Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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関西本部幹部大会 革命精神燃やそう

1967.6.13 「池田大作全集」第3巻

前後
1  さる五月三日、日大講堂において、皆さん方のお力により、元気に会長就任七周年の総会を挙行することができまして、本当にありがとうございました。(拍手)その後、日達上人猊下をご案内申し上げ、世界の同志を激励し、いまその海外指導から帰り、初めてこの関西本部幹部大会に出席したしだいであります。(拍手)
 関西は、戸田前会長、そして私が手塩にかけて育ててきた、東京に次ぐ広宣流布の最大の拠点であります。したがって、私も最も大事に思い、頼りにしております。いま壇上に並ぶ大幹部の人たちは、すべて十年来、この関西で私と苦楽を共にしながら戦った同志であります。すなわち、この人々こそ、宗教革命、政治革命の先駆を切って、泥まみれになって戦い、そして勝ち抜いてきた晴れやかな闘士の方々であると、私は訴えたいのであります。(拍手)当時のもようについては、すでに皆さんもいろいろと先輩から聞いていると思います。しかし第二の関西の開拓期を迎えて、輝く歴史と伝統とその精神を、さらに深く後世に伝えきっていくため、また、今後のいっそうの発展のために、一言申し上げておきたい。
2  戸田前会長は、関西を大事にし、本当に力を入れられた。日本全国のなかで東京と関西は両眼のごとき存在であり、また両肺のごとく考えでおられるのであります。東京と関西の二大拠点が完璧に整えられずして、日本の広宣流布が達成できるはずがないのも道理であります。日蓮大聖人が御書に「日は東より出でて西を照す」と仰せられ、末法の仏法は「東より西に往く」と示された法理に照らしても、東京の西に位置する関西は、特に枢要な立ち場であることは論をまたない。
 また関西は、日本の古くからの文化の中心地であり、宗教界のメッカといえる所であり、さらに東京に次ぐ経済圏である等々、あらゆる意味から、全国広布の前線基地として、戸田前会長は深く考えておられたと思う。戸田前会長ご自身、晩年、健康のすぐれないときでも、毎月一回は大阪へこられ、法華経講義、御書講義をしてくださいました。また難波球場での総会では、豪雨のなかをカサもささずに、ずぶぬれになりながら、ご出席くださり、激励されたことも、思い出の一つでありましょう。私が戸田前会長の指示をうけて、王仏冥合の戦いの指揮をとったのは、昭和三十一年の正月であります。それ以前は、教学の担当として、たびたび指導にはきておりましたが、三十一年当時は、まだ三万世帯の陣容しかなく、皆、信心も浅く幹部も実に少なかった。
 大阪支部が結成され、白木義一郎氏が支部長待遇として、単身やってきたのが、昭和二十七年二月のことであります。以来、白木氏を中心として、ようやく支部の体制を整えはしたものの、折伏は初めのうちは月数百世帯程度でありました。その後、しだいに伸長はしてきましたが、それでも月に三千世帯という状態であったと
 思う。信心の根はまだまだ浅く、学会員もまばらでありました。そして三十一年の正月から、私は大阪の同志と共に、折伏を真剣に開始したのであります。
 各個人の幸福のため、真実の仏法実践のため、関西の大発展のために、そして王仏冥合の基礎建設のために戦いました。その結果、二月度は三千九百、三月は五千、四月は九千世帯と、折伏成果はしだいに上がり、五月には一支部一万一千百十一世帯という、永久に崩れざる折伏の歴史の金字塔を打ち立てることができたのであります。(大拍手)日本中で、そして全世界でこの記録がいまだに破られたことはありません。この事実の折伏の記録をつくったのは、東京でも、その他の地方でもない。この関西であり、大阪であります。(拍手)その功徳と、因果倶時の勝利の因が、現在までも、一切の法戦に勝ちゆく根本原因となっていることを、生涯忘れないでいただきたいのであります。(大拍手)
