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日蓮大聖人・池田大作

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臨時関西本部幹部会 世界一の信仰団体

1967.3.29 「池田大作全集」第3巻

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1  関西の皆さん方には、きたる五月三日で会長就任満七年を、元気よく迎えられることを、心から御礼申し上げます。次の七年間に対しても、私は皆さん方を守るために戦ってまいります。
 創価学会は、他の宗教団体とは本質的に違います。それは根本の御本尊も違うし、科学的な永久的な永久不変の仏法哲理も、他の教義とは根本的に違います。また功徳という実証においても、道理にかなった信仰即生活の正しい原理をもっており、他の宗教団体とはあらゆる点で全く違います。日蓮正宗創価学会は、最も正しい、物心共に幸福になっていくべき大宗教です。創価学会は、教祖などおりませんし、日蓮正宗の在家として、近代的な信仰をもった人の集団であます。したがって、世界一の近代的、民主的な信仰団体、宗教団体が創価学会なのであります。
2  その学会を中心に、仏法を根底として王仏冥合を実践する公明党が誕生しました。私は、この公明党も、清潔で近代的で、しかも民衆の味方となる、模範的なイギリスの政党以上に、理想的な政党にしていきたい。また、そうなっていくことを確信しています。教育界でも、これから創価高等学校、創価大学を設立していきます。そこではもちろんのこと、教育界全般にも、牧口初代会長の教育学説を、近代的に生かしていきたい。すでに先進国では、その学説の幾つかを実践している国もあります。この一事をもってしても、牧口初代会長がどんなに立派な先覚者であったかを知ることができると思うのであります。
 その理念の根底は、やはり仏法哲理以外にはなく、仏法哲理を根本としての価値論であり、教育学説なのです。高校、大学の教育にしても、最も近代的で、民主的で、理想的な教育を行なっていく機関にしたいと考えています。私はあらゆる点で誰人も賛嘆し、納得のいく、合理的な運営をしていく決心であります。民主音楽協会にしても同様です。今後は、王仏冥合のために、研究機関をはじめとして、文化、経済、政治、教育など、社会のあらゆる分野に、推進機関がつくられていくことでしょう。しかし、それらのすべては、近代的で、合理的で、全民衆の幸福建設を願っての運営にしていくことを基調にしたいと思っております。
3  この大阪の地では今回、府議会議員に十三人が立候補します。そのほか京都府会には四人、奈良県会には一人、和歌山県会には二人、兵庫県会には六人、そして大阪市会には二十二人、京都市会には十人、神戸市会には十二人と、合計七十人が出ます。特に大阪府会で、十三人の議員が誕生するということは、まさしく第三政党になることを意味します。いままで東京都議会で公明党がキャスチングボートを握り、大衆福祉へ大きく時代を前進させたと同じく、今回の府議選でも、大阪全般のキャスチングボードを握るために、深いクサビを打っていけることを知っていただきたい。(拍手)
 国会議員は,衆議院議員が二十五人、参議院議員が二十人で、全体で四十五人おります。この次は、絶対に第三政党にさせたい。東京都議会は、完全にキャスチングボートを握っており、今度は、大阪がそれをつかめば、公明党として東京、大阪の中心的都市が、名実共に第三政党となり、これは大偉業であります。そこで、この大阪府議会の選挙において、キャスチングボートを握る、第三政党としての基盤を、確保していただきたいと重ねて申し上げるしだいです。(拍手)
4  創価高等学校の件については、新聞で報道されているとおり、本年いっぱいには完成します。中学校も併設することになりますが、創価大学は、そのあとの設立になります。そこで、東京の創価高等学校、中学校を運営し、分析した結果にもよりますが、皆さん方の要望があれば、とりあえず創価高校ならびに中学校を、大阪府においても開設したいと思いますが、いかがでしょうか。(拍手)それからまた創価大学についても、運営し、分析し、検討した結果、どうしても大阪にも必要とあらば将来それも考慮したい。(拍手)
