Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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第15回青年部総会 中道主義で世界平和を

1966.11.3 「池田大作全集」第3巻

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1  先日「ヨーロッパの内幕」また「アジアの内幕」「アメリカの内幕」「ソビエトの内幕」等々の著書で有名な、世界的なジャーナリスト、ジョン・ガンサー氏が、インタビューにまいりました。ガンサーの著書は、三十数か国語に訳されており、日本でも評判になり、その影響で、いまでも内幕物がたくさん出回っております。そのなかには「創価学会の内幕」などというものまであります。(笑い)
 では、創価学会の内幕とは何か。いま、マスコミでは学会の組織はこれからどうなるとか、青年部で本気で信心しているのが多いとか少ないとか、(笑い)退転者がどうとか、財産がどうとか……(笑い)などと騒いでおります。どれも枝葉の問題を、歪めてとらえているにすぎません。創価学会の本当の内幕は、ただ一つ、三大秘法の御本尊について書かなければ「創価学会の内幕」とは、決してならないと思うのですが、どうでしょうか。(拍手)それだけでなく、最近では、会長の内幕……、(笑い)私の内幕などなにもありません。(笑い)私は平凡な一個の青年です。私を特別に見る必要はありません。諸君のほうが、ずっと優秀です。だから、私は諸君を尊敬するのです。私にできないことを、諸君に託していきますから、大指導者になっていただきたい。これだけが、私の心からのお願いであります。
 私の内幕は何か。また、われわれの内幕は何か。それは“信心”の二字だけが私たちの内幕ではないでしょうか。(拍手)外国の商社に勤めた人は、英語ができなければ仕事にならない。講道館や武道館に修行にくる人は、柔道や剣道の技が、その人の内幕です。創価学会の場合は、信心の二字が根本的な内幕です。あとの形態や形式は、なにも必要がありません。信心の二字が、最も大事であり、尊いのであります。信心が一切の価値創造、活躍の源泉であるということを、しっかり自覚し、誇りをもって前進していただきたいのであります。(大拍手)
2  話は、ジョン・ガンサーに戻りますが、実は、ガンサー氏から、学会のことに関して、いろいろと聞きにきたわけでしたが、私のほうからも幾つか質問をしました。その一つは「私は、米国と中国は、世界の趨勢からみて、だんだん妥協していくと思うが、あなたは、米中戦争があると思うかどうか」と、ズバリ聞いてみました。ちょっと困った顔をしながら、ガンサー氏は「ないと思うけれども、その可能性はある」といいました。(笑い)そう答えざるをえなかったのでしょう。またガンサー氏に「ベトナム問題の解決の道については、あなたはどう思うか。誰が、どのようにして解決していけばいいのか」という意味の質問をいたしました。彼は、やはり弱ったというと顔をして、結論として「解決する人は、世界中にいないであろう。解決する糸口もないであろう」と述べておりました。
 世界情勢は現在のままでは極めて危険な様相に呈しています。中国においても、核ミサイルの実験に成功しています。ジョンソン大統領は、マニラ会議に出席したり、韓国を訪問したりして、平和を実現すると強調しているが、実質的には、現在の国際関係は武力と武力の対決以外の何ものでもありません。日本の国においても同じで、保守と革新の藤、闘争は、目に見えざる三十八度線を引きつつあります。すでに、幾度となくいわれてきているように、政府・自民党の閣僚たちは、全く醜態をさらけだしております。日本の前途を、責任もって根本的に安泰にし、幸福にし、平和にしていこうという為政者は、誰もいない現状は、国民の一人として、全く悲しいことであります。
 たしかに、政治家が悪い。しかし、その陰にいる財界人がもっと陰険かもしれない。財界から政治献金を出しておきながら、いざというときには、財界のほうは、政治家に責任転化してしまう。その点では政治家と財界人は、同罪だと思う。もちろん財界のなかにも、立派な人もいるでしょう。しかし、労働者や日本の前途を、最も重要な問題として、真剣になって考えている人は少ないのではないかと思う。
3  人間であるならば、まともな人生を歩む社会人であるならば、なんとか後世のために、日本の国を安泰にしておきたい、また世界平和のために、なんらかの貢献をしたいと願うのが当然であると思います。このまま、日本が太平ムードで、十年も二十年も、五十年も発展していけるとはとうてい考えられない。隣の中国では、女性でさえ武器をとって、訓練に励んでいる。北鮮も同じ状態です。ベトナムは悲惨な戦火につつまれ、また、インドネシアも不穏な情勢下にあります。アジアのどこを見ても、いずれも緊迫状態です。そのなかで日本だけが、いつまでも太平ムードに酔っていられると考えるのは、大きな誤りです。もし、ひとたび米中戦争、あるいは米ソ戦争が始まれば、日本は、いやおうなしに、戦闘の最前線に立たされ、原水爆の恐怖にさらされることは明らかです。私は、なにも神経質になって、日本の前途を憂慮するのではありません。また、憂国の志士などという、きらびやかで、軽薄な気持ちでいうのでもありません。深い仏法哲理に立って、日本の、世界の現実を憂い、その解決を訴えるのであります。
