Nichiren・Ikeda
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日蓮大聖人・池田大作
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革新の響
詩歌・贈言「青年の譜」「広宣の詩」(池田大作全集第39巻)
前後
1
波が光る
夜が明ける
革新の 夜が明ける
民衆の 歌声とともに
われら今――
栄光の三門をくぐり
建設の槌音に 耳をすまし
未聞の革新を 断行せんとしゆく
その名――広宣流布
一人の聖哲の叫びが 真実ならば
一波が 万波を生むように
人類三十五億
一人ひとりの胸の底に
その叫びは――
響
ひびき
となってとどろく
一つの哲理の 真実の叫びは
虚空
おおぞら
に茫洋と 消えたかと思うと
水面
みのも
に 波紋がひろがるように
どこにも消えず
反響
エコー
となって
反響は 反響を呼びあい
やがて 壮麗な交響曲を奏でる
七百年来の響――それは
私たちの民衆運動
外は 世紀末の暗い空
ここにだけ 命脈の灯が明るい
人の世の 木枯らしの夜空に
灯台の 光りを放つのは
夜ごとの 私たちの集いだけ
革新の動脈の 流れるところ
火はあかあかと 燃えあがる
2
絢爛と花咲け!
わが集いよ
溌剌たる談笑の響きのなかで
ほころぶ蕾は
人と人と人の 晴れやかな素顔
輝く英知 漲る情熱
この時 生命の宝塔が 厳然と建つ
革新の動脈の 瀬音は
世紀末の 夜空のもとで
ひそかに 暁を呼ぶ
――闇が深ければ深いほど
暁は近い――と。
暁を待つ 一瞬
吹雪の 北の
涯
はて
から
菜の花の 南の果てまで
楽しみながら群がり舞う わが集いよ
七百年の 命脈あかあかと
万朶の花と 咲き誇れ
ああ 幾万の花咲く 庶民群の園
革新の動脈は 音をたてながら
人生の姿勢を 鋭く開かんとする
活発な対話――
生命と生命の対話のなかで
過去の権威は 泡を吹き
既成の価値は 顛倒する
民衆の蘇生こそ ここに始まるのだ
革新は 蘇生
蘇生は 生命への回帰――
一人の聖哲の叫びは
虚空
おおぞら
に消えず いま実証となる
3
人間が 人間らしくあること
その回帰への 必死の努力は
むなしく 泡と消えさり
ただ 一人の人間の 叫びだけが
その聖哲の 叫びだけが
蘇生の 響となるのは何故だろう
人間の追求 それは生命の追究
その極まるところに
聖哲の叫びがあった
一つの音が 音波を生むように
この叫びの響くところ 七百年
幾千万の 蘇生があった
ああ 一九七〇年代よ!
世紀末から
二十一世紀へと 激動の時は流れゆく
革新の 動脈も流れる
序曲は始まった
いまだ聞かぬ 生命の交響楽
情熱の太鼓を 打ち鳴らせ!
英知の笛を吹け!
知性の絃を かき鳴らせ!
玲瓏たる響をもって
天地はるかに とどろかそう
ああ 友よ
革新の友よ
白馬に乗ろう 疾駆しよう
その響のとどろくところ
点滅する無数の 灯台を
礎
きず
き
無限の光芒を放って
日本列島を荘厳しつつ
人類三十五億
一人ひとりの命運を 革新しつつ
蘇生する全民衆の 平和と繁栄を護りきろう
(1970.1.1)
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