Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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青年の譜
詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)
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3
おお
日蓮が法門は 青年の哲学
反動と憎嫉の要塞に向かって
白馬にまたがり
毅然と陣列行進するであろう
幕は落ちた 第二の十年
線上より 広く面上にうつり
高く聳えゆく
二十一世紀の結実の文化の作業をするのだ
それは 君達の踏む檜舞台!
誇り高き 初登場だ!
われには われのみの使命がある
君にも
君でなければ 出来ない使命がある
青春の躍動せる力なくして
老いたる世代に 何ができるか
未完成より 完成への構築の坂
青春の歌
文化の曲
革新の
銅鑼
どら
を 鳴らしながら
勇壮に 雨に打たれて働こう
黒き瞳
柔軟の微笑
隆々たる筋肉
紅顔愁眉
強靭なる個性
剛毅の作業衣を身につけて
総体革命の建築を開始するのだ
4
鉄は冷たい 烈風もある
鉄は重たい 汗も出る
だが 労苦と使命の中にのみ
人生の
価値
たから
は生まれ
壮麗なる結晶の曲が響きわたる
われら青年は戦う
卑屈と阿諛と 批判の嵐を踏みこえ
正統主義の
途
みち
に
万花を咲かせるために
暗黒の谷間から
正義の高嶺に達せんために
硬い 嘆きの社会から
壮大な
万葉の昇華の時代を
創
きず
くために
われらは動き われらは働く
人間性の発展への定義
それには
円融の信仰しか断じてない
生き甲斐への深き探求
それは
崇高なる信仰にある
苦悶よりの自己の勝利
それは
師子王の 宗教しかない
確乎たる人生 強風の近隣
それは
純然たる信仰しか勝てない
あやまれる難道あり
邪義の 迷路あり
無思想の 青年あり
驕慢の 学者あり
必然の 最高の成果
それは確定的な宗教しかない
5
東天に初座
万法の体に
合掌冥合しゆく 神々しき
凛然たる 小宇宙の縮図
その座 原点と展転して
多種の現実の形態の中を
多様にして 複雑なる人間の列の中を
空飛ぶ者の王 鷲の如く
地走る者の王 師子の如く
われらは自在の天馬に乗りて進む
右手に 奥義の哲理を握り
左手に 蓮華の慈悲を抱きて走る
随意と確信の横の連帯を
強めつつ さらに進む
われらの指標は何か
それは広宣流布
これには幾重の障害を越えねばならぬ
この執念と 転教の遠征が
われらの生涯の旅路だ
われらには止まることがない
大河の流れの如くに
ある人は
暖かな夢を見て ひき
還
かえ
すかも知れぬ
ある人は
剣難の峯を避けて
明るい街の灯に
易々として帰るかも知れない
6
しかし
われらは勇壮に嵐に向かって征く
久遠真如の都を築くために
勇敢に大密林を切り開いて動く
若き 求道の勇士は
女々しさを捨て 男らしく前進する
楽観も 感傷もなく
到達の不二の一点までただ進む
この 王仏の正道より
本陣に前後して
多くの友は 飛翔せり
修羅の政界に
天上の文化に
声聞の学界に
多くの道 多岐に分かれても
広布峻厳の山に むらがり走る
進退いかなるとも
本隊少しも崩れなく 整然と進む
総体革命のコンクリートを流しながら
われらの本陣ひたすらに堂々と進む
ある時は 社会の動きを
静かに考察しながら
ある時は社会に 融合しつつ
深く広く
ある時は中傷と誹謗の川に
激怒しながら
ある時は忍耐の鎧を着して
沈黙と対話の二重奏で進む
そして ある時は
思想を護るために
純粋と徹底の抗戦に死を賭して戦う
健康の行進
平和の乱舞
新生革命のマーチにあわせて
われらは行動する
7
友よ
われらは元初よりの兄弟だ
友よ
われらは生命と生命の
姉弟
きょうだい
だ
だれ人も
いかなる策略をもっても
切ることは出来ない
いまや世紀の一幕は終焉した
派閥と 利害
エゴイストと 謀略
虚像と 無責任
不正と 権威
醜い無形 有形の政治に
純粋なる青年がついていけるか
ただ一つ
