Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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壮年部結成式 伸びゆく青年を擁護

1966.3.5 「池田大作全集」第3巻

前後
3  太平洋戦争の直後、日正宗総本山の疲弊ぶりは大変なものでありました。戦争中は軍部から身延へ合同せよと弾圧される大難もありました。しかし二十年たった今日、日正宗のこの大繁栄の実相はどうでしょうか。これが三大秘法の御本尊の威力なのであります。したがって信心は長くしなければいけません。一生の問題です。このことは創価学会においても同じであります。恩師が会長になられた前後の学会に対する誹謗は大変なものでした。さらに学会員でありながら学会を疑い、臆病な心で外部の人以上に学会を批判していた人もおりました。しかし、当時真剣に信心した先輩たちは、今日、繁栄し功徳にあふれた実相、現証を示しております。これに対して当時疑い、自分だけがいい子になって、大御本尊を捨て、また世界唯一の創価学会の和合僧を裏切った者は、一人の例外もなくみじめな姿になっております。
 この事実を見ても御本尊は絶対であります。疑わず、否、大冥益を信じきって勇猛精進し、一生涯、信心を全うしなければなりません。多少、外部から批判や罵倒があったとしても、信心しきった者が、最後は大勝利を博するのが経文にいう「諸願満足」「現世安穏・後生善処」です。大聖人のこのご聖訓が、信心を全うした人に現われないわけはありません。特に壮年部の皆さん方は、これから二十年、三十年または四十年が人生の総仕上げです。この間、微塵も疑う心なく、御本尊の使いとし、大聖人の弟子とし、学会の幹部として戦っていくべきです。その戦っただけの結果は必ずあります。またその実証は必ず子孫末代に現われてきます。これを確信しきって、信心のこと、王仏冥合への前進においては、勇敢の二字を満々と胸にたたえて、戦っていただきたいと切望するものであります。
 御書に「かりにも法華経のゆへに命をすてよ、つゆを大海にあつらへ・ちりを大地にうづむとをもへ」と仰せです。詮ずるところは、どんなことがあっても末法の法華経すなわち御本尊を受持しきって死んでいきなさいといわれております。具体的には、学会員として王仏冥合の大道に生ききり死んでいきなさいという教えであります。
 どんなことがあっても、壮年部が立派に信心を全うしておれば、その実相、その尊い戦いの姿をみて、男子部も女子部も婦人部も無言でついてくるものなのです。それが反対に、壮年部が要領よかったり、いいかげんであったり、退転してしまったならば、後輩の人たちが目標を見失います。疑いを起こさせてはなりません。
 公明党の議員も大部分が壮年です。社会的には当然のこと、また学会内においても、時代の要求として大事な存在になっておるのが壮年なのです。壮年の活躍いかんによって広宣流布の大きい推進も決定されます。その意味において、私は、壮年部の結成は時を得ていると思うものです。
 どうか壮年部長を中心にするのは当然でありますが、総務、副理事長、理事などの先輩をよく見習い、また指導をうけていってください。そして、各本部においては本部長がその本部の壮年部の責任者です。総支部においては総支部長が総支部の最高責任者です。以下、支部でも、地区でも、班、組でも全部同じです。壮年部の各人がその部署において調和をとり柱となって、責任者という意義を再認識して、きょうから進んでいってください。(拍手)皆さん方が、一段と創価学会を守り、全学会員を守る強い強い存在になっていただきたいことを切望いたします。
 重ねて申し上げれば、壮年部さえ成長し、盤石の構えにあるかぎり、わが創価学会は永久に盤石であるという確信をもって進んでいっていただきたいのであります。(拍手)

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