 仏法の世界から見れば、地球は小さな存在にすぎない。全宇宙それ自体が妙法です。ガモフは、十数年前に、宇宙には太陽系と同じものが十億個以上も存在すると述べております。また、アメリカの元ハーバード天文台のシャブリ博士も、植物や人間が住んでいる地球のような惑星は、宇宙に少なくとも一億個以上あると考えられると、最近の講演で話しております。広大な宇宙に対すれば、地球の大きさなど、比べものにならない。その宇宙は即妙法の当体です。すなわち、大御本尊には大日天王、大月天王等とおしたためがあり、全宇宙の縮図であります。
 「地球はきらいで、宇宙は好きだ」といった人がおりました。(笑い)しかし、これは観念論であり、また現実逃避主義でよくないと思います。仏法は、全宇宙をそのまま説き、宇宙の本体が御本尊なのです。日本の国がどうなろうが、世界がどうなろうが、原爆が落ちようが落ちまいが、大宇宙と比べれば、たいした問題ではないのであります。しかし、そうはいっておられない。この平和への解決の道はあるのです。あるがゆえにいわなければ悪になります。われわれは、本有常住として、現在、この地球上に生きて生活している、また、生きていかねばならない。そして、この人類の危機を解決する道である王仏冥合、広宣流布という使命を自覚したとき、われわれは、真っ向から仏法の正さを実証しきっていかなければなりません。
 なぜ、このように長々と話をするのかといえば、諸君は、いま青年時代に、広宣流布という目的に向かって戦っています。また、そのために、無理をすることもあります。ところが、一般の青年たちは、安逸をむさぼり小さな目的のために勉強したりして、それで満足しているかもしれない。明治の人たちも“学会の青年だって、遊んでいればいいではないか。朝から晩まで折伏だ、座談会だと大騒ぎするのは、バカげたことだ。もう少しゆっくりしたらどうか”と、このように思っているかもしれない。大正、昭和の青年も“あんなに一生懸命、組織のなかで活動して気の毒だなあ”と、こう思っているかもしれません。しかし、なんの充実感もない生活をしながら他を批判している本人のほうが、はるかに気の毒でしょう。十年、二十年、三十年先には、または五十年先には、それまで学会を誹謗し、無認識な評価をもって、罵倒し、笑した人たちが、歴史的流れ、世界の趨勢からみて、必ず創価学会に依存する以外にない、学会に頼む以外にないという時が到来するのであります。そして、創価学会のおかげで、日本の国は安泰になった、幸福になったと感謝する日が、必ずくることを断言しておくものであります。(大拍手)
4  私どもの活動は、全部、御本尊が、三世十万の仏菩薩が照覧しております。それまでは柔和忍辱の衣を着て、私と共に進んでいただきたいと思います。(大拍手)その人が、人生の大勝利者にならないわけがない。反対に、安逸をむさぼり、無責任に学会を批判し、笑している青年たちが、四十代になり、五十代、六十代になって、後悔しないわけも絶対にない。もしそうでなかったならば、日蓮大聖人の御書は虚妄になってしまう。大聖人の仏法がウソになってしまう。そんなことは絶対にない。大確信をもって、希望と襟度をもって青春時代を謳歌し、力強く広宣流布へ邁進しようではありませんか。(拍手)
 その第一歩として、目前にひかえた衆院選があります。その衆院選は、まさしく国家諫暁であります。仏法の方程式に照らして、牧口初代会長は、牢獄の中で国家諫暁された。戸田前会長は、宗教革命をもって、国家諫暁の方程式として教えられた。いま私どもは、それらの歴史のうえに立って、衆院選をもって、国家諫暁にしなくてはならないと思うのであります。
 今回の衆院選は非常に苦戦であることも、知っております。しかし、選挙の終わるまで、和気あいあいと、元気に、朗らかに、爽快なる気持ちをもって、戦っていただきたい。一人も犠牲者をつくってはいけない。公明党は、あくまでも公明選挙を貫き、ただ一人の違反者も出してはいけません。楽しい、朗らかな、勇敢な戦いをしつつ、大勝利を博していただきたいことが、私の心からのお願いであります。(拍手)
