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日蓮大聖人・池田大作

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第72回本部幹部会 広布めざし勇猛精進

1966.4.25 「池田大作全集」第3巻

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1  皆さん方の力により、またご支援により、きたる五月三日に会長就任満六年を迎えることができます。心から御礼申し上げます。(拍手)
 私はいったん会長に推薦された以上は、大聖人の仰せどおり、恩師の遺命達成のために、また皆さん方を守るためにも、力の限り戦わなければならないという気持ちだけで今日までまいりました。創価学会の今日の大発展の陰においては、理事長はじめ、総務、副理事長、理事等が、朝から晩まで大変な努力をしております。そのことは私がだれよりもよく知っております。なんとか体を大事にして、長生きをしていただきたいという気持ちで毎日おります。
 皆さん方も、大聖人の仏法を奉持して、日本の国を平和にし幸福にするためにまじめに戦っております。だが為政者をはじめ世間の人々のなかには、創価学会に対して無認識で、あらゆる悪口雑言を吐いている人が大勢おります。その中にあって誰からも一銭ももらうわけでなく、日夜、真剣に社会革命のために戦っている皆さん方の姿を見て、私はほんとうにすまないという気持ちでおります。しかしわれわれは、一生成仏を願い広宣流布を願って創価学会に集まった同志であります。したがって、たとえどのようなことがあろうとも、進まざるは退転であり、勇猛精進する以外にはありません。どうか、力のない私ではありますけれども、ただ皆さん方を守るために元気にがんばっていきますから、ともに前進していただきたいことを心からお願いいたします。(拍手)
 広宣流布は所詮御仏意です。その実現が非常に大変なことは私もよく知っております。創価学会が、また公明党が、大きく発展したというけれども、一国の広宣流布、王仏冥合の実現という構想から考えた場合、まだまだ五十分の一、百分の一の現状であります。公明党が都議会でキャスチングボードを握ったといっても、他の政党や団体は心の中ではみんな小バカにしております。早く学会がつぶれてくれないかと考えております。したがって絶対に油断はできない。いい気になって調子に乗るようなことは絶対にあってはなりません。世の中は決してそんな簡単なものではありません。
 私は最高責任者として全力を尽くして戦っていく決意であります。共に皆さん方も会長と同じ自覚と責任をもって前進していただきたいことを要望する次第です。
 私は、後世のために書くべきことを書き、残すべきことを残していきます。また学生部や、高等部、中等部などを、長い長い学会の将来のために、訓練しておかなければならない。そういう時を迎えておりますから、きょう集まった幹部の皆さんにも、よろしくご協力をお願いしたいのです。(拍手)
 「立正安国論講義」は千ページ近くの本になりますが、私は全魂を打ち込んで筆をとり、後世に残したいと思っております。すでに校正の段階にはいりました。この「立正安国論講義」には、特に青年部、男子部、高等部、学生部の代表四人に特別に尽力してもらいました。これは長い広宣流布の途上にあって、将来、青年部、男子部、学生部、高等部に、一つのバトンタッチをしていくという意義において、あとを頼むぞという意味で手伝っていただいたわけであります。そのことをこの席でご報告いたします。(拍手)
 なお昭和四十年度におきましては、全国に会館を五十七か所、購入または建設することができました。また、土地をふくめれば七十四か所購入してあります。昭和四十一年度においては、すでに購入ずみの分を含めて、既存の建て物の購入ならびに新築を合わせて、百五十か所ぐらいを目標に会館をつくってさしあげたいと思っております。このように、本部としては、皆さん方が戦いをしやすいように、十二分に後輩の指導ができるように、また一切の会合ができるように、会館の設置に全魂を打ち込んでまいります。どうか一日一日を朗らかに楽しく前進しきっていただきたい。一人の事故もなく、本部総会のときに、また五月の幹部会のときに、元気いっぱいにお目にかかりたいと思います。

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