Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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平和  

「価値の日々」「若き友へ贈る」「わが友へ」「友へ贈る」(池田大作全集第38巻)

前後
2   
 私は 漠然という浪費をしたくない
  大衆が実際に感じ考えているものを
   登場させるために舞踏する
  
 平和を 私は熱望する
   なのに 人びとは我らをそし
  それでよいーー
   その溜め息を 笑いにかえて進むところに
    真実の平和運動が成就されるからだ
  
 中天に夜の月を仰ぎながら
   平和の太鼓を乱打するごとく
  私は 私の信念の赴くままに
   民衆の真っただ中で
    世紀の青年らしく振舞いゆくのだ
  
 平和 反戦のために
   独断といわれようとも
  私は 熱烈に
   今日も心労しゆくのだ
    そこにのみ 青年の特権があると信じて
  
 純粋にして真剣に生きぬく
   庶民の姿ほど美しいものはない
  その庶民を侮蔑する者は
   私は 激しく抗議する
  
 大声を張りあげるのもよい
   沈黙するもよい
  しかし 瞬時たりとも
   庶民感情に対しては
    誰よりも敏感でありたい
3   
 私は 決して
   権威などには恐れない
  しかし 民衆の声には
   涙してひざまずく
  
 僕は 自身の停滞には
   恐れを持つが
  社会の雷鳴には
    いささかも恐れない
  
 君よ!
   忍辱の衣を着るときには着給え
  しかし暗澹たる地獄の戦列には
   猛然と平和奪還のために
    挑戦してくれ給え
  
 戦争を導く残忍の指導者には
  怒髪天を衝きながら
    臨終を忘れて
   僕は 戦いゆくのだ
  
 私の反戦運動
   平和運動は
    美名の国のためでもなく
     一団体のためでもなく
   今 自分自身が
    安穏無事であるという
     償いのためといってよい
  
 平和と自由と
   進歩と創造の実践に
  私は 今日も
   私らしく勇敢に進む
4   
 社会の変貌は恐れない
  しかし 自己の正義への
   不動の信念の変貌を
  恐れながら
   激動しゆく社会に
     僕は突き進む
  
 僕は 絶対に
    銃を取らない
   しかし 哲理の剣を取る
  銃は人を殺戮するが
   正義の剣は
    人間の不幸の
     根を切れるからだ
  
 僕は 孤独と憂欝を開いて
   民衆のなかで 民衆の言葉で
  花を咲かせゆく
  
 僕は 影絵の
   王国には生きない
  民衆の王国に
   勇んで生きぬいていく
  
 君たちよ
  君たちは君たちの
   平和の戦線を守り給え
  僕は 僕の
   戦野を死守して
    必ず安堵せしむるから
     心配しないでくれと 叫ぶのだ
5   
 個体と社会の
   融合を新機軸として
  私は 万人の賛同を確信しながら
   資格ある使者として断固戦う
  
 満身に血汐を
  浴びるようなことがあっても
    平和 反戦のために
   私は 青春を飾りたい
  
 模擬と虚栄の有名人となるよりも
  天空漫遊の一庶民として
   誠実に生きぬいた方が
  いかに人間の価値として
   素晴らしいかを知ったから
    私はいささかも恐れるものはない

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