Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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第1章 大きな心でつつむ
「21世紀への母と子を語る」(池田大作全集第62巻)
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人間を育てるには「真剣」と「情熱」
高柳
私も、先生が一人ひとりを抱きかかえられるように激励されるお姿を、何度かそばで拝見させていただいています。先生は、幼いお子さんに対しても、同じ目線に立って、全魂込めて話しかけられていますね。
池田
だれであろうと、私の心はいつも真剣です。たとえ小さなお子さんであっても、一個の“人格”として最大に尊敬して接しています。
「二十一世紀を、よろしくお願いします」と、深く頭を下げながら、語りかけているのです。
人間を育てるには、「真剣」と「情熱」をもって当たるしかない。年齢は一切関係ありません。
どんなお子さんも、「後継の宝」との心で、成長を願いに願って接するなかでしか、思いは受け継がれないのです。
高柳
深く心に刻んでいきます。
池田
ともあれ、問題や難問のない国家や社会がありえないのと同じように、問題や難問のない家庭などないのです。
すべてが満ち足りるならば、楽かもしれない。しかし、そこからは人間としての成長はないし、本当の幸福は築いていけない。
悩みや、つまずきも、大いに結構と、どこまでも、たくましい「楽観主義」で悠々と人生を切り開いていけばよいのです。
苦労や試練に、一喜一憂せず乗り越えていくならば、崩れない「心の強さ」を、子どもだけでなく、親自身も培うことができるのです。
それと、根本は祈りです。親が子どものために祈り、子どもも応える、それで、ともに成長する。題目を忘れてはいけない。根本を忘れてはいけないのです。
朗らかに、のびのびと、どこまでも成長していく、そして人生を、ともに自在に謳歌していく――そんな母と子の「喜びの詩」を奏でられるよう、このてい談をとおして、さまざまな角度から、皆さんといっしょに考えていきましょう。
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