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日蓮大聖人・池田大作

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12月度女子部幹部会 本門の幸福めざそう

1965.12.24 「池田大作全集」第3巻

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1  この一年間の戦い、本当にご苦労さまでした。いま、皆さん方は遊びたい盛りの年齢です。それを広宣流布のために、一生成仏のために、即幸福のために、部隊総会に、また任用試験にがんばっている姿を見て、私は、学会の最高責任者として、すまない気持ちでいっぱいであります。しかし、所詮は一切が御本尊のためであり、大聖人の弟子として、永遠の大福運を積むための行動であります。学会は、それを間違いなく実践していく有智の教団ですから、学会の指導からはずれたならば、我見になり自己流になって失敗してしまいます。したがって、私は、皆さんに学会活動にがんばるように指導していかなければ、無慈悲になってしまうという気持ちでおります。
 これだけ、信・行・学をまじめに実践している皆さん方を、末法の御本仏である日蓮大聖人様が守ってくださらないはずがありませんし、また諸天善神は霊山会において、必ず法華経の行者を守ると誓いを立てております。あとは、われわれの実践であり、大聖人がお示しのとおりの信心をしていくかどうかであります。具体的には、大聖人の仰せどおりに、王仏冥合という目的に向かって進んでいるのが創価学会であり、この創価学会の最高首脳部である理事会、大幹部会の総意は一つの“法”です。御本尊を根本として進む、その一つの法に、間違いがあるわけがありません。ですから皆さん方は、自信をもって学会と共に進んでいっていただきたい。(拍手)
 人生は、死ぬ前の数年間に、どれだけ幸せな生活になっているかが問題なのです。本末究竟して等しいという経文がありますが、いまの皆さん方の青春時代が本であり、末は死ぬ瞬間であり最後の数年間の生活です。したがって、現在の因果倶時の信心、決意が、最後の数年間の福運、そして蓄積された善根に等しくなっていくのです。
 皆さんは有名人や幸せそうな姿をしている虚栄家に紛動されてはいけません。なぜならば、人生は最後に幸せになることが大切であり、それにわれわれはすでにいまでも御本尊根本に衆生所遊楽の人生を生きているからです。どんな人にも苦労はあるものです。まして信心していない人で、幸せそうに見えているのは、すべて砂上の楼閣であり、幻影であり、爾前経であり、迹門です。そのような幸福はいつかは崩れるのです。それに紛動されたり、誘惑されたりして、本門の幸福、絶対的幸福を失うことのないようにしてください。すなわち、亡くなる数年前にどうなっているかという勝負をしていっていただきたい。それが大事です。(拍手)
 そのために、いま福運という財産を築いているのです。信心をもたない人とは一年ごとに差がついていきます。いま女王のような存在の人でも、死ぬまえは養老院かなにかで寂しい、悲しい、貧しい苦悩の結末であるかもしれません。そのときに皆さん方は、お子さんお孫さんに守られて、なに一つ不自由せず、健康で、諸願満足の人生になることが、日蓮大聖人の仏法の一生成仏の福運であり、信心であるということを、よく胸に刻んで、青春時代の修行をしていっていただきたいと思います。(拍手)
 どんなことがあっても、御本尊を放してはいけませんし、創価学会から離れてもいけません。これから十年、二十年、私と皆さん方が、一緒に人生を欧歌し、この社会で乱舞していく時代にはいりました。私は皆さん方一人一人のために、題目を送っておりますから、安心して御本尊に守られ、諸天善神に守られていってください。信心の感応によって必ず守られると確信しきるのが本当の信心です。日本の国自体が総罰ですし、また自分自身の過去の罪業もあるし、また人間ですから、いろいろと苦しいことがあるのは当然です。それを目先の小さな苦楽で御本尊の功徳を測るということは謗法です。信心を真剣にやらずに少し悩みがあると、御本尊はウソつきだなどと考えるようなことは絶対にあってはなりません。
