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日蓮大聖人・池田大作

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第14回青年部総会 王仏冥合へ威風堂々

1965.11.23 「池田大作全集」第3巻

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1  昭和四十年も、立派に大勝利の戦いを終了することができました。全幹部の中においても特にこの一年間の偉大なる推進力となった青年部の諸君に、深く感謝するものであります。(拍手)願わくは来年度も、同じように王仏冥合実現の一歩前進のため、広布達成の躍進のためにも陰に陽に同志を見守り、後輩を守り、有意義に大勝利の道を開いていただきたいと願うものであります。(拍手)
 来年度の大綱について、行事その他種々検討をいたしましたが、そのうち政治の課題としては、来年はなんといっても、小選挙区制の問題が、最重大問題であるということになりました。私は、詔君にデモ行進などはさせたくありません。そんなことは必要ないといいきってまいりました。しかし、このあいだの会議のときには、けんけんごうごうで「今度小選挙区法が通ったならば、王仏冥合の前進ははばまれてしまう。これこそ僣聖増上慢ではないか」「断固、粉砕せよ」という意見で男子部幹部はむろんのこと、それに相対して、壮年部のほうも、理事長をはじめ全員が「青年部に負けてはならない。断じてやろう」というので、私は収拾するのに大変でありました。今度は、婦人部でも本部婦人部長を先頭に、また勇敢に「末法は男女をきらわずではないですか。妙法を信ずる者は、全部、革命児ですよ」……(笑い)というふうで、デモその他、あらゆる手段に訴えようではないかという強硬意見でありました。
 民主議会政治でありながら、民意を無視した一党独裁のファッショ内閣になり、民衆を愚弄し、かってな悪法を決めてしまわれたならば、大変なことです。小選挙区法案は、明らかに公明党対策であり、公明党の衆院進出を断固阻止しょうとする意図から出ていることは、間違いありません。私は、初めは小選挙区制になっても、たくさん折伏していけば、五年、十年後には、衆議院にも一挙に出られるのだからと、こういう気持ちでなだめてきました。だが、今度はそうもいきそうもない。時まさにきたるの感があります。青年部も非常に成長して、参議院も都議会も、公明党の半数の十名ずつは青年部出身であり、理事室も、五百名中、半数は青年部出身です。このあいだの最高会議では、どうしても小選挙区制反対のデモを決行しょうとの意見が圧倒的でありました。(相手)
 そこで、結論として次の通りに申し上げたい。来年、もし現内閣が、いい調子になって小過挙区制を強行しょうとするならば、その時には断固決起して、東京で五十万、全回で三百万の未曾有のデモ行進を本気になってやる以外ない。ただしわが男子青年部は騎士道精神で起ち、女子部、婦人部は含めないでやっていこう。そのときは私が先頭を切ります。(拍手鳴りやまず)
 今度わが男子部が立ち上がれば、日本の識者は本当に深刻なる理解をするようになるでしょう。(拍手)もし、ここで学会が進まなかったならば、日本の将来は第二のベトナムに追い込まれる危機を強く感じます。日本の国は、どうしようもない運命にはいります。それをさせないように、平和に、幸福にさせていくために、猊下は一生懸命、七百年来の丑箕勤行をしてくださっており、私もそれだけを祈って戦っております。
 国の将来に思いをはせてみれば五年先の安保の時はどうなのか。その先はどうなるか、日本の行く手には暗雲がたれこめているといっても過言ではない。それを知りながら今まで私どもは隠忍自重し、押えに押えてきているのです。しかし、腐放した為政者にいつまでも愚弄されてはいられない。王仏冥合の達成の阻止を黙って許すわけにはいかない。そのかわりひとたび立ち上がり、伝家の宝刀を抜くのであれは、断じて、内閣を打倒しきるまでやろうではないか。(大拍手)そして日本の同を本当に安定させ、全部、大乗的見地から、指導しつつ、平和で、明るい、幸福な暮らしができる国をつくろうではありませんか。(拍手)
