Nichiren・Ikeda

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日蓮大聖人・池田大作

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男子部部隊旗返還授与式 リズム正しく生活

1966.1.6 「池田大作全集」第3巻

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1  御書に「仏法と申すは道理なり」というご聖訓があります。仏法は道理であるがゆえに、私たちの生活はリズム正しくなくではいけません。諸君の顔は非常に晴ればれとしており、私はうれしいしまた安心もいたします。反対に、皆さんが寝不足がつづいて顔色が悪く、なんとなく青年部の幹部としての元気がない場合には非常に寂しい気持ちになります。
 広宣流布は長い戦いです。したがって、多数の人を指導しきっていくためにも、リズム正しい生活をして体力をもっていなくてはいけません。その根本は御本尊を受持している生命力であり、真剣に題目を唱えていけば、これほどまでに人間の力、生命のカはあるものかと、白分自身感ずることができるのです。しかし、だからといってもやはり生身であり人間ですから、人の何十倍、何百倍の活動をし、体力を使えば、また、頭や神経を使えば疲れるのはあたりまえです。したがって、どうかいつも体力を養っていける生活を確立しきっていただきたいと思います。それに経済力も生活の第一要件であり戦いの重大要件です。足元をしっかりと見つめて、生活のうえ――すなわち経済のうえでも余裕をもちつつ、安心して一日一日の指導、また一か月一か月の指揮をとっていける、賢明な生活態度であっていただきたいと思います。
 次に、攻めるということは最も強い、ということを申し上げたい。内等の是非は別として、ベトナムの戦いについていうならに、あれだけのアメリカの大軍を向こうにまわして、執拗に日夜戦闘を展開しているあのベトコンの力、民族を解放しようとの思想に燃えて戦っているあの強さは、誰人もどうしようもありません。
 創価学会の戦いは宗教革命であり、それを根底にしての社会革命であり、教育革命であり、文化革命であり、経済革命であり、政治革命であります。それは慈悲と道理の無血革命であり、一人の犠牲も出さない未曽有の革命であります。今日までの大発展をかえりみても、日蓮大聖人の仰せどおりに折伏精神に立ち、革新の息吹きに燃えて戦ってきたのであり、ただの一度も保守的になったことはありません。日本の国の王仏冥合達成まで、全世界の広宣流布まで、わが創価学会には保守はなく、革新のなかの革新、戦いのなかの戦いの精神、大聖人の勇猛精進、不惜身命の精神をもって永続していくべきであります。いままでの歴史に照らしても、その戦いの善悪、思想の高低は論外として、戦い進まずして勝ったもの、保守で勝ったものは、古今東西を通じて絶対にありません。
 諸君ら青年部の幹部の前途には、栄光に輝く未来が待っております。どうか勉強をしっかりして、魔と戦い、最後は必ず日本の広宣流布をしてみせるという強い強い信念だけはもち続けていただきたいと思います。そうでなければ、もはや学会精神ではないし、大聖人の大精神に生きた大道心の者とはいえなくなってしまいます。戦いは長く広布の旅路も遠い。ゆえに決してあせることなく、着実に進んでいただきたい。自分自身を建設し碓立し発展させながら、部隊、部、そして青年部全体を建設し発展させていく実践こそ大切です。その源泉はなんといっても信心であり、諸君が信心をしはじめた当時の感激、純粋さをもう一度奮い起こして三大秘法の御本尊に体当りして、わが肉団の妙法を力強く湧現しきっていただきたい。肉団の妙法を湧現するためには、強い強い信心、求道精神しかありません。組織でもなけれは役職でもなく、純粋な信心の一念によって自分と御本尊と境智冥合するときに湧現するのです。
 いかに他の人が批判しようが、いかなる時代がこようが、三大秘法の御木尊に優るものは絶対にありません。どんな偉い人がどんな立派なことをいおうとも、御本尊の力からみるならば子供の言葉に等しい。その御本尊の力、大聖人の力をわが身に湧現していくもいかないも”信心″の二字であります。したがって緑に紛動されず、さらに真剣に御本尊に取り組み、その偉大な力を、諸君自身が体得しきっていただきたいと思います。そうなって初めて一切の指揮もとれるし、福運もついて、悠々とした人生を生きていけるのです。行き詰まったり、惰性に流されるような自分に気づいたならば、肉団の妙法を湧規できるよう御本尊と取り組んでごらんなさい。少し時間をおいてみるならば、三大秘法の御本尊、すなわち大宇宙の根本法則に敵対すれば罰の現祉が厳然と現われ、逆に真剣に信行に励めば大きく福運を開いていけることは絶対の事実です。
 どうか、新時代の総仕上げをしていく青年部の中堅幹部として、勉強し体力を養い経済力をもち、、あらゆる点で全日本の青年の模範となり、先駆として、この一年間、指揮をとっていただきたいことを、心からお願い申し上げます。

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