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「イムア・スピリット・グループ」総会 仏法は中道、生活の源泉

1985.7.6 「広布と人生を語る」第7巻

前後
1  ハワイを訪れたときは「アローハ」と申し上げたい。
 今回の世界青年平和文化祭は、アメリカ、さらに世界の歴史に燦然と残る文化祭であったと私はたたえたい。
 文化祭の成功に尽くされた皆さん方は、生活や仕事、体調の面でかずかずの苦労をしてきたにちがいない。しかし、大御本尊に連なった行動、また広宣流布、信心につながった活動は、すべて生かされ、大福運となっていくのが仏法の法理である。
 どうか皆さん方がきざんださまざまな労苦は、大いなる人生の成長と飛躍、そして大功徳への因となっていることを確信していただきたいし、また、これからの生活、人生のなかで、その実証をみごとに示していっていただきたい。
2  真実の仏法は中道である。たとえば、仕事も一生懸命する。そして時間をみつけては、御本尊のため、広布のため、また仏道修行のために活動する。このバランスを崩しては、大聖人の仏法の真実のあり方はない。
 仏法こそ人間としての正しき歩みの根幹をなすがゆえに、次の諸点を申し上げておきたい。
 まず自分自身を大切にしていただきたい。健康で、長寿であっていただきたいし、人生と生活のうえで、厳然と仏法の実証を示していくことが大事である。
 また、家庭にあっても仕事にあっても、みごとな人格の姿、すばらしき実証を示し「さすが、彼はすばらしい歩みをしている」といわれるような一人ひとりであっていただきたい。そうでないと、いくら言葉で立派なことを言っても、だれも信用しないし、狂信的ないき方であっては、法を下げてしまう。そうであっては絶対にならない。
 皆さん方一人ひとりが、それぞれの人生、それぞれの家庭、職場で、立派な信心の実証の花を咲かせていくことが、とりもなおさずNSAの広布を大きく広げ、広布の歴史を末永くきざんでいくことになるのである。
3  信心の根本の目的とは、いうまでもなく一生成仏と広宣流布にある。
 そのうえでさらに具体的に申し上げれば、人間的に人格をみがいていくことである。職場で、社会で勝利の実証を示していくことである。また、多くの人々を導いていける教学力を培い、指導者としての包容力をつけることでもある。それらのために、自らの人間革命が必要であることを知っていただきたい。
 けっして非常識な行動があってはならない。どこまでも仏法は道理なのである。
 また、信心は即生活の源泉であり、即人格の完成に通じていかねばならない。ゆえに社会人としても勝利者でなければならない。そうした生活と社会に根ざした行動のなかにのみ、正しき精進と広布の前進があることを忘れてはならない。
4  皆さん方は、世界の模範となるべきアメリカの広布の先駆の存在であり、大切な使命と役目をもっている方々であるがゆえに、この信心の基本的ないき方を銘記されたい。
 皆さん方は今回の文化祭でもほんとうによく活躍された。その労苦はまことに尊く、御本尊が照覧されていると確信する。私は最大に讃嘆したいし、その敢闘精神をたたえたい。
 しかし、体だけはどこまでも大切にしていっていただきたい。家庭にあっては奥さまを大事にしていただきたい。お子さまを立派に育てていただきたい。経済的にも盤石な一家を築いていただきたい。これが皆さん方に対する私の大なる願いである。
 そして、皆さん方は、全員が、ほんとうに正しい信仰をしてよかった、と全生命でそれを感じとっていけるような境涯と人生の総仕上げへ向かっていっていただきたいのである。
 NSAは、たしかに発展した。どうか、これからも信心の連帯で、すべての人々が満足できるようなNSAになっていただきたい。
 最後に、私もまたNSAの第二の黄金期建設のために大いなる尽力をすることを誓い、本日のスピーチとさせていただく。

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