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日蓮大聖人・池田大作

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全国代表者会議 誠実に責任感ある広布の指揮を

1985.9.4 「広布と人生を語る」第8巻

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1  本年後半への本格的な新出発にあたり、下半期も広布の飛躍的な前進への指揮をお願いしたい。
 なにごとにも紛動されない厳たる信心の確率こそ信心の要諦である。確固たる信心と人格、そして揺るぎない人生の姿勢と行動を築きゆくことが、深き信心の神髄である。その不動の信心の基盤に立ったうえで、いっそうの広布開拓への柔軟な対応、また変毒為薬への多彩な実践をお願いしたい。
 未曾有の広布の発展をもたらした原動力は「信心即生活」の道理にかなった実践にあった。とくに戸田第二代会長が、社会に深く根を張った広布への着実な運動の方途を明確に示したことにあった。こうした卓越した「信心即生活」「仏法即社会」の指導、広布の運動の基本姿勢を忘れず、確実なる広布の推進をお願いしたい。
 多くの宗教があるなかで、わが日蓮正宗創価学会の、平和と文化へと進みゆく今日の実り多い広布の前進をもたらしたものは何か。それは強盛な信心とともに、全幹部の、あつい責任感、惜しみなき行動、法を大切に奉じ、人々を、そして後輩を大切にし、広布の舞台である社会に貢献していこうとの姿勢、深い誠実さとまじめさにあった。
 こうしたけなげな信心を御本尊が讃嘆され、諸天善神もたたえ、加護をたまわったものと確信する。この信心のまじめさ、誠実さの一点を忘れてはいけない。
 信心のまじめさを失い、堕落して退転しゆくことは恐ろしいことである。
 信心へのいいかげんな姿勢が、生活を、人生をふまじめにする。その悪循環で地獄への道を進むことになる。
 これまで皆さんは、まじめに広布に邁進され、無量の善根と福運を積んでこられた。その完璧なる幸福への人生行路を、ささいなことで狂わせてはいけない。どこまでも、まじめにして誠実な信心を貫き通していただきたい。
 「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」(御書三二九ページ)との御金言がある。“飽食の時代”ともいうべき現代にあって、無責任で享楽的な生き方をする人も少なくない。それは、いわば「極楽」のなかの人生であり、“夢のまた夢”を追う人生と言える。
 それに対し、現実生活と戦いながら、広宣流布に生きゆく人生こそ、「穢土」のなかで修行し、たくましく生きぬく実像の人生である。「穢土」での修行にこそ、無量の功徳が積まれていくことを強く確信してほしい。これからの信心にあって「うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し」(御書一〇五六ページ)との御金言をよくよく銘記していただきたい。
 皆さんは、広布の大功労者である。これからもいかなる役職、立場になろうと、これまでの尊い人生の歴史をさらに輝かせながら、人生の最終章まで広布の庭で戦い、みごとなる生涯を飾っていただきたい。
 これから研鑽の秋を迎える。日々、少しずつでも御書を拝読しつつ、悠悠たる広布への前進の指揮をお願いしたい。

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