これらを超越して
自然にできた 団結の美
人類の幸福へと回転する車輪
この美事なる輪
生命の躍動するこの輪から
真実の人間共和の社会が開けるのだ
生命の尊厳を護り抜くための民衆の団結
幾多の迫害と戦いきった血と涙の団結
理想と誠意で築きあげた心の団結
真実の人間の輪
偏見と無知の批判はあれども
われらの誇りは高い
8
極理と 根源の法を力として
人間のために 人間自身が
創りあげた尊い集団
権力に媚びず
財力に妥協せず
哲学と科学と文化の色彩の
巨大なる民衆の潮流の設計図
これがわれら人間の
最終章の建築なのだ
対立的な社会を解放し
全文化の要求に応える
二十一世紀のルネッサンス
これを
われらは大文化運動と叫ぶ
由来 革命には
政治 経済 教育の革命があろう
しかし
その一つひとつの 孤立した革命には
堅実はなく 無理と偏頗が生ずるのだ
政治革命のみでは
血の犠牲がともない 民衆の安堵はない
またも権力者は大衆の上に君臨していく
はたまた経済革命にも
民衆の幸はない
富なき庶民を蹂躙し 空転していく
さらに教育革命のみでも
民衆の幸はない
揺れ動く 世界の動乱に耐えないだろう
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二十一世紀に生きゆく
民衆の願望は
外形のみの改革にはない
一人ひとりの哲学と思想の中に
平和裡に斬進的な
汝自身の
健全なる革命を願っている
これには長期の判断と
深い哲理を必要とする
これを総体革命と命名したい
そしてこれを
われらは広宣流布と呼ぶ
笑う者に
汝の笑うに任せよう
誹る者には
汝の誹るに任せよう
われらには
洋々たる前途に
幾百万年の証明の歴史が待っている
人類悠遠の
栄光と勝利の記念塔が待っている
親しき同志よ!
愛するわが青年よ!
共に信じて愉快に進むのだ!
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自由の国
アメリカにも
幾十万の友が活躍している
未来の国
アフリカ大陸にも
幾百千の友が誕生した
東南アジアにも
幾万の友は待っている
中立の国 印度にも
インカの国南米にも
大洋の国 豪州にも
世界の正法は広がった
文明の国
欧州の国々にも友は戦っている
人民の国 ソ連にも
やがて隣国 中国にも
友が生まれてゆこう
静的に 動的に
世界は われらを待っている
あらゆる人種 あらゆる国の
あらゆるイデオロギーを
序分とし 流通と生かしながら
革新の宗教運動は 持続する
完全なる知識の助け
完全なる民主の根底
完全なる文化の土壌
この総仕上げの完成のために
青年よ!
自由と平和の世界宗教の旗を振れ
この旗こそ!
一日一日の 不屈の土台の上にのみ
靡くことを 忘れまい
そのために 青年よ!
今日も民衆の真っ只中で友好の対話を頼む
わが青年よ!
激務をさいて
嘆きの友の声を よく聞いてあげてくれ
青空と太陽の如くに
鮮明にして 確信をもっているのが
栄えある
青年革命児の資格があるからだ
偽名の 有名の旗もある
やがて 色が褪せていこう
偽善の 体制の勲章がある
無力の螢火であり 人間の
光沢
かがやき
がない
いつか鋭い若人に 仮面をはがされよう
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本無今有と 本有常住
われらは
本有の その境遇で
自体を顕照し 光り輝くのだ
名誉も勲章も われらにはいらない
赤裸々の人間 肉団の王宮の中で
億劫に崩れざる金の道を
無名無冠の人間として歩みゆく
さらに青年よ君達よ!
今世紀を段階にして
二十一世紀の彼の山を目ざしゆこう
美事に逞しく登攀し
新しき世紀の展開の
幕を再び開くのだ
青年よ!
生きぬくのだ 断じて 生きぬくのだ
絢欄とした 総体革命の主体者として
決然 歴史に勝利するのだ
午前八時の
青年の
太陽
かれ
は 今日も昇りゆく!
青年の鼓動にあわせて昇りゆく!
(1970.12.5 10:45a.m.)
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