Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第89回本部幹部会 大仏法・勇敢に実践

1967.6.30 「池田大作全集」第3巻

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1  私どもはあくまでも日蓮大聖人の御金言を確信し、日蓮大聖人の大仏法を勇敢に実践し、新時代を切り開いていく妙法の革命児として、それが人生最高の誉れであるという自覚をもって、前進していこうではありませんか。(拍手)
 昭和四十二年度の上半期も、本日で終了しました。あすからは、下半期の開幕となるわけであります。広宣流布総仕上げのために、また学会人を守るために、私も勇んで戦います。特にきょうは理事をはじめ、多数の大幹部が誕生しました。どうか皆さん方も、幹部として、心から学会員の幸福を願い、親切に、決して威張らず、指導の任にあたっていだたきたいのであります。われわれは慈悲と道理を体した仏法の指導者として、あくまでも不幸な人人の味方でなければならない。後輩を立派な強信者にするのだという根本精神を堅持して、戦っていこうではありませんか。(拍手)
2  細かい注意になりますが、七月はお中元の月です。学会は信心のこと以外は、一切自由ですから、一般世間の風習として、お中元を行なうことは当然よろしいでしょう。ただし創価学会内で、幹部にお中元をすることは、厳禁しております。信心を利用して、会員から物をもうということは絶対に誤りです。誰がみても、また新しく入信した人がみても、なるほど学会は潔癖だと納得するようでなくてはならない。皆さん方幹部は、この点、十分に注意してください。会社の上司やご親戚やご近所に、交際としてお中元をするのは、ひとつの礼儀として、よい場合があります。しぜんな形での交際はしていかなてはいけない。信心したからといって、かたくなになっては、社会と断絶してしまう恐れがあります。学会の指導は、誰でもが納得できる常識豊かな道理正しい指導です。社会性を常に考えていかなくてはなりまん。
 次に、夜は遅くならないようにしていただきたい。学会の行事は、一切、九時半終了と決まっております。それ以降については、学会本部としては責任をもてません。事故が起きるのは、たいてい指導を守らず、遅くなったときです。私は、いつも心配しております。特に婦人部や女子部の方々は、できるだけ早く家に帰るようにしていただきたい。会合なども九時半に終わったならば、誰にも遠慮せず、どんどん家に帰るようにしてください。万一、疲れて居眠り運転などを行ない、交通事故を起こせば、皆さん方も苦しむし、私も悲しまなければならない。
 生命を最も大事にするのは仏法です。それを夜ふかしして、自分の生命を粗末にすることがあれば謗法です。法器としての身体をないがしろにするのですから大謗法であり、正しい信心のあり方ではない。幹部がそのような生き方をしていて、一般の人々がどうして、大聖人の仏法を納得できましょうか。仏法は道理ですから、人々が納得できるような指導と実践をしていっていただきたいのであります。だが、革命精神、開拓精神は常にもっていなけれはけない。広宣流布のために大闘争をしなけれはならない。私も一歩も退かず戦います。そうでなければ、宿命転換もできなければ、広宣流布の達成はできない。われわれは革命児であり、われわれの戦いは、仏法の道理にかなった正義の革命であり、必ず成就できるものです。
3  また次に、学会では、会員のあいだの金銭貸借を厳重に禁じています。したがって、幹部だからといって会員からお金を借りてはいけません。また、貸してもいけません。もしも、お金を貸さなければ謗法であるかのようにいったり、お金を貸せば幹部に認められるような錯覚を起こさせる雰囲気をつくる人がいたならば、その人の心は鬼です。まじめな、純真な人の信心を濁らせるようなことは、謗法であり言語道断であります。貸すほうも、いけないと知りながら、利益につられて、誰にも相談せず貸してしまう。そして、あとになって騒ぐ場合があります。いずれにしても、金銭貸借は、しないほうがいい。親類や友人とか、または銀行から借りる場合はあるでしょう。社会の通例となっていることは自由です。だが、もしも学会の組織を利用し、幹部の地位を利用して、まじめな、純粋な人たちに疑問をもたせるようなことをしたならば、信心の冒です。そういうことが、絶対にあってはなりません。
 また、幹部であっても、一会員であっても、お互いに日蓮大聖人のもとに平等であり、同じく弟子であります。経に「是の経典(御本尊)を受持する者を見ては当に起って強く迎えて当に仏を敬うが如くすべし」と説かれております。したがって、幹部は、会員を尊敬して、言葉づかいも、ていねいにすべきです。威張る権限など、誰にもありません。先輩、後輩という立ち場で、やさしい、礼儀正しい、あくまでも尊敬を根本においた指導であり、お互いに信頼しあって、親切に励ましい、助け合っていっていただきたいのです。そうでなければ、真実の信心の異心同体ではありません。詮ずるところ、平和と繁栄のために理想的な和合僧、団結の世界を築き上げ、永久に発展しきっていける、わが創価学会を、ともどもにつくっていこうではありませんか。(拍手)
 暑い七月も大変でしょうが、思う存分戦い、七月三十日の幹部会には、元気でまた集まりましょう。ご苦労さまでした。

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