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日蓮大聖人・池田大作

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華陽会 二十年目標に進もう

1967.7.23 「池田大作全集」第3巻

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1  今日、日蓮正宗は、創価学会の外護によって、盤石な体制になっております。ご存知のように、大講堂もできあがり、大化城、大坊、そして大客殿も整い、次に正本堂が昭和四十七年までに完璧にできあがるでしょう。本年八月四日には、正本堂建設委員会を開きまして、ジョイント・ベンチャー方式六社の決定をみることになるわけです。御僧侶のほうも八百人を突破し、千人になんなんとする体制であります。末法万年尽未来際にわたる一閻浮提すなわち全世界の中心となる聖地・総本山として、多宝富士大日蓮華山富士大石寺としての輝く力は、年々増していくことは間違いありません。そして創価学会も、幹部諸兄諸氏の力によって、盤石な体制です。これから先、何年も何十年も微動だにもしないだけの体制を組み、また確立しきっております。公明党のほうは現在地方議員を含めて二千人近い勢力となって、現実に第三政党として、これからますます発展していくことは間違いありません。
 また、財団法人民主音楽協会のほうも事実上、日本一になっています。聖教新聞だけをみても、朝日、毎日、読売に続き三百万部を悠々と突破し、内外に大きい存在として、大言論戦の城になっています。また、公明新聞も拡大を重ねて、機関紙のうちでは日本一の強い存在になっています。大白蓮華も百数十万部をゆうに突破し、二百万部に近い。一つの月刊雑誌としては、これまた世界的な力となっております。学校法人のほうも、ご存知のように創価学園ができあがって、高校のほうは、来年の四月から開校します。大学のほうも、敷き地は十三万坪を準備し、昭和四十六年か、四十七年ごろから着工できるような体制で、これまた完璧の体制で進んでおります。このように、たとえどのような時代がこようとも、広宣流布の一つ一つの城はこわれない。また、これからいくらでも、育てて発展させていくことができる――こういう体制を七年間で完備しました。広宣流布は、必ずできるということを、皆さんは確信して一緒にがんばっていっていただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。(拍手)
2  御書の一節に「奸人朝に在れば賢者進まず」という御金言があります。「奸人朝に在れば」――朝というのは、いまでいえば政府です。悪徳政治家が権力を握ってその要職におれば、賢者、高潔な識見のある人は活躍できなくなってしまうという意味であり、同じく学会においてもいえることであります。われわれは断じて、奸人になってはいけない。これから成長する同志や後輩を押えるとか、自分を中心にして、学会を従の従として、利用していくとか、自分だけがよくなって、あとは踏みにじっていくとか、そういう人になってはいけない。また自分の一家は絶対で、あとは見おろしていくというような人は必ず落後していきます。女性の場合、家庭にはいると、そういう存在になりがちです。この点は、お互いに戒めあっていただきたい。
3  ラスキンという有名な思想家には「人生というのは短いではないか。くだらない本をたくさん読んで、なんにもならないで死んでいくよりも、一生、本当にここが自分の人生の糧だというものを真剣に読んでいくことのほうが、どれほど尊いか、正しいかしれない」という意味の言葉がありますけれども、私どもには東洋哲学の真髄が明かされた最高唯一の御書があります。それから敷延して、一切をみていける根本の御本尊があります。したがって、妙法を根底とした生き方が、最高に幸せな、正しい生き方であると、一生涯確信しきっていくべきです。その人が、いちばん幸せです。人を見ては、あの人はいいなあとか、この人はいいなあとか、紛動されるのではなく、最も深く、最も福運を積んでいける人生を自分で捜していく、それが信心の究極です。この一念の現証は、明確に刹刹の生命の活動のうえに、生活の中に、未来の現証のうえに出てくるものなのです。
4  信心は一生涯続けていく決意で、今後二十年を一つの目標に進んでいっていただきたい。
 皆さん方は創価学会という誇り高き団結の中におり、なによりも御本尊に照らされた立派な人生を歩んでいます。それを、自分の弱さに負けてわざわざ苦しみ、信心が伸びなくなっては、魔に紛動された姿です。それを見破っていけるようにならなくてはいけない。ともあれ、強い純粋な大信者となり、破壊することのできない福運を積みきっていける人生の基盤を、いまの時代につくっておくべきです。

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