 皆さん方は自分自身を愛し、家庭を愛し、そして創価学会を愛し、日蓮正宗を愛しながら進んでいただきたい。私は誰人も犠牲にさせたくない。しかし自分自身を愛し、大事にするといっても、そうなる本質、根幹は、究極的にみて、やはり御本尊を愛し、大事にしなかったならばできるものではありません。そしていつも明るく輝いている目つきでいてほしい。目は心の窓です。信心を純真に励んでいけば、しぜんと希望がわき、確信がわき、愛情がわき、人を思う心がわいてきます。それを根底として、きれいなすがすがしい、しかも理知的な目つきになっていただきたい。
5  一面では、学会は永久的に広布実現への大闘争を展開していくのであるから、その決心と自覚だけは失ってはいけない。だが一般の会合においては、みんなが明るい瞳をしながら、和気あいあいたる雰囲気であっていただきたい。いつも眠たそうな、(笑い)意地の悪そうな瞳で、(笑い)和合僧の団体を運営することは,長続きするものではない。これからも大勢の後輩を包容し成長させていかなくてはならない。それなのに、いつも険のある、あせった、緊張しきった会合ばかり開いているようでは、長続きしないと思う。広宣流布の長い旅路においては、もう少しゆとりのある、安心しきっていける会合を開いていく必要があるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。(拍手)
 夜はできるだけ早く休みなさい。いつも真夜中まで起きていて、はつらつとした生命力が持続できるわけがない。心豊かな題目、信心、そしてリズム正しい生活でなかったならば、真の生命力を満々と湧現させることはできません。寝不足ではいつも聡明に、常に的確に判断し、指導できるとはいえません。リズム正しい色心連持の生活を行なっていただきたい。いやしくも、仕事中、居眠りをするようでは信仰即生活ではありません。また、会合のときに、居眠りをするようでも負け戦になってしまう。私は皆さん方に、大いに長生きをしていただきたいし、いつも健康で、はつらつとした生命の輝きをもって前進していただきたいと願うものであります。(拍手)
6  自分でいうのはおかしいけれども、私はこの七年間、何十年、何百年にわたる公布実現への基礎のクサビを打ちレールも敷いてきました。あとは大勢の幹部がどれだけ成長し、社会的にも力をもって活躍してくれるか、それを待つ以外にありません。その後は、高等部、中等部の成長を待つだけあります。
 先日もある総務と会った人が、創価学会の発展に驚嘆して「創価学会の幹部は素晴らしい。日本の将来の建設から考えた場合には、あんなむずかしい仏法哲理を勉強し、そして仲良く団結している民衆の総結集があるのだから、もう創価学会にはかなわない。学会が日本の将来を左右するのは決まっている」という意味のことを語ったそうです。国会議員の活躍についても、初めは軽していましたが、いまではその立派な活躍ぶりに驚いているといっておったそうです。本当に賢明で、人間というものを掘り下げ、また冷徹に将来をみる人であるならば、創価学会が磐石の布陣をしていることがわかるはずです。私はこれまで、たとえなんと批判されようとも、一度に花が咲く時が到来するという自覚で、悠々と戦ってきております。
 私は皆さん方を守るためには、一歩もひかない。政治面でも折伏でも、理論闘争でも言論戦でも、すべて広宣流布の道を切り開く戦いにおいては、一歩もゆずりはしません。不惜身命で戦うという原理は、その真髄にいたるまで知っております。
 しかし、皆さん方を大きく人材に育て、広く世界に宣揚し、お子さん方を成長させていくためには、私が一から十まで行なう時代ではありません。むしろ皆さんが真剣になって戦う時代であります。若干そうした指導性があり、方法論があることをわかっていただきたい。(拍手)
7  戦いにあっては“東京の幹部諸氏よ、関西を見よ”という心意気でいかなければならない。人間は強くなくてはいけない。そして勝たなくてはいけない。正しくなくてはいけない。それが御本尊にかない、妙法の原理にかない栄えていくことになります。私は皆さん方が、一生涯栄えるよう、また関西が永遠に繁栄するよう、御本尊に願っております。希望に燃えて、スクラムを組んで、声高らかに学会歌を歌い、支部歌を歌いながら、また次の七年間、一緒に前進してまいりましょう。(拍手)

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