 猊下をお守り申し上げるのは創価学会であります。身延をはじめ、どこの宗教同体から批判があろうが、創価学会があるかぎり日蓮正宗は絶対に安心であり、盤石であるということを、重ねて猊下に申し上げるものであります。猊下のお弟子様方も、猊下のもとで宗門を守り、広宣流布に真剣に戦っていらっしゃいます。未来の世界の宗教として、これからますます一閻浮提の大仏法が世界に弘まります。そのために、猊下も一生懸命、弟子を訓育していらっしゃいます。
 宗門は、今日においては世界の日蓮正宗であり、かってのキリスト教の百千万億倍の力を発揮して世界の民衆を救済してゆくであろうことも、そしてまた末法万年尽未来際にわたる令法久住も間違いない。そこで因果倶時で、日蓮正宗の御僧侶も、非常に多くなっていくでしょう。創価学会は、その使命として、永久に総本山を守ってまいります。それと共に日蓮正宗の若き僧侶方は、発展する新時代にふさわしく、世界広布に向かって、不惜身命の精神を喚起し、先駆を切って戦っていただきたい。
 それには、若きこ僧侶方が、一緒に世界広布に進み育っていく同年配者として、わが青年部と手を握っていくことであります。若きご僧侶は、不惜身命で戦ってきた青年部を心から大事にし、青年部の皆さん方は、若き僧侶を尊敬して進んでいくことが、同時の不惜身命の姿であると思います。(拍手)そして日蓮正宗ご僧侶だけは、全世界の人から尊敬される、われわれのホープとして戦ってもらおうではありませんか。(拍手)
 女子部の皆さんには、いつも申し上げていることですが、幸福になる信心をしてほしい。今の境遇がどうであろうと人をうらやむ必要などありません。最後まで信心しきっていけば、全部よくなっていくに決まっております。
 それは、皆さん力の先輩の姿を見ればよくわかることです。人間革命しきった姿であり、実証が出ているのです。婚姻が遅れたなどとあせることはありません。
 人生の過程として、皆さんは、やがて結婚するでしょう。だが見栄や位で結婚することだけはやめなさい。「私の夫としては参議院議員がいい」とか……(笑い)そんなことはいけない。平凡な結婚でいいと思います。班長として、組員として本当に妙法に照らされて、お互いが理解しあい、守り合って、愛情深く生活し、幸福になっていく人が、最も偉いし尊いのです。地位や名誉で人を選んで結婚することは人間性に反します。私の子供も女子部の方と結婚することでしょう。まだ小さいけれど、小学校六年生です。(爆笑)猊下のお子さんも、やがて結婚されるでしょう。やっぱり女子部の人がいいと猊下はおっしゃっているのです。
 私がいいたいことは、いくら知名人らしい家に行ったとしても、その女子部が信心がなくなり、権威をもち、鼻高々で同志をへいげいして、なまいきになったり、折伏も数学もおろそかにして、信行学がなくなったら、その人は魔です。社会人としても学会幹部としてもなんの意味もあり迂サん。たとえどんな平凡な青年のところへお嫁に行っても、そこに夫婦二人の絶えざる信行学があり、幸せを建設していこうという息吹きがあり、同志愛にあふれ、慈悲があるならば、その人が尊いと思う、大聖人におほめいただける弟子であると思うのであります。私もそのように心がけてまいりますし、家族にもそうさせております。(拍手)
 皆さんの友だちが、どんなところへお嫁に行ったからといって、ねたんではいけません。その人がもし皆さんのことを見くだしたり、なまいきになったりすることがあれば、女子部を破門し、わが宗門から破門されてもやむをえない。それは将来のために私はいっておきたい。(拍手)貧しい人ほど幸福になるというのが大聖人の慈悲であります。私も不幸な人ほど幸福になっていくことがうれしい。その人に全魂を打ち込んで応援してまいります。これが代々の会長の精神であるということを、どうか知っていただきたい。安心して前進していただきたいと思う次第であります。(拍手)大きい希望を持って戦って参りましょう。

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