3  当時、大阪地方区の参院選は、誰も勝てるとは考えていませんでした。戸田前会長でさえも、まず大阪は無理だろうとおっしゃっていた。私は、ただ「ここで勝たなければ広宣流布の構想も崩れてしまう。しかし、それよりも、関西の学会員がかわいそうだ。なんとしても勝たせて、誇り高い関西の学会員になってもらいたい。
 そのために御本尊様、勝たせ給え」と、その一念で私は祈り続けたのであります。
 当時の同志も、本当によくがんばりました。団結を合い言葉に、明るく賢明に戦った。そして、徹底的に個人指導を推進し、夜は座談会に総力をあげていったのたであります。不平などいわずに、みんなが実践第一で活動しました。つまらぬ怨嫉をしている者は、どんどん遅れてしまい、あとになって悔いながらついてきました。
 その結果はご承知のとおり、約二十二万票の得票で、大勝利を収めたのであります。(大拍手)当時の世帯数は約五万でした。予想外の勝利に、世間はアッと驚きました。これすなわち、動執生疑であり、社会に対する偉大な折伏となったのであります。
 この関西の船出、関西の底力、関西の戦いぶり、伝統をば、きょう集まった幹部の方は、しっかりと受け継いで未来の幸福という栄冠を目指して、思う存分、再び秩序ある前進を開始していただきたいのであります。このとき、東京は惨敗を喫しました。戸田前会長は「関西は信心で勝ち、東京は策で敗れた」といわれた。この信心の戦いと団結、そして個人指導と座談会の推進こそ、永久に変わらない、王仏冥合の勝利の源泉であることを、強く訴えておきたいのであります。(大拍手)
4  翌三十二年四月、参院大阪地方区の補欠選挙があり、再び私が指揮をとることになりました。このときも皆真剣でありました。しかし自民、社会等の既成政党を相手に、たった一つの議席を目指すというのは時期尚早であり、惜しくもこの戦いには敗れました。特にこのときは、投票日三、四日前に、東京からきたある支部の一部の者たちが、愚かにも買収をしてしまい、世間の批判を浴びるばかりか、学会員の激憤も買ってしまった。それが大きい原因となって敗れたともいえます。本部の、そして戸田前会長の指導を踏みにじり、名聞名利を得ようと、いたずらに策動したその功名心、軽率な行動は許せないことでもあります。
 先日、当地の市長選にさいして一幹部が自民党から、わずかばかりの金をもらい、私どもの組織を利用しようとした動きがあったと聞いています。また、一昨年の正本堂御供養のときにも、実際は小額の御供養にもかかわらず、自分は多額の御供養をしたと見栄を張る者がいました。こうしたことで、非常に学会が迷惑をうける場合があります。こういう欺瞞に皆さん方は惑わされないでいただきたい。これから多角的な戦いにはいるだけに、自己のために学会を利用し、立ち場を有利にしていく者の出ないよう、防いでいっていただきたいのであります。
5  学会は清純な信心の団体であります。まじめな、強い民衆が立ち上がった教団であります。邪悪と欺瞞を最もきらう正義の集団であります。私どもは団結して正しく創価学会を守り抜いていこうではありませんか。(拍手)
 このとき、真剣な選挙の啓蒙活動に端を発し、戸別訪問の疑いで検挙された学会員もおりました。それが学会本部、そしてまた会長の指令によるものであるかのように、無理やりに供述させられて苦しんでいたわけであります。ちょうどそのとき、有名な北海道の炭労事件が起こり、私は七月一日の札幌大会、同二日の夕張大会と、現地で指揮をとっておりました。そこへ大阪府警から呼び出しの連絡があったという通報をうけたのであります。そしで札幌からそのまま大阪に向かい、自分かから府警に行きました。それが奇しくも戸田前会長が出獄されたと同じ日の七月三日だったのであります。いずれにしても、地検の真意は、なんとかして、学会をいまのうちに弾圧し、その芽を摘み取っておこうというところにありました。なにも知らずに戸別訪問の罪をきせられた純真な学会員を脅かし、罪を捏造したのです。その調べ方は実に陰険で、卑劣であったようであります。
