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九州代表者会議 原理・原則をふまえた人生を

1985.2.22 「広布と人生を語る」第7巻

前後
1  私どもの原理・原則とは、いうまでもなく一閻浮提総与の大御本尊に南無し奉ることである。また、どこまでも僧俗和合で進むことである。広宣流布に邁進しゆくことである。そして信行学の仏道修行に日々精進していくことである。異体同心も、また原理・原則である。そのうえに立っての、われわれの信心、生活でなければならない。
 “幸せな人生を築くために努力する”――これも人生の原理・原則である。“夫婦で盤石な家庭を築いていく”――これも大切な原則のうえに立った姿である。さらに“子供を立派に育てる”“職場で第一人者となる”――すべて大事な原理・原則をもった姿である。
 社会の原理・原則をふみはずした人は、ある人は社会の落後者となり、時として犯罪者になってしまう場合もある。大事なことは、信仰のうえで、人生、社会、生活のうえで、この規範となっている原理・原則を忘れてはならないということである。
 社会人として、こうした“原理・原則”にのっとらないことは、土台なき人生となってしまう。
 ともあれ、人間としてこの世に生を享けたことは、かえがたい福運であり、尊い存在なのである。この享けがたき人身の人生を、正しく全うしていくためにこそ、たえざる仏道修行が大事なのである。
2  かつて戸田先生は、重要な会合で雨が降ったとき「雨が降ったのは自然であり、君たちのせいではない。あるとすればすべて私の責任である」といわれていた。私も、その精神できたつもりである。なにごとにあっても、幹部はそのようなとらえ方をしていくべきであり、後輩に圧迫感を与えてはならない。
 非常識な行動、無理の多い活動をしたならば、多くの会員に迷惑をかけてしまうものとなる。どうか、人間性を重視した、常識豊かな、価値的な活動をもって、どこまでも朗らかに、余裕ある前進をしていただきたい。
3  時代は激しく日進月歩している。「進まざるを退転という」といわれるように、その時代を先取りしながら私たちも指揮をとっていかなければ、けっして広宣流布は進まない。行き詰まってしまう。ゆえに私たちは、日夜、信心強盛にたゆまざる進歩と向上をしていかなければならない責務がある。
 大変だろうが、法のため自分自身のため、多くの友のために、つねに求道心を燃やしつづけ、自分自身の英知と人格をみがきぬいていくことを念願したい。
 これこそ時代をリードしゆく誉れある広布の指導者の要件である。
 この九州の地を、皆さま方の努力でつくられた金の城を、金の地域を、金の人材をさらに完璧にし、みがきあげて、この世の人生を飾っていただきたいのである。

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