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白糸記念青年塾開塾記念勤行会 青年にこそ広布後継の使命

1985.7.22 「広布と人生を語る」第7巻

前後
1  きょうの天気は当初は諸天も寿ぐ晴天であったが、この勤行会の開会前に一転して雷も鳴り、しのつく雨となった。
 私は、この雨は、青年部の未来に対しての慈雨であると思う。この青年塾、そして研修道場から、どのような苦難にも負けない立派な広宣流布の人材が数多く輩出していくようにとの意義をこめた、諸天の配慮であろう。
 さまざまな競技、スポーツにあっても、途中でやめ放棄することほどみじめなことはない。なにごとにあっても、最後まで、不退の精神で貫き通していくことだ。
 勝っても負けても、頑張りぬくことが尊い。そこに人生の生き方の真髄があるといえよう。
 ましてや、信心を貫き通した人、広布の陣列に馳せ参じて、最後まで連なっていく人はもっとも尊いのである。その人を大御本尊はお見通しになり、諸天も讃嘆することはまちがいない。
 ゆえに、みずからが決めた道を、最極の法に則ったわが人生の道を、歩み通していく――この一点を、たがいに誓いあっていただきたい。
2  これからは、青年の育成こそもっとも重要な問題である。世界にあっても、今回来日したアジアの青年をはじめ、近く来日するイタリアの青年たち、またアメリカ、南米の青年と、各国の若きリーダーたちの成長が著しく、時代は青年たちの活躍の舞台を迎えている。
 戦後四十年を経て日本も、社会のあらゆる分野で安定期に入った。学会にあっても、指導陣がしだいに中高年となってきている。
 未来への永続的な発展は、青年がどのように成長し、力をつけ、斬新にして新鮮な生命力でたくましく伸びていけるかにある。そこに今後の発展のいっさいのカギがある。
3  戸田第二代会長は青年に全幅の信頼をおき、青年の育成に全力をあげておられた。そのなかでいっさいのバトンタッチを受けて、私が青年会長として第三代会長に就任し、戸田先生の構想をすべて達成してきた。
 しかし、これだけの広布の陣列ができあがった現在、一人で、すべてを行っていくというわけにはいかない。ゆえに、全員が会長であり、副会長であり、青年部長であり、かけがえのない広布のリーダーである、との自覚で前進していただきたい。そうした人々が、広がれば広がるほど、ますます次の広布の波ができ上がっていくのである。
 静岡の青年部が一致団結して、みごとな人材育成の牙城をつくりあげたことは、諸君の青春時代の生命に、生涯忘れえぬ思い出と、輝く歴史をつくったことになる。
 歴史をもたない人はわびしい。深い、偉大なる歴史をもつ人は幸せである。広布の舞台に、みずからの歴史をきざみゆく青春はすばらしい。
 きょうの集いには、十七年前にこの白糸の地で結成された「白糸会」のメンバーも参加している。このメンバーは強い同志の団結で一人の退転者もなく、立派に成長している。これもここ白糸の地から人材が育っていった実証である。
 これからもこの道場から、雲霞のごとく多くの人材を輩出し、広布に燦たる歴史をきざんでいただきたい。

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