 たとえ一時的、表面的な姿がどうであろうとも、自分自身の心の奥底に、絶対に疑わぬ確固とした信心の一念があれば、必ず幸福への道は開かれていきます。したがって御本尊に直結して、勇気ある、確信に満ちみちた信心を貫き一生にわたる勝負をしなさい。一年、二年はどうでもよいという気持ちで、着実に地道に、そして自分らしく、リズミカルに信心していこうではありせんか。私は陰に陽に女子部の皆さん方を守りますし、また、理事長はじめ副理事長にも、来年は全面的に女子部を応援しなさいといってありますから、安心して、元気よく戦っていただきたいと思います。(拍手)
2  話は変わりますが、この一年間、あまり話し合う機会がありませんでしたので、今後は女子部の最高幹部と毎月勉強会を開いて、いろいろな指導を織り込んでいきたいと思っております。私は、理事会も副理事長会も青年部のほうも、全部合議制で、民主的に、全学会員のまじめな意思を反映して運営していっていただきたいと、常にいってきております。しかし、いったん師弟という問題になった場合には、師匠と弟子の関係です。私は戸田前会長のそばに仕えて、多少は、王仏冥合の指針は知っております。知っていて行なわなければ師として無責任で謗法になりますので、その意味で、同志であり、後輩である皆さん方をいろいろ指導することがあります。だが棟梁や、独裁者みたいな心は私にはありません。ただ全体の人を大きく伸ばしてあげたいという願いで、最高責任者としての責任はとっております。学会の中核として私がいなければ組織は動かないので、その立ち場は、責任上、自分が行なっております。皆さん方が最高に幸せになっていただきたいことが私の唯一の念願であり、この精神だけは、皆さん方はよくわかってください。
 末法万年のため、令法久住のため、広宣流布のために、私は後輩を育て、また高等部から、中等部から、少年部から、どんどん人材を育て、日本全国に、世界に布石をしておきたいのです。皆さん方が、少しでも戦いやすいようにするための布石もしなければなりません。でありますからあらゆる会合は、私が出なくても、女子部長や企画室を中心に、また青年部長を中心に、自分たちで全部できるのだ、後輩に教えていくのだと、こうならなければいけません。
 私は青年部員を全部名将に、大指導者に、また、立派な力ある信心の勇将、英雄にしたいのです。一人の英雄などというのでなく、全部の人たちがそうなってもらいたい。そのためにも、本当の大聖人の御書の精神、創価学会の精神を探究して探究して探究しぬいていただきたい。そしてわからないことは、先輩にぶつかっていき、本当の創価学会の本質を知り抜いて、後輩を指導し、また不幸な人々を救う折伏戦に進んでいただきたいと思います。
 私は貧乏な逆境のなかで育ってきましたが、いまは幸せの絶頂です。なにがなくても御本尊さえあれば、絶対幸せになれるのです。皆さん方も、十年、二十年とまともに信心すれば、証拠がでないわけはありません。信心をしぬくのは一面は大変なことでありますが、悠々と、世界一の幸せ者になれるのであり、私は皆さん方をそうしてあげたいのです。そのためには正しく御本尊を持ち通すことであり、その方法は私が申し上げますから、すなおに実践していただきたいのです。
 最後に注意ですが、夜の会合は遅くなってはいけません。九時半が限度であります。家族に心配をかけては、私は最高責任者として申しわけありません。どんなことがあっても早く帰ってください。また、事故を起こしてはいけません。来年一年は、学会としても、絶対に事故のない一年にしていきたいと思っております。無理をせず、あせらず、着実に前進してください。そして職場にあっては朗らかに、青春を欧歌していってください。常識豊かな行動の人が水の信心です。非常識な人は結局火の信心で、必ず学会に迷惑をかけ、本人も長続きしないものです。
 誰からもいいお嬢さんだといわれるようになってください。後輩に対しても、ある場合には映画の話からしていってもいいのですし、ゆとりのある皆さん方でなくてはいけません。幹部になったからといって、むやみにタクシーなどに乗って余計なお金を使い、学会活動のために生活費がなくなったなどということをしてはいけません。
 来年は不景気ですから、貯金をしなくてはいけません。家計簿もきちんとつけていきましょう。それが信心即生活なのです。
 どうか、よい正月をお迎えになっていただきたいことをお願いして、私の激励とさせていただきます。

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