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日蓮大聖人・池田大作

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1 世界平和と中国の役割  

「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)

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2  友好交流の道
 池田 ありがとうございます。私が、念願かなって中国を初訪問したのは、博士とロンドンでの語らいを終えた翌年の一九七四年のことでした。
 以来、ささやかながら文化、教育交流の道を率先して開き、中国との友好交流を深めようと努力してまいりました。
  ここ二、三年の聞に、中国のテレビ局は、大型ドキュメンタリー番組を二本放映しました。
 一つは、周思来総理生誕百周年を記念して制作された番組。もう一つは、中国の五十年にわたる外交史を回顧するために制作されたものです。
 この二本の番組の中で、池田先生は、記者のインタビューに答えて、中国人民に対する、あふれんばかりの友誼の心情を吐露しておられました。
 人民の友好の使者として、池田先生が、中日両国間の友好促進のためになされた際立った貢献は、中国ではだれもが知っており、口々に称賛していると言えましょう。
 一九七四年十二月、周総理が、なぜ、重病で衰弱した体をおしてまでも病院で池田先生に会われたのか。はばからず推察しますと、それは総理の池田先生に対する長期にわたる理解にもとづいていると思われます。
 池田先生こそ、将来、引き続き「中日両国の人民は必ず子々孫々にわたって友好的に付き合っていかねばならない」という崇高な目標を実現するために、信頼できる大事な日本の友人である、と判断したからにちがいありません。
 池田 恐縮です。重い病気をおして会見してくださった周総理の言葉は、その雄姿とともに、すべて、私の胸奥に刻み込まれております。
  諺にも「路遥かにして馬の力を知り日久しくして人の心を見る」(道が遠いと馬の力がわかり、日が久しくなると人の心がわかる)とあります。
 周恩来総理が逝去して、すでに二十六年がたちましたが、この二十六年間の事実が証明しているように、池田先生は、中日友好促進のために、最大限に力を尽くされました。このことに、私は深い尊敬の念をいだいてやみません。
 私は、池田先生が中日両国友好促進に尽力される理由について、よりいっそう理解を深めました。
 これらの理由は、池田先生の中国の歴史と現状に対する見解の正しさを余すところなく表しており、説得力があるものです。このことに対しても私は深く敬服しております。

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