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日蓮大聖人・池田大作

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臨時男子部幹部会 真の勇者の信心貫け

1967.4.30 「池田大作全集」第3巻

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1  皆さん方のおかげによりまして、この七年間、勝利の足跡を残し、立派に終了することができました。この七年間の健闘に対し、厚くお礼を申し上げます。(拍手)これからも広宣流布のために、私もさらに、元気に指揮をとってまいりますが、これまでの一切の学会の原動力、推進力は男子青年部であったことを深く銘記され、次の大きい発展のためにも、どうか男子青年部で、いままで以上にその原動力、推進力となっていただきたいことを、心からお願い申し上げます。(拍手)
 私は未熟な、平凡な青年でありながら、何十万、何百万の純粋なる、次代を担う青年に支えられ、尊敬され、期待をかけられ、まことに申しわけない気持ちであります。しかし王仏冥合実現のため、大聖人の弟子とし、また子供として、その指揮をとるからには「糞を黄金にかえる」決心で臨んでまいります。未熟な欠点だらけの人間ではありますけれども、新時代建設のために、すなわち広宣流布実現のために、勇気りんりんと戦ってまいりますから、よろしくお願いします。(拍手)
2  ただ、あとに続いて広宣流布の総仕上げをしてゆくのは、皆さん方であります。当然、これからも私は戦ってまいりますが、最後の総仕上げをする諸君のために戦っているということを知ってください。これから公私共に諸君はますます多忙な存在となるでしょう。体を大事にし、いついかなる事態に直面しようと、莞爾として一切を受けて立てるだけの力と覚悟をもっていただきたい。青春は悩み多い時代であるということも知っています。しかしいかなる苦難であろうと、歯をくいしばって乗り越え、御本尊をだきしめて、学会を生涯の友としていくべきであります。学会を離れ、王仏冥合の戦列から遠ざかって、他のどこに最高の人生、生きがいのある戦い場所がありましょうか。
 現今の社会にあって、青年の情熱を発散させる場所は多々ありますが、はたして自己の人生にいかなる結果をもたらしたであろうか。青年の情熱を傾ける人生の根本に、偉大なる永遠不変の哲学があるかないか、普遍妥当性をもって本源的に救っていける時代相応の大思想があるかないかを、理論的にも、現実面からも究明しなければならない。所は大聖人の三大秘法の仏法の実践、広宣流布による新社会の建設、これ以外に青年の生きる道はないことは明瞭であります。
3  なんのイデオロギーもなく、刹主義で、無責任な人生を歩んでいる青年も多い。ちょっとみると、非常に自由奔放で、いいようにみえます。しかし、それは幻影の世界にすぎない。むしろ現実の人生を支配する因果の理法は、厳しいものであり、享楽のあとにくるものは、必ず苦悩であります。仏法の世界の人間革命は、すなわち宿命打破の戦いは、あとは必ず煩悩即菩提で、喜びと功徳がわきます。これらの繰り返しが魔の世界の人生行路か、仏の世界の人生行路かを決めてしまうのです。十年たち、二十年たち、一生という人生の勝負で終幕にたちいたった場合には、厳然たる天地雲泥の差がつくことを、確信していただきたいのであります。(拍手)
 そうでなかったならば、大聖人の仏法は虚妄となってしまう。そんなことはあるはずがない。たった七年か十年が十五年の、諸君の先輩の姿を見ても、如実にそれが証明されているではありませんか。仏法は大宇宙にそなわる本然の大法則そのものであります。好きとかきらいとか、相対的な問題ではなく、絶対的な問題であり、生命解決の、幸福確立の本源的法則であります。この妙法を根底にした一切の人生には、ムダはありませんし、犠牲もありません。私はどんな迫害があろうとも、自分自身にいかなる批判をされようとも、そんなことはなんとも思っておりません。
 ただ諸君が一人も落後しないで、それぞれ広宣流布の人材と育って、日本の繁栄のために、世界の恒久平和のために、立派に貢献していっていただきたいことを願っているだけです。子孫末代のために、“本当によかった、これでよし”“悔いのない人生であり、栄光の人生であった”と、こうなってもらいたいために、私は命を捨てて、これからも戦う決心であります。(拍手)
4  みんな仲良く前進し、あらゆる社会の人々が「創価学会の青年の成長、人生のあり方には本当に頭が下がる」といわれる実証を示していっていただきたい。そのために背伸びをしたり、あせることはありません。私も若い。まだ三十九歳です。いまの総理大臣もその他の指導者も、ほとんど五十代、六十代、七十代ではありませんか。私は諸君と一緒に新時代をつくりながら成長していく、これからの指導者であると自負しております。これから二十年、三十年先になって、初めていまの指導者と同じ年齢になります。どれほど未来が開けているかを、皆さん方は知っていただきたい。新社会建設のために一緒に戦おうでありませんか。(拍手)力を合わせて、一歩一歩組織をつくり、人材を成長させ、折伏をして一年ごとに確固たる地盤をつくり、また自分自身も深く強く信心、境涯を開きながら、和気あいあいと、忍耐強く一歩前進してまいろうではありませんか。(拍手)
 真に青年を愛し、心から青年の成長を願っている指導者は、今日少ない。青年を大事にするようなかっこうはするけれども、それは選挙のため、人気のため、利用のためであります。だまされてはいけない。眷属というものは、主義主張の眷属、悪人の眷属と様々な眷属があります。しかし、私どもは末法万年の大聖哲、永遠不滅の慈悲をおもちの日蓮大聖人の眷属であります。これを確信しなくてはいけない。
5  諸君も、いろいろ現在の境遇で苦しい戦いがあるかもしれない。しかし、大聖人の眷属であるとの襟度、その自覚を忘れないで「一人立て! 二人は必ず立たん。三人はまた続くであろう」という、真の勇者の信心をしていっていただきたいのであります。(拍手)われわれの活動は、偉大な妙法に照らされた最高に誇りある戦いであります。最後は必ずわが創価学会によって、日本の安泰、日本民族の救済は絶対に成し遂げてみせる、という強い信念をもって、前進しようではありませんか。(拍手)
 どうか諸君、さらに団結を固めて、あらゆる障魔を打ち破り、いかなる波浪も乗り越えて戦っていこうではありませんか。(拍手)諸君の成長と諸君の健康を心からお祈り申し上げて、私の激励とさせていただきます。(拍手)

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