5  次に、都知事選について申し上げます。これについては、いままで公明党からは、いろいろと発表されてきました。しかし、創価学会としては、正式な発表はまだ一回も行なっておりません。自民党も社会党も、いまだに候補者も立てられないのに、党利党略に公明党を利用しようとしてきました。これは大きな間違いです。そんな低次元の考え方に、公明党が媚びる必要もない。また学会も、それに迎合しては断じてなりません。あくまでも、一千万都民のことを考えなくてはならない。そのために、力ある人材を育てなくてはなりません。したがって、間近に迫った衆院選のことも考え合わせて、本年十二月末までは、都知事選に対する創価学会としての態度は、正式発表を行なわないことにしたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
 次に、この機会を借りまして、私どもが前進していく中枢の問題である中道主義、ならびに中道政治について申し上げたいと思います。まず、仏法においては、爾前経では「空仮中の三諦」を別々に説いております。法華経にはいって、初めて、円融三諦を明かしています。すなわち、法華経それ自体は「空仮中の三諦」の円融円満を説いた哲学であります。さらに末法の法華経、すなわち日蓮大聖人の文底秘沈の仏法にはいった場合には、その「空仮中の三諦」の根幹、基調となるものは、三諦のなかでも中道となります。釈迦の法華経においても、中道が基になりますけれども、大聖人の仏法においては、より本源的に中道主義が論ぜられ、解明されております。「色心不二」という立場から、中道論を論ずるならば、色法に偏ぜず、心法にも偏せず、しかも色心共に倶備する「色心不二」が、生命の本質であると説かれておるのが、大聖人の仏法であります。そのほか、十界互具、一念三千、境智冥合、依正不二等々、全部、中道主義に徹し、中道主義にもとづいた哲理であり、思想であります。
6  ここで、概略的に「空仮中の三諦」の原理を、現代の支配的思想である唯心主義、唯物主義、実存主義にあてはめてみますと、唯心主義は、空諦の一部分を説いたにすぎません。唯物主義は仮諦の一部分を説いただけのものです。そして実存主義は中諦の一部分の哲理にすぎないのです。しかも彼らの三諦は別々であり、あくまでも爾前経の域を出ないものであります。したがって、全民衆を納得させ、救済しきっていける哲学ではないことは明らかであります。この唯心主義、唯物主義、そして実存主義などの思想、哲学を、全部包含した中道哲学、中道主義は、日蓮大聖人の仏法に帰着する以外に、絶対にないわけであります。したがって、妙法の中道主義こそ、抗争常なき唯心・唯物の二大思想の偏見を打ち破って、そしてまた、それらを指導しきっていく力ある生命哲学であり、さらに、あらゆる思想の偏見を但し、それを正当に位置づけ、体系づける大思想であることは、絶対、間違いのない事実であります。これが、私どもの根本になる理念であります。
 これを政治面でいうならば、私たちの理念は自民、社会、民社、共産等の、いかなる既成政党とも本質的に異なる妙法の中道主義であり、その中道主義のうえに立った政治が中道政治となるわけであります。いまの保守・革新は水と油の関係にあります。そのかけ橋とし、第三勢力として台頭したのが民社党でありました。民社党に対しては、初めは、学者グループ等も、ずいぶんあと押しをしましたけれども、しだいに離れ、当初の新鮮さもだんだん色があせて、無定見であり、日和見主義であり、現実ばなれした、淡い観念論の政党である本質が明らかになってしまいました。この第三政党である民社党が衰亡していくということは、真実の第三政党、公明党が大きく進展し、発展していく瑞相であると思います。(拍手)
 なぜ民社党が衰退していくのか。それは、根底に哲学がなく、確固たる理念がないからであり、権力に迎合したり、時流に巧みに乗ろうとした、節操なき政治の行き方をしているのが原因であります。中道政治に徹すべき民社党であるのに、聞くところによりますと、民社党の最高幹部のなかには、自民党よりも、もっと右翼の思想の持ち主がいるといわれています。これ自体が、すでに矛盾であります。いま、私どもの主張する中道政治は、これら民社党とは、天地の開きをもった未曾有の偉大なる思想であるということを、知っていただきたいのであります。(大拍手)
7  まず第一に、妙法の中道主義、中道政治は、たんなる相対峙する二つの勢力の中間をいくものではない。また両方から、そのよいところだけを取って、自己の主張とするような行き方であってもならない。これは、いわゆる儒教、またはアリストテレス流の消極的な中庸主義であり、折衷主義であり、民社党の行き方であったわけです。これに対し、真の中道主義は、独自の強い主義主張をもち、既成の思想を打ち破って指導し、包含し、統一していく力ある大原理をさすのであります。
