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日蓮大聖人・池田大作

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第73回本部幹部会 笑みをたたえて折伏

1966.5.29 「池田大作全集」第3巻

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1  さる五月三日、この日大講堂におきまして、皆さん方の厚いご支援により、会長就任満六年の総会を行なうことができました。厚く御礼申し上げます。(拍手)私も満七年を目指してしっかりがんばっていく決心であります。皆さん方一人一人も、信心を強盛にして幸福に満ちあふれ、事故のないように前進していっていただきたい。それが私の念願であります。
 学会は、かつては百キロのスピードで平野をばく進することができました。しかしいまではほとんどの人が創価学会のことを知っており、あたかも東京都内で車を走らせているような状態に変わっているのです。都内のように混雑しているところを百キロで走ったらたいてい事故がおきます。いまほとんどの人が日蓮正宗・創価学会のことをよく認識しはじめており、そうした環境の変化を知ったうえで折伏の方法も考えていかねばならないときであると思います。
 いずれにしても六月はしっかり折伏をしていきたい。なぜならば、今年はあと六月ぐらいしか折伏する時がありません。班一世帯の目標で、事故を起こさないように活動していってはどうかと考えます。特に班長・班担当員さんには楽をさせてあげていただきたい。また婦人部にも楽をさせていただきたいと思うのです。したがって、たまには壮年部の大幹部と地区部長だけで折伏にがんばるということはどうでしょうか。(拍手)壮年部の大幹部が陣頭指揮で班長・班担当員さんを抱きかかえて、安心させながら折伏をしていただきたいことをお願いします。(拍手)
 なお折伏にあたっては穏やかな態度で臨んでいただきたい。大聖人は御書のなかで「えみをたたえて」と仰せであります。笑みをたたえ、明るく穏やかに、暴言など絶対に吐かないで、包容力をもって指導し折伏をしていっていただきたいと思うのです。また世の中は非常に不景気になっておりますから、生活の確立を第一義に考えていただきたい。王仏冥合の戦いは長期戦であり、持久戦です。あせる必要はありません。自分の生活をしっかり安定させ、いつもすがすがしい気持ちで元気旺盛に生活し活動していきたいものです。
 これだけの大組織に発展いたしますと、仏法はあくまで「法に依って人に依らざれ」でなくてはならないのが、反対に、人に依って法を第二義的に考えがちになります。それではいけません。学会は全部御本尊を根本としていくのです。一切が信心根幹です。やれ会長の親戚だから兄弟だから大事にしなくてはならない。やれ理事長、総務の親戚だから兄弟だから特別に見なくてはならない等の考え方は、創価学会の行き方とは根本的に相違します。
 親戚といっても、仏縁あって信仰する人もありまた信心しない人もあります。しかしいずれにしても、親戚であるとかないとかいうことは学会の本質には関係ないことです。あくまでも創価学会は御本尊根本、信心根幹です。そして、一切の運営等は理事会・大幹部により行われているのです。兄弟だから親戚だからやれ顧問だから等ということは決して私の本意ではありません。信心の世界はすべての人が平等であるということをわかっていただきたいのです。
 創価学会は純粋に永久に栄えさせていかねばならない使命があります。義理や人情でもなければ、兄弟や親戚などということを考えていくような私ではありません。それを厳禁するのが創価学会であることをしっかり再確認してください。皆さん方も、今度は、班長・班担当員さん、また組長、組員さんの方々から「ほんとうに信心根幹の公平な人だ。これならば納得できる正しい行き方であり、大聖人の精神であり、創価学会の真髄だ。これなら私たちもついていける」といわれるように指導していってください。
 最後に、六月には一つの事故もなく、大幹部が率先して支部員のなかにはいって陣頭指揮をとってください。また六月の幹部会に元気でお会いしましょう。(拍手)

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