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日蓮大聖人・池田大作

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第95回本部幹部会 常楽我浄の人生を

1967.12.24 「池田大作全集」第3巻

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1  本年一年間、広布の戦い本当にご苦労さまでございました。心から感謝申し上げます。私もさらに勉強し、皆さん方の期待にそえるよう頑張ってまいりますからよろしくお願いします。(拍手)
 昭和四十二年度を回顧しますと、なんといっても第一番目には一月の衆院選で公明党の二十五名が当選したことがあげられます。本当にすばらしい勝利であったと思います。(拍手)これによって公明党も衆参両院そろった体制を確立することができました。その次は四月の統一地方選挙です。特に地方は連戦連勝で、これも思い出深い戦いでありました。また、初出馬の東京都知事選もなつかしい思い出でした。支持得票は六十万余票ありましたが、立派な成果であったと思います。六月には教学部の試験が大々的に行なわれました。さらに見事だったのは国立競技場での東京文化祭でした。関西の芸術祭も立派にでき、よき想い出であったと思います。十月十二日には、全学会員待望の正本堂の建立発願式――これはじつに荘厳な大儀式でありました。このほか、学生部総会(八月)、青年部総会(十一月)、十二月の教学部昇格試験と、以上が今年の創価学会の十大ニュースになるわけです。
 それはそれとして、来年のお正月を、これまでのうちで最高に良い環境で迎えることができるという人は手を上げてください。(全員が挙手)それを聞いて安心しました。じつはこのことがいちばん大事な問題です。さきにあげた十大ニュースより、もっと根本的な大ニュースであることを知ってください。(拍手)
 来年は、全員が“なにかの面で必ず一歩前進しよう”ということを目標にしたいと思いますがいかがでしょうか。(拍手)たとえば、組員さんは組長へ、班長さんは地区部長へ成長しよう、また成長させようという戦いです。同様に、教学部の講師は助教授補に、助教授は教授補に、教授補は教授にと、皆が一歩前進するのです。職場においても同じく“一歩前進”と、このようにお互いにがんばっていまりましょう。(拍手)
2  次に、来年の元旦から、幹部はもう一度「百万遍の題目」を唱えていくことにしたいと思いますがいかがでしょうか。(拍手)題目は本人の自覚で行なえばよいことですが、一人ではともすると惰性に流される場合があるし、全員で目標を定め、
 自分自身の成長のため心新たに実践していくのがよいと考えてこのように提案するしだいです。やはり題目を数多くあげている人には後悔がありませんし、諸法実相としてその人は妙法の功徳に輝いています。いくら幹部であっても真剣に唱題しない人、要領よく組織の中を泳いでいる人は、それ相応の諸法実相に終わっております。人がなんといおうとも他の人がどうあろうとも、私どもは一つの目標をつくり、それに向かって勇往邁進していこうではありませんか。(拍手)
 これからは不景気になってくる様相が感じられます。しかし現実は厳しくとも、皆さん方はそれに負けず、立派に生活を繁栄させていける信心即生活をしていただきたいと思います。世法のほかに仏法はなく仏法のほかに世法はありません。信心即世法です。したがって、この原理を本当にわきまえて実践し、円満なしかも正しく強い人生を送っていける人が成仏できるのです。信心しているから生活はどうなってもいい、自分は学会の幹部だから権威を使って後輩を動かしてもいい――そうした考えは大なる過ちです。世法・社会のほかに仏法はない。また仏法は社会全体のなかにあります。仏法の指導者は即社会の指導者であります。反対に本当の社会の指導者になれば、それは即仏法の指導者としての資格を備えたことになります。
 われわれはその根本の仏法を知っています。このことを再確認して社会を大事にし、社会の指導者に成長していく戦いをしなければなりません。
 ともあれ、甘い考えでは社会の厳しい荒波を一歩も乗り切ることはできえない。詮ずるところ仏法は勝負です。おのおのの境遇で現実を勝ち切っていくことが、広宣流布の一歩前進であり、各自の人間革命の一歩前進の実証になるのであります。世間にはあまりにも思いあがりの人が多すぎます。また世間はテクニックの人生であり要領主義の人生です。しかし、仏法の鏡に照らしてみるならば、その人の本質は、信心という根本の解決法がないゆえに、いつかは花がしぼんで寂しい自分を見い出すことになるでありましょう。世間の人生は根無し草であり諸行無常です。これに対し、私どもには仏法の真髄である御本尊があります。したがって私どもは諸行無常です。これに対し、私どもには仏法の真髄である御本尊があります。したがって私どもは諸行無常ではなく常楽我浄の人生です。世間の人が遊んでいるときに私どもは日夜折伏に指導に戦っております。これは大変なことでありますが、それによって日々生きがいを感じ、また永遠に崩れぬ福運を築いているのであります。
 どうか信心強盛に、常楽我浄の人生、衆生所遊楽の人生を実感として体得していっていただきたい。(拍手)創価学会の私どもこそ最も正しい、最も価値ある、そして最も有意義な人生を闊歩しているのだと確信して、来年もともに伸びのびと一歩前進をしていこうではありませんか。(拍手)どうかよい年をお迎えになってください。なお支部員の方々、部隊員の方々にも、よろしくお伝えいただければ幸甚であります。来年の一月の幹部会のときに、再び元気にお目にかかりましょう。(拍手)

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