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日蓮大聖人・池田大作

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北摂代表幹部会 人材輩出のこの地に栄光あれ

1985.3.17 「広布と人生を語る」第7巻

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1  大阪・北摂広布のますますの発展と、妙法の友の威光威力に満ちた前進、無量無辺の功徳と福運の増進を、深くご祈念させていただいた。
 二十一年ぶりにこの地を訪問できて、懐かしい方々の顔を拝見でき、たいへんにうれしい。
 社会の多くの人々が休養をとり遊んでいるときも、皆さま方は真面目に勤行し、真剣に学会活動をして、他人の幸せや地域社会の平和のために尽くしている。これほど尊い教団はない。その功徳は大きく、御本仏日蓮大聖人の御照覧があることはまちがいない。
2  御書に「我が門家は夜は眠りを断ち」とあるが、それはけっして睡眠をとらずに広布に励めということではない。長い長い生涯にわたる仏道修行であるがゆえに、よく睡眠をとり、一日一日疲労を解消しながらの賢明な活動であってもらいたい。リズム正しい信心即生活が大切である。
 「自分は信心しているのだから、少々無理をしてもだいじょうぶだ」などと無謀な行動をとることは愚かである。
 個人差はあるが、やはり生身の体であるから、疲れが重なった場合は、さまざまな病気に侵される場合が多いものである。
 病に倒れた場合は、大勢の同志や家族に心配をかけるし、またなによりも自分自身が苦しむ結果となる。疲労を消さぬまま、さらに無理を重ねるような悪循環はけっしてあってはならない。
 どのような薬を服すことよりも、疲労回復には熟睡がいちばん役立つ。睡眠不足の場合は煩悩の働きも低下し、説得力もなくなってくるものである。十分な睡眠をとって、いつも爽快なリーダーであっていただきたい。
3  この北摂の地から、誠実な西口副会長をはじめ野崎・滝本・木村・吉田の五人の副会長、副大阪長の矢野常雄、満田正明の各氏、また野崎至亮教学研究室員、合田昌平北豊中圏本部長、白木文関西婦人部総合長、田代美津子関西婦人部副総合指導長、近江巳記夫衆議院議員など、力ある人材が数多く輩出している。
 北摂は人材の宝庫である。多くの人材を輩出した地域には功徳の花も大きく咲き誇り、また広布の歴史が残っていくものである。
 広宣流布の人材を育成することはたいへんな労を要することであるが、人材を一人でも育てればそれだけその地域の広布が進み、その地域が功徳にうるおうのである。数多くの広布の人材が陸続と育った北摂の地に、不思議な、そして偉大なものを感じる。
 大関西もいよいよ盤石になりつつある。一人ひとりが成長し、その力が発揮されていくならば、今の倍の勢力に広がっていくことができよう。大関西は全日本、全世界の模範として、活力を与えていく大原動力となる使命があるように思えてならない。
4  指導者として大切なことは、みんなが聞きたいこと、知りたいことを、きちんと明確にしていくことである。
 たとえば、仏壇が高価で立派であれば大きな功徳があり、仏壇が質素な場合は功徳も少ない、などという声を聞く場合がある。仏壇に功徳があるのではなくして、あくまでも大切なのは御本尊への信であり、どのような仏壇を購入するかは本人が自由に選択し決めるのが道理である。
 私の場合は、入信以来、少しずつ立派なものに買い替えていった。
 かつてある幹部が、戸田先生に仏壇について質問したことに対し、先生は、それはあくまでも自分自身の気持ちで選択するものである。初めから高価なものというより、だんだんと信心と功徳が深まり、そなわるにつれて考えていけばよいのではないかと話された。
 仏壇が立派であるかないかで、功徳の有無を決めたり、うんぬんすべきではない。
 尊極の御本尊を大切にし、荘厳するという心さえあれば、その人その人の境涯で、それにふさわしい仏壇を選択するのがしぜんである。
5  信心の目的は「成仏」にあり、それぞれの生命の「我」を、「仏界」の生命で固め、確立していくところに、永遠にわたり、常楽我浄の境涯に自由自在に遊戯していけるのである。
 われわれの広布と唱題に励みゆく仏道修行こそ、永遠に崩れざる仏界の生命の確立に通じるのであり、さらに三世にわたるみずからの幸の旅路へ深く強くつながった、今世における無上道の活動となるのである。

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