Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

第二回新潟青年平和文化祭 青春は再び釆たらず

1985.9.8 「広布と人生を語る」第8巻

前後
1  私は、若き諸君に、“青春再び来たらず”と申し上げたい。この青春時代に、ありとあらゆる経験を積みながら、身も心も強い人生の基礎を作り上げていただきたいのだ。
 仏法では「娑婆世界」とあるが、これは「堪忍の世界」という意味である。だれびとたりとも大なり小なりの苦労はつきないものである。いかにこの世界で耐え、鍛え、生きぬき、人生の喜びを享受するかが、自分自身にとって大事なことなのである。
 青春時代は未来へ志向しながらも自分自身との藤の時代といってよいだろう。
 「あのようになりたい」とか「こうなりたい」とか、つねに心が変化しているものだ。
 ある著名な作家も「あれになろう、これになろうと焦心るより、富士のように、黙って自分を動かないものに作りあげろ」といっているが、これは銘記すべき言葉であると私は思う。
 つまり、「地獄」というも「仏」というも、しょせんは汝自身の胸中の肉団の中にあるのである。
 仏法には「桜梅桃李」という言葉がある。それぞれの人生は、それぞれの個性や境遇によって違うのであり、それはあたかも、桜は桜としてどこまでも桜のよさがあり、梅は梅であるがゆえに尊く、桃は桃であるがゆえに美しく、李は李であるがゆえに価値があるのと同じであるとの意義であると思う。
 諸君もまた、自分は自分らしい信念と人生の方途を見つけ、つくりながら、真の幸せをなにものにも負けないで、また紛動されないで歩んでいただきたい。

1
1