Nichiren・Ikeda
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崩れざる福徳の軌道を
「無冠」
1986.1.1 「広布と人生を語る」第8巻
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1 「人材育成の年」、明けましておめでとうございます。
創立六十周年へと向かう晴れやかな出発の元朝に、皆さま方の心も、希望に燃えてはずんでいることでしょう。広布史を飾る、見事なる発展も、労苦を惜しまず、雨の日も、風の日も、また寒い時も、暑い時も、早朝から使命の道を走り続けてくださった皆さまの尊い努力があったればこそであります。私は心から無冠の友の皆さまを讃え、人知れぬ苦労を支えてくださるご家族の方々に心から感謝する毎日であります。この広布への労作業を御本尊もかならずや賛嘆されることはまちがいありません。
日蓮大聖人は「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(御書一五九八ページ)と仰せであります。
陰徳があれば、かならずや陽報がある。真心の一念で自らの体を動かし、時間を費やして友の幸せの道を切り開いていくならば、そのいっさいがわが身の福運となってかえってくるのであります。これこそが妙法の力用であり、その努力の結晶がわが身を荘厳し、三世に崩れざる福徳の軌道を築けるのです。
私も、皆さまのご健康とご無事とを、いつもいつも祈っております。愛する皆さまのために今年も元気に広布のためにご奉仕していく決心です。
どうか本年もよろしくと申しあげて、年頭のごあいさつとさせていただきます。