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日蓮大聖人・池田大作

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大石寺開創七百年記念慶祝準備会議 大仏法興隆の厳たる歴史を

1984.3.31 「広布と人生を語る」第6巻

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1  ただいま御法主日顕上人猊下より、きたる昭和六十五年の総本山大石寺開創七百年記念慶祝にあたる御言葉を頂戴し、まことにありがたく、全信徒を代表いたしまして感謝のごあいさつをさせていただきます。
 富士の正法正義の清流は、いよいよ清く、いよいよ深く、そしてまた、いよいよ広く流れゆかんとする、この佳き日、御法主日顕上人貌下の御臨席のもと、総本山大石寺開創七百年の準備会議が開かれましたことを、心からお慶び申し上げるものでございます。
 かねてより、この大慶事を記念いたしまして、私どもはわが日蓮正宗の新寺院を全国的に建立御寄進申し上げたいと念願してまいりました。
 本日ここに改めて、十年を目標に、新寺院二百か寺を謹んで建立御寄進申し上げ、もって宗祖日蓮大聖人、御開山日興上人の御鴻恩に報い奉る決意であります。
 思うに、御開山日興上人は、四箇の語法を重ねた地頭・波木井実長の身延を離山なされ、深信有縁の信徒であった上野郷の地頭・南条時光の招請を受けられ、ここ多宝富士大日蓮華山の麓・大石ケ原に、末法万年にわたる大法護持の法城を築かれたのであります。時に正応三年十月でありました。
 以来、七百星霜、法灯は連綿として謗法厳戒の御諚を貫き、一点の濁りもなく唯授一人の血脈法水は、嫡々の御歴代御法主上人によって伝持せられてまいりました。
 いまここに大石寺開創七百年の出発にあたり、御当代日顕上人猊下の御慈悲を拝することは、無上の喜びであります。このような、まことに意義深い時節に臨み、私は、日蓮正宗の全信徒の志の思いを結集させていただき、「大願とは法華弘通なり」との御聖訓のままに、令法久住と広宣流布を願って、新寺院建立の発願を謹んでさせていただくものであります。
 これからは、御法主上人祝下の御指南のもとに、この大石寺開創七百年という時に生まれあわせた、不思議なる因縁の喜びを深く信心で思い起こして、万年にわたる正法興隆の証を残させていただきたいと決意するものであります。また、さきほど猊下の寛大な御言葉がございましたごとく、その慶祝行事の協議を、宗務院の役僧の先生方と学会の首脳等で何回となく真剣にさせていただく所存でございます。
 「御義口伝に云く末法の正法とは南無妙法蓮華経なり、此の五字は一切衆生をたぼらかさぬ秘法なり、正法を