 中道とは、真ん中とか、中間とかいう意味ではない。すべてを包含する根本という意味であります。立正安国論に「国土乱れん時は先ず鬼神乱る鬼神乱るるが故に万民乱る」とあります。ここで「鬼神乱るる」の鬼神とは思想のことです。世界情勢も、国内情勢も、対立抗争がウズを巻いております。そのよってくるところの原因は、思想の混乱であります。かつて、第二次世界大戦のときに、キリスト教も、神道も、戦争を止めることはできなかった。また共産主義も世界を真っ二つに分裂させ、東西両陣営の抗争の原因となっています。まさしく思想界の戦国時代であります。この戦国時代に、日本においても、世界においても、真実の平和と幸福の輝く時代へのクサビを打つのは、中道主義の大道をまっしぐらに進以外に断じてないと、私は主張するものであります。(大拍手)その先駆を創価学会青年部が切っていただきたい。第三の道をしっかり確信をもって勇猛邁進していただきたい。
8  なお第二に、中道主義は、党の利害にとらわれるのみであってはならない。党利党略が中心であっては絶対にならない。なによりも、国民大衆の利害を第一義に、大衆福祉を目指す政策を実践していくものであります。それが、われわれの永久に進みゆくべき指針であります。したがって、あるときは、保守党の政策を擁護していく立ち場をとることもあります。また、あるときには、革新党と強調して進んでいかなければならないこともあります。この点もご了解願いたい。常に現実的であると同時に、大局観に立った、高い次元の政策を実践していく。それがわれわれの行動てなくてはならない。それと共に、指導者が、われわれの選んだ議員が、個人的な名聞名利に動かされていくようなことは、断じてあってはならない。これは、広宣流布の暁まで、否、永遠に、そのような議員は絶対に出してはならないということを、私の遺言としたいのであります。(大拍手)もし、そういう議員が出たならば、中道政治に反し、大衆福祉に反するものであり、私どもの同志ではありません。国民の敵と思って、追放してかまいません。
 さらに一歩進んで、大きく大三勢力ということを考えてみたい。かつてネールが、ソ連とアメリカのあいだに立って、AA諸国を結集して、第三勢力の台頭を図った。しかし、後進的な未開発の国として、経済的にも政治的にも非常に微弱であり、疲れています。線香花火のように消滅してしまった。また、いまフランスが、第三勢力を標榜して、台頭しております。しかし、フランスは、口では平和の使徒といいながら、フランス自ら核武装しています。これでは真実のその資格はない。その資格を喪失しているといっても過言ではない。
 私は、この世界の期待する恒久平和実現の第三勢力となることこそ、わが日本の使命であると訴えたいのであります。(大拍手)日本こそは、原爆の被害をうけた唯一の国であります。なお、地理的にも東西の接点にあり、また台頭するアジアの先覚者でなくてはならない。経済力、国力からいっても、米ソ等についで一流国となることは、必定であります。しかも、妙法の眼を開いてみるならば、わが日本こそが、絶対平和主義を貫く、末法民衆救済の大仏法流布の本国ではないでしょうか。
 この見地に立って、いま私は、当面するベトナム問題について、次のように提案したい。すなわち、即時停戦のうえ、南ベトナム民族解放戦線(ベトコン)を含めた関係国による世界平和維持会議を東京で開く。そして合意のうえで米軍の引き揚げを行なう。その後、各国が南北ベトナムに対し、経済援助を行なう。また、今後、紛争が起きないよう、非武装地帯に国連軍を常駐させる。この解決策を、日本が国連において提唱し、またベトナム戦争に関係していない国々を結集して、ベトナム平和への呼びかけを強力に行なうべきであると主張したいと思いますがいかがでしょうか。(拍手)
9  創価学会には男女三百万人以上の青年がおります。私の最高の誇りであります。学生部十五万、そして高等部も十万人おります。この未来に生き、次代を担う青年が、妙法の平和の使徒として、指導者として一日も早く育ち、中道主義を基調とし、諸君の力によって、世界民族主義の旗を高らかに掲げて、やがて国境のない世界連邦を築いていただきたい。すなわち、妙法に照らされた平和郷を確立するために、一歩、二歩と苦難を乗り越え、その原動力としての前進をしていっていただきたいことを、心から念願するものであります。
 時代は刻々と変わっていく。いままでどんなに批判していた者であっても、必ず学会を賛嘆していくようになるでしょう。人々の心も、時代も、一日一日、一年一年変わっていくのが実相であります。いま私どもの前進は、第一歩を踏み出したばかりであります。体を大事にし、職場を大事にし、親孝行をして、一人の犠牲者も出さずに、すくすくと成長していっていただきたいと思う。だが、因果倶時の原理によって、やがて必ずや二十一世紀には、仏法民主主義の時代が到来するという確信、絶対なる信念、そしてまた信心をもって、スタートを切っていこうではありませんか。(拍手)
 最後にもったいなくも総本山より、日達上人猊下のご臨席をたまわりましたことを、青年部一同を代表しまして心から御礼申し上げるしだいであります。(大拍手)どうか、体を大事にしてただきたい。諸君の健闘を祈って、私の激励とさせていただきます。

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