しき道なれば
本位の要素のままに
どこまでも君らしく生きるのだ
群生の美
土着の力
随縁の智
それは飾りなき庶民の世界
そして人間群の共和の世界
それこそ懐しき寂光の世界
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太古よりの天地に
限りなく虹を追いながら
地から湧きいづるがごとき
生命の力――
かれは楽しみにふけりながら
きょうも生きる
強く平等愛に到達して生きる
羅列して苦行を忘れて
きょうも生き抜く!
(1971.10.3)
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