Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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メータ デリー大学副総長 25万人の学生を粘り強くリード

随筆 世界交友録Ⅲ(池田大作全集第124巻)

前後
3  宗教なき政治は、国家を死滅させる
 メータ副総長は言う。
 「ガンジーは西洋も拒否し、東洋も拒否し、『第三文明』を志向したのです」
 第三文明、それは私どもの年来の主張である
 その核心は人間主義であり、具体的には思いやりである。心配りである。
 政治学の犬家である副総長は言う。
 「ガンジーは教えました。政治的な問題で、どうすればよいかわからなくなったときは、『いちばん貧しく、弱い人々の顔を思い浮かべて判断せよ』と」
 ガンジーは、”政治なんだから、虚偽も、裏切りも、欺瞞も、駆け引きも当たり前じゃないか”という声には、断固として”ノー!”。”そんな政治は、人間に害になるだけだ。ないほうがいい”
 「宗教の欠如した政治は国家の首を吊るロープであります」と主張した。(前掲『バーバー物語』、引用・参照)
 メータ副総長も「人々を倫理的な生活に導かない政治は、存在する意味がありません」と、この点、はっきりしている。
 結論をシンプルに表現できるのは、大学者の特長である。
 副総長も明快である。
 「必要なのは、『弱者を強くし』『強者を正義に導く』ことです」と。
 そうでなければ、社会は弱肉強食のジャングルと変わらない
 「二十一世紀は『正義を追求する世紀』になるでしょう」とも言われていた。
 その正義とは、強者が弱者に押しつける身勝手な正義ではなく、大多数の弱者のために「力」を使っていくという慈愛であり、道徳律であろう。
 その正義の道を、理論だけでなく、みずからの振る舞いをもって探求しておられるお一人が、メータ博士なのである。

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