Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

本部初勤行 仏の軍は必ず勝つ

1966.1.1 「池田大作全集」第3巻

前後
1  黎明の新年を迎えて、特に私はうれしい気持ちであります。本年秋か来春早々には、待ちに待った衆議院の選挙が展開されます。したがって本年は、王仏冥合を目指すわが創価学会により、戦後二十年にして初めて、日本の国に真実の民衆救済の先駆を切る戦いの先端が開かれる、まことに意義ある年であり、私はこれ以上の「黎明の年」はないと思っております。(拍手)
 また、正本堂の設計図は、事実上、全部本年中に仕上がります。梵天・帝釈が来下し蹋み給うべき、その本門の戒壇ができあがる第一歩の設計図の完了であり、私はこれも「黎明の年」にふさわしい、意義ある大偉業であると信じております。さらに本部の隣にも、いよいよ一月二十日の起工式をもって、創価文化会館の建設を開始する運びとなりました。したがって本年は、日本のみならず全世界の人々にとっても、まさしく黎明を告げる年なのであります。
 また、未来の創価学会を担い、王仏冥合の総仕上げをする高等部員が、盤石の体制を整えていくのが本年であります。未来に羽ばたいていく鳳雛の指導、訓練がなされ、一人一人が確固とした自覚をもって立ち上がっていくのが本年であります。わが学会にとってこれ以上の希望はなく、まさしく「黎明の年」であると喜んでおります。また青年部ならびに学生部より、いままで訓練をうけ指導を受けた多数の同志が、社会に向かって雄々しく大活躍していく第一歩も本年からであり、これまた「黎明の年」にふさわしい門出ではありませんか。(拍手)
 なお、言論戦においても「立正安国論講義」「人間革命」の第二巻、第三巻、その他多数の出版を行なう予定であり、これまた、言論界における大きな折伏であり、そのなかでも、とりわけ「立正安国論講義」は、世界平和への宜言書ともいうべき大事業であります。私はこれも「黎明」を意義づけることであると強く確信しております。そしてまた本年は、一月のハワイ会館入仏式をはじめ、ロサンゼルス近郊のエチワンダにも寺院を完成し、アメリカ大陸においても、初めて寺院建立の足跡を印する年にはいります。本年からは、全世界においても、さらに妙法流布の駒を進める決心であります。これが世界の黎明でなくしてなんでありましょうか。(拍手)
 日蓮大聖人の御書にいわく「命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也」と。創価学会につききり、三大秘法の御本尊を受持していれば、個人の幸福は当然であり、一生成仏は絶対に間違いありません。その根底に立って、さらに地涌の菩薩が「遂に願う」ものは仏国土の建設であります。すなわち、王仏冥合の達成が、日蓮大聖人の弟子のただ一つの道であり、目的であります。この目的に向かって、どんなことがあっても、最後の最後まで戦い抜き、絶対に仏の軍は大勝利を博するという強い強い信念をもって進んでまいりたいと思うのであります。そして、立正安国を目指して、黎明の鐘を高らかに打ち鳴らしていこうではありませんか。
 なお、私も本年は、さらに勉強し、全日本は当然のこと、全世界にも羽ばたいて、言論戦においても、そしてまた、あらゆる戦いにおいても張り切ってがんばります。皆さん方も、どうか、おのおのの任務と境遇にあって、自分自身の使命を深く自覚し、自分自身の責任を深く体得して、自分らしく、立派に、悔いのない一歩前進した戦いをしていただきたいことを心から念顧いたします。(拍手)
 最後に皆さん方のご健康と、ご健闘とを心からお祈り申し上げまして、私の年頭の挨拶といたします。

1
1