 私は七月三日、五時ごろ入獄ししましたが、その取り調べの実態は、一組長さんの数軒の戸別訪問を、私に結びつけようとするものでした。こうした点については、やがて小説「人間革命」に、正確に、縷々と書き残しておきたいと思っております。二週間のあいだ、罪を認めさせようとする検事がずいぶん責めました。しかし、やらないものはやらないという以外にない。知らないものは知らないという以外にない。すると検事は「もしやったと認めなければ、学会本部を手入れする。戸田会長を逮捕するぞ」と脅迫してきました。広布達成に、大聖人の仰せどおり、命をかけて戦う私であります。そんな脅迫はなにも恐ろしくはない。しかし、これ以上、同志の人々を犠牲にさせてはならない。まして戸田前会長はお年もめされて、健康もすぐれない。私が罪を一身に負うことはかまわない。正邪は法廷で争えば明らかになるであろう。裁判長が必ず正義を認めるであろう。そう決心したのであります。
6  この権力の横暴に対して、十二日に東京大会、十七日に大阪大会が開かれております。その大阪大会の日に出獄することができたのであります。以来、三十七年一月二十五日の最終公判で無罪判決がでるまで四年間にわたって法廷で戦いました。
 検事側のデッチ上げた調書は、ことごとく真実性がないとして却下され、戦いはついに勝ったのであります。(大拍手)ただし、これで一切の戦いが終わったのではありません。横暴な国家権力と戦い、民衆の勝利、正義の勝利を勝ち取っていく王仏冥合の戦いはいよいよこれからであると決心しております。どれほど多くの民衆が、陰険で横暴な国家権力に苦しめられてきたか。正義が不正のために弾圧されてきたことか。いまこそ正義が必ず勝っていく時代を、そして民衆が本当に主権者となっていく時代を、私は断じて築いていきたいのであります。(大拍手)それが仏法民主主義であります。この革命精神が学会の真髄であります。皆さん方も、その日まで、私と苦楽を共にし、再び前進の駒を進めていただきたいのであります。
 なお、この事件に関係した方のなかで、信心強盛に、勇敢に戦った人が、全員立派に成長していることはいうまでもりません。関西を代表する総務、副理事長、理事等々、すべて当時、第一線で勇ましく戦った同志なのであります。今日では、学会においては大幹部であり、社会にあっては、衆議院議員、参議院議員、府議会議員、県議会議員として活躍しております。このように妙法の因果の理法は厳然たるものがあります。この現実を如実に知見し、大信者として思う存分人生を楽しみ、そして戦い、悠々と生ききっていただきたいのであります。(拍手)
7  また、その後のあらゆる戦いにおいても、関西の同志は“常勝関西”をモットーに、見事な勝利の歴史を刻んでまいりました。昨年の花々しい文化祭といい、ことしの衆院選、地方選といい、関西が全国の勝利の原動力となっております。この輝かしい伝統をば、永久に絶やすことなく受け継ぎ、皆さん方の手で守り、育てていっていただきたいことを私は心より念願するものであります。(大拍手)そして昭和三十一年の勝利、昭和三十二年の大阪事件という関西の草創期の歴史を思い起こし、いま再び新しい革命精神を高揚させて、第二の草創期の歴史を、誇りに満ちて、築いていっていただきたいのであります。(拍手)
 戸田前会長が関西を大事にされたごとく、私自身にとっても、関西は、永久に忘れられない思い出の地であります。どこまでも、私は関西の同志の皆さんの幸せと、ご健闘とを心より祈り、期待するものであります。(拍手)最近は、財界においても、関西財閥、関西出身の実業家が東京にどしどし進出して日本の救済を牛耳っております。政治家なども同じであります。東京選出の議員よりも、関西ないし西日本関係の議員が活躍しています。学会の内部においても、本部議員として、たくさんの関西出身の青年たちが活躍しております。公明党の衆議院議員も、東京より関西の方が多いのであります。これこそ陰で応援した皆さん方の実力であります。陰の力となって当選させた皆さん方こそ、胸を張って、議員を働かせ、功徳を満喫しながら、堂々と人生を生ききっていただきたいのであります。
