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日蓮大聖人・池田大作

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埼玉代表者懇談会 純粋を信心を生涯、堅持

1985.5.12 「広布と人生を語る」第7巻

前後
1  信心はどこまでもまじめに貫いていくことが大切である。信心の年数が増え、役職も上がっていくにつれ、信心の初心を失い、我見の信心にあちいることほど恐ろしいことはない。
 幹部になったとしても、先輩や同志の指導、忠告にも耳をかさず、わがままな振る舞いで会員に迷惑をかけたり、広布の推進を妨げてしまうとすれば、正しき信心の軌道をはずれ、悔悟の人生とならざるをえない。
 一般社会における事例をみても、忠言に耳をかさなくなった人は敗北していく。
 周囲の人々の忠告を賢明にみずからの指針としながら、純粋にしてまじめな信心を、生涯、堅持していっていただきたい。
2  広布の活動の底流には地下水が限りなく流れゆくような旺盛なる革命精神をたぎらせていくべきである。
 そのうえに立って、その時代に合った、青年らしい若々しいセンスを生かし、時流を鋭く見すえたさわやかな活動を繰り広げていってほしい。
 日本の広宣流布の基盤をいちだんと盤石に築きゆくためには、とりわけ兵庫、神奈川、千葉、そして埼玉の広布の興隆が期待される。その意味で、この四県、なかでも埼玉が歓喜のなか発展をとげていることに、大きな喜びと希望を覚えるものである。地域に信頼の輪を広げながらの明るい広布の行進をお願いしたい。
3  <埼玉池田青年塾において>
 この青年塾を、わが魂ともして、全力を尽くして建設にあたってこられたメンバーのご多幸と、生涯、栄光の人生であられるようご祈念させていただいた。また、この塾で、これから、研修をし、教学を学び、訓練を受けていく若き広布のリーダーが、無量無辺に人生と広布の道を開きながら、立派な人材と成長するよう、深くご祈念させていただいた。
4  “一人の存在”が、いかに大きな力をもつかは、今日の日蓮正宗の世界的発展の淵源ともなられた唯授一人血脈相承の第二祖日興上人の御姿を拝すれば明らかである。とともに、また学会にあっては牧口初代会長、さらに戦後は戸田第二代会長の“一人の存在”があったがゆえに、今日の未曾有の広布の広がりができあがったのである。
 一方、善悪の悪の面としては釈尊在世における提婆達多の存在がある。ここにも“一人の存在”のもつ意義がいかに大きいかの証明がある。
 その意味から、この青年塾から育ちゆく“一人の人材”の存在は、まことに重要である。一人ひとりの自立、自覚、人格、個性を重んじながら、緻密な英知をもって、一人ひとりを広布と社会における偉大な人材へと育てていただきたい。
5  二十一世紀への道は、若き青年たちの時代である。すべて後継の若人たちの成長を待ち、信ずる以外にない。私も、青年に最大の敬意と期待をもって、彼らが活躍していく二十一世紀の世界の舞台を、全力をあげて切り開いている。先輩の幹部も、青年を信頼し、ぞんぶんな活動ができるよう応援をお願いしたい。

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