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日蓮大聖人・池田大作

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本部初勤行 一家和楽の信心

1967.1.1 「池田大作全集」第3巻

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1  今年一年も、皆さん方には、なにかとご苦労をかけると思いますが、どうかよろしくお願いいたします。ともあれ、この一年、元気で、朗らかに、逞しく戦いきっていただきたい。これが私の念願であります。ただいま御本尊に、日本の国の安泰、世界の平和を祈念いたしました。共に、日蓮正宗が、ますます大繁栄するよう、また全学会員が等しく功徳に満ちて、幸福な生活が送れるよう、お祈り申し上げました。
 年頭だからといって、こと新しくお話しすることはありません。ただ、恩師戸田前会長が亡くなる寸前に創価学会の永遠の指針として残された三項目を再確認しておきたい。
 すなわち、第一に「一家和楽の信心」をしていっていただきたい。全学会員は、妙法に照らされて、この御御本尊の偉大な力のもと、わが身の仏界を湧現して、最も大事な家庭が、安泰と幸福に満ちていくよう、強い強い信心で一生涯を送っていただきたい。また、いかなる明代になろうとも、いかなる波動があろうとも、金剛不壊の幸福の、事の一念三千の当体を確立して”全く日蓮正宗創価学会の家庭を見習う以外にない。あの人についていけば安心である”という実証を示す、一家庭、一家庭であっていただきたい。
2  次に「難を乗り越える信心」です。今回の衆院選も、大きい壁で打ち破って、新時代を切り開いていく最初の難であるともいえます。新しい、とうとうと流れる大河をつくりあげていく革命ともいえます。また、小さい難といぇば、病魔や経済との戦い、人間革命の戦いです。これらの難に、悠々と、真っ向から立ち向かい、乗りきっていく信心であっていただきたいのです。それなくして、どうして政治革命ができるか、また社会革命が、文化革命ができるか、宗教革命ができるか、と私はいいたいのであります。出発も人聞革命であり、難を乗りきる信心であり、究極も人間革命であります。難を乗りきって、初めて、広宜流布の開幕がなされ、新しい黎明の鐘を、高らかに打ち鳴らしてゆけるのだということを、忘れないでいただきたいのであります。決して惰性に流されず、常に価値創造を行ない「月月・日日につより給へ」という御金言のとおり、建設の息吹き、開拓の息吹きをもって前進していただきたい。
3  第三に「各人が幸福を確立する信心」です。民主主義の根本原理は、個人個人の主体性の確立であります。組織といい、和合僧といっても、結局は一人一人の主体性が問題になります。一人一人が、事の一念三千の当体となる確固不動の強盛な信心、純粋な信心のうえに立って、幸福境涯を確立していただきたいのであります。縁に紛動されず、色心共に、本当に自分は幸福である、絶対の幸福境涯に立つ革新がある、その信念をもっている、といえる人になっていただきたいのであります。
 私はこの一年間、一人の退転者も出ないことを強く希望いたします。そしてまた、最も広宣流布のために戦い、宿命と戦い、苦労している人を基準にして前進したい。すなわち、そういう人が心から喜べるような学会にしたいのであります。
4  本年は衆院選もあります。また統一地方選拳もあります。その次は皆さん方の力によりまして、会長就任満七年の総会も行なわれることになります。さらに東京、関西、中国の文化会館の完成もあり、東京文化祭もあり、創価中学、高等学校の校舎もできあがります。また、待望の正本堂の建立発願式がございます。組織の面でも、学会始まって以来の、大幅な拡充が予定されております。したがって、今年一年の躍進が、まさしく広究流布の歴史において、最も栄光ある輝かしい一ページになることは、動かしがたい事実でありましょう。当面問題の衆院選については、戦いはすでに始まっています。この戦いには、全員が”断固勝利をもって飾ろう″との合い言葉で進んでまいろうではありませんか。(拍手)
5  時代は大きく変わっていきます。日本の国もあらゆる点で大きく変動していくことでしょう。したがって、最高幹部の皆さん方は、後輩の人々を、親のような気持ちで、兄のような気持ちで、そしてまた母親のような、姉のような気持ちで、本年も粘り強く包容し、かつ親切にめんどうをみていっていただきたい。また最高幹部の皆さん方は、新しい時代に即応できるよう、自分自身をみがき、成長させていただきたい。新時代の大衆を導いていける実力を、十分に養っていっていただきたい。そして、新しい時代、世紀は、たしかに学会の最前幹部によってつくりあげられた、建設された、といわれるよう、名実ともに、立派な指導者に育っていただきたいのであります。
 この一年間の、皆さん方のご健虚とご健闘とを、心からお祈り申し上げまして、私の年頭の挨拶といたします。(拍手)

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