 それはともかく、皆さんは、どうか令法久住のため青年部、学生部、高等部の若い人々を大事に育て、優秀な人材を続々と輩出していっていただきたい。第二期の関西は人材の宝庫となっていかねばならない。広宣流布の達成までには、どんなに人材がいても足りないくらいであります。いかなる大業も、人材によって成否が決定されてしまう。なかんずく、広宣流布は人間革命が土台であり、人材の城を築く以外にない。かつて大阪城が徳川勢によって打ち破られ、滅び去った歴史があります。天下無双の城であったけれども、豊臣が敗れた最大の原因は、優れた武将たちが、皆、豊臣勢を離れてしまったことにあると思うのであります。秀吉のせっかく築いた人材の城のほうが、すでにもろくも崩れ去っていった。そのとき、もはや大阪城落城の運命は決まっていたといっても過言ではない。学会は有形の城ではなく、人材の城を築いていくのです。それが一切の根本なのであります。私がいま最も心をくだき、力を注いでいるのも、永久に崩れない人材の城を築くためであります。これが令法久住のための、私の最大の任務なのであります。
8  先日、東京での本部総会で、今後七年のあいだに学会全体で大幹部十万人、理事三千人の陣容を確立したいという構想を述べておきました。その構想にのっとって、関西では現在の大幹部三千五百七十人、理事百人の体制から、大幹部二万人、理事六百人の陣容を整えていただきたいと願うものであります。(拍手)もとより、このなかには東京で理事、大幹部になっていく人、海外に進出していく人などは含まれておりません。あくまでもこの関西の地における指導陣の数としておきたいのですけれども、いかがでありましょうか。(拍手)
 それには、きょうここに集まった皆さん方全員が、若々しい求道心に燃えて、行学の二道に励み、成長していくほかはありません。なお幹部は、また後輩の人々を大事にし、互いに尊敬しあっていただきたいのであります。幹部は決して威張ってはならない。後輩からきらわれたり、恐れられたりするようになってしまっては、もはや正しい学会の幹部ではない。心から慕われ、頼りにされる指導者になっていただきたいのであります。明るく、楽しく、心と心が見事に通じ合う、和気あいあいとした姿で、逞しく、全国の規範である大関西の信心、団結、折伏であっていただきたいのであります。(拍手)
 現在、建て物のほうも、着々と計画が実現されております。関西文化会館は、地上五階、地下一階で、九月中旬に、竣工することになっております。京都にも、見事な京都文化会館を建設すべく、来年春ごろには、着工する予定であります。その他、寺院、会館等も各地に建設する段階になっております。皆さん方の本部であり、寺院であり、会館であります。どうか思う存分に活用し“仲良く”をモットーに、伸びのびと、スクラムを組んで、戦っていっていただきたい。
9  かつて、三十一年の大阪支部総会において、戸田前会長は「この関西の地より、病人と貧乏人をなくすためにきたのである」と申されました。今日、このように、たくさんの寺院や会館ができることは、まことに喜ばしいかぎりであります。だが、それよりも皆さん方一人一人が、本当に幸せになり、立派な家庭をもち、家を建て、一家和楽の人生を欧歌していく姿こそ、最大の喜びであり、これが、創価学会会長の心であるということを、知っていただきたい。(拍手)御本尊をだきしめ、創価学会につききって、今日まで戦った人々は、若芽が太陽の光を吸収しつつ、十年、二十年を経て大樹に育ったごとく、そしてまた風雪に耐え、大地に根を張りめぐらして、安泰になっていくごとく、皆、大功徳をうけて、立派になっております。誰がなんといおうが、信心を貫き通した人が、真実の幸福と、真実の勝利とを満喫し、諸願満足の人生を、生ききっていくことは、絶対に間違いないと、断言したいのであります。(大拍手)
