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日蓮大聖人・池田大作

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アメリカ広布開拓者大会 新しき夢、新しき希望の前進を

1984.2.16 「広布と人生を語る」第6巻

前後
1  人生にあって楽しい思い出をつくれる人は幸せである。
 苦しみにあっても、また悲しみにあっても、そのなかで喜びと楽しみの思い出を作りだしていく力ある境涯の人は、人生の勝利者となっていくにちがいない。
 仏法に「人華」(法華経薬草喩品)という言葉がある。利害でもなく、争いでもなく、このような美しい心の、清らかな集いは、まさに「人の華」である。また「人華」の集いでの心豊かな食膳は「王膳」のようなものである。
 希望の新天地であったアメリカにも、いまや夢と希望が薄らぎつつある。きょう集った皆さん方の力で、アメリカの自由のために、世界の平和と自由のために“新しい夢”を、このダラスの地より広げていっていただきたい。
2  昨年、アメリカのレーガン大統領が来日し、日本の国会で演説したさい「日米の友好は永遠です」と日本語で語った。たしかに日米関係は友好でなければならない。それはそのとおりだが、このように日米の友が集い、友好と友情の心を通わせている現実の姿のなかに、大統領の語った友好は実っていると申し上げたいのである。
 友好にもさまざまな次元がある。軍事的友好、政治的友好、経済的友好などには、どうしても力の論理や利害関係が働き、ほんとうの友好とはならない。国民と国民、人間と人間、精神と精神、そして生命と生命のつながりのなかに、真実の永遠なる日米友好は築かれると、宣言しておきたい。
 幸福は自分自身の権利であり、自分自身が作りだすものである。
 幸福実現の方途にはさまざまなものがある。われわれは、成仏というもっとも確実なる幸福への権利、すなわち信心を持った。ゆえに信心を捨てること、つまり退転は、この最高の幸福への権利の放棄となる。
 どうか信心という“幸福への権利”を、持ちつづけながら、人生の勝利者となっていただきたい。
3  宇宙船の打ち上げには、普通の飛行機を飛ばす以上の強い噴射エネルギーが必要である。
 いまや、人の心も社会も濁りを増し、いわゆる末法の時代になっている。この厳しき現実社会にあって、ふつうの人生の歩みでは宿業の打開はできえない。ゆえに宿業の打開のためには、宇宙船を打ち上げるような大きな噴射エネルギーが必要である。その最大の力をもたらしてくれるのが妙法である。すなわち、唱題に励みゆくことが、その源泉の力を得ていくことになる。
 ダラス市の栄光と繁栄、アメリカ広布の大功労者・ウィリアム理事長の活躍と健康を祈りたい。尊い仏子であり、幸福と平和の使者である皆さん方のご多幸とご健康、ご長寿を心から祈りたい。

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