Nichiren・Ikeda
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君よ、日々努力の人に
「小学生文化新聞」
1986.1.1 「広布と人生を語る」第8巻
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1 二十一世紀の平和を担う少年・少女の皆さん、新年おめでとうございます。
新年にあたって、皆さんは、いろいろな決意や目標を立てたことでしょう。希望に胸ふくらます皆さんに、私からお願いしたいことは「日々努力の人に」ということです。
「たゆまざる 歩みおそろし かたつむり」
これは、ある日本の有名な彫刻家の方の、座右の銘です。
カタツムリは、皆さんもよく知っているように、ほかの動物とくらべてたいへんにゆっくりとした、のろい歩みをします。しかし、私たちがちょっと目を離していると、いつのまにかおどろくほど前へ進んでいる。
この彫刻家の方は、人の一生というものは、そういうカタツムリのように、毎日、着実に歩んでいくことがすばらしいのだと、述べているのでしょう。
天気にも青空の日があれば、雨の日もあるように、皆さんの毎日にも、楽しくさわやかな日があるかと思うと、逆に悲しかったり、いやだなと思う日もあるかもしれません。
しかし、皆さんは、カタツムリのように地道な努力を忘れずに、思いきり学び、思いきり遊んでください。
そして、お父さん、お母さんを大切に、またどんなお友達とも仲良く、思いやりのあるあたたかい心をもった少年・少女であってください。
かならずや大樹に育つ皆さんです。その成長を見守っていくのが、私の人生だと思っています。この一年、獅子の子の皆さんが、元気に乱舞されることを、私は心より祈っております。