 来年の参院選には、関西関係では、全国区に一人、地方区には大阪、兵庫に一人ずつ、計三人を、推薦することに決まっております。さらに、次の衆院選では、大阪一区から六区、兵庫一・二区、京都一・二区、また奈良、和歌山も含め、合計十二名を、この関西の地から、推薦してはどうかと思うのであります。(大拍手)これらの選挙は、公明党が、日本のキャスティングボートを握るか否かの重要な戦いであることは、すでに申し上げたとおりであります。なかんずく、関西の皆さんは“常勝関西”の鉄のような強い意思で、あらゆる王仏冥合の前進の先端を切り開いていっていただきたいのであります。なお、今回の統一地方選挙では、最初の試みとして、東京で都知事候補を立てましたが、次回は大阪においても、府知事選に独自の候補を立てて臨んではどうであろうかと、私は提案するものであります。
10  次に、五月三日の就任七周年の総会で申し上げましたごとく、これからの七年は、王仏冥合達成の、成否を決する重大な七年となります。このときにあたり、私どもは、さらに深く、広宣流布へのクサビを打ち込むために、折伏をしていくことを誓い合い、まさに、魔王、魔軍に対する折伏の大行進を開始したのであります。あの三十一年の参院選に、想像を絶する大勝利を収めることができたのは、その前提として、大折伏の戦いがあったればこそであります。これこそ、一切の建設、一切の前進は、折伏によってのみ開拓されていくことの、厳然たる実証であります。これが私の、関西に対して事実をもって示した指針であり、魂魄であります。この精神に立ち、この方程式を第一義として進むならば、必ずや王仏冥合の実現は、間違いないと信ずるのであります。(拍手)
 弁殿尼御前御書にいわく「貞当は十二年にやぶれぬ・将門は八年にかたふきぬ、第六天の魔王・十軍のいくさを・をこして・法華経の行者と生死海の海中にして同居穢土どうこえどを・とられじ・うばはんと・あらそう、日蓮其の身にあひあたりて大兵を・をこして二十余年なり、日蓮一度もしりぞく心なし」と。
 安倍貞当は奥州に兵をあげたが、十二年にして源頼義、義家によって破られた。平将門は関東に挙兵し八年にして藤原秀郷のために倒れています。これは世間の例であります。世間の実相は諸行無常であり、栄枯盛衰の流転の連続であります。妙法なき人生は一時は勝つとも、必ずまた敗れ去っていくのが道理なのであります。しかし仏法の世界においても、第六天の魔王と法華経の行者とのあいだに激烈な戦いが展開されております。しかして、日蓮大聖人は末法の御本仏としてご出現になり、大兵を起こして二十余年、少しも退くことなく、追撃の手をゆるめることなく、魔王、魔軍と戦ってきているとの仰せなのであります。
11  いま、日蓮正宗創価学会も同じであります。すでに日蓮大聖人はお一人であっても「大兵を・をこして」と仰せになっています。いまは、創価学会が日蓮大聖人のご遺命のままに、王仏冥合達成の法戦と、世界平和に向かって第二の七年のスタートを切ったことは、大兵のなかの大兵、まさに仏の大軍勢の出陣式なりと私は確信するものであります。もし、日蓮正宗創価学会が立たなければ、この世界、地上は第六天の魔王の支配するところとなり、第三次世界大戦が起こることも必至でありましょう。魔の蠢動がいたるところでみられることも事実であります。魔が勝つか、仏の軍勢が勝つか、所、仏法は勝負であります。いつ勃発するかも知れない第三次大戦の危機迫る今日、そしてさらにさらに妙法を渇仰する全民衆の心の奥底の激流を実感する今日「一度もしりぞく心なし」の御金言にかない、どこまでもどこまでも追撃の手をゆるめることなく、断固として魔軍を打ち破って、平和な花園の仏国土の建設をしてまいろうではありませんか。(拍手)
 どうか新しい決心、新しい目標、新しい希望をいだいて、いちだんと生命力を湧現し、一人一人があらゆる点で一歩前進されんことを心からお祈り申し上げて、私の話を終わります。(拍手)

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