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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表者会議 人間王者の誇り高く

1985.12.4 「広布と人生を語る」第8巻

前後
1  この一年は、未来へ向けての広布の“万里の長城”を完璧に築くべき、ひじょうに重要な年であり、ゆえに十年分の戦いをと決意して進んできた。幸いにも、秋谷会長も元気で指揮を執り、あとに続く全国の幹部も堅実に成長してきた。まことにうれしいかぎりである。
 いつまでも一人の人間が、すべてを担っていくわけにはいかないものだ。後世のためには、数多くの後輩を育成し、無限の広布の発展を期していくのが、われわれの役目である。自分一人のための仏法ではなく、全人類の幸福のための妙法であり、大聖人の御遺命達成のための信心であるからだ。
 生死は不二であり、使命のいまだある人は生き、完全に使命を果たした人は、その尊い生涯を終えるというのが仏法の生死観であると思うし、それは戸田先生の指導でもあった。
 私のことでは皆さんにご心配をおかけしたが、医師の勧めもあって検査のため入院した。結果はたいしたことはないとのことであった。今後も、広宣流布のためにご奉公させていただく所存である。日蓮大聖人の無限にして永遠にわたる大慈大悲と、岐厳なる妙法のために、また、どこまでもわが愛する学会と、広布の同志である皆さまのために戦い、激励も続けていきたいと願っている。
 皆さま方の活躍により、本年は大勝利の偉大な歴史を刻むことができ、心から感謝申し上げたい。大御本尊もかならずや御称讃くださることと確信する。大御本尊の功徳は無量無辺、永遠なものである。それをどうとらえ、刻んでいくかで、人生の勝利も決まってしまうといえよう。凡夫の浅はかな、目先の考えで判断することは、自らの敗北をもたらすことになる。
 どうか明年も、悠々と、また堂々と、学会員の誇りを忘れず、人間王者の気風をもって前進されんことを祈ってやまない。ほんとうにこの一年間ごくろうさま、ありがとう。

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