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日蓮大聖人・池田大作

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2 一元発祥説と多元発祥説  

「東洋の智慧を語る」季羡林/蒋忠新(池田大作全集第111巻)

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2  文化体系の形成
  さて、文化は異なる地域の異なる民族によって創造されてきたものではありますが、結局のところ、これらの文化は、いくつかの比較的規模の大きい文化体系を形成もしくは結合しています。
 私の考えでは、有史以来、今日にいたるまで、人類は四つの文化体系を形成しております。
 四つの文化体系とは、以下のとおりです。
 一、中国文化体系。(日本文化を含む。これはある種の改造と発展があった)
 二、インド文化体系。
 三、古代へプライ、エジプト、バビロン、アッシリア、アラブ、イスラム、セム族文化体系。
 四、古代ギリシャ、ローマおよび欧米近現代のヨーロッパ文化体系。
  季先生は、「文化交流の必然性と複雑性」という講演の中で、「文化システム」には、必ず「特色があり、独立可能で、影響が大」という基本的三条件がそなわっていなければならない、と述べられたことがありますが、世界中でこの三条件がそなわった文化は、今あげられた四つしかありません。
 池田 「文化の体系」や「文化の創造」を分類する方法は、論者によってさまざまですが、あまり細かな分類では議論が煩雑になり、問題の本質が明らかにならないきらいがあります。
 その意味において、季先生の分類は、人類の「文化の体系」の本質を、大局的に把握されています。真摯に学ばせていただきます。
  以上の四つの「文化の体系」をさらにまとめますと、二大文化体系に分けることができます。
 一つは「東洋文化体系」であり、上述の一、二、三の「文化の体系」を含みます。もう一つは「西洋文化体系」であり、上述の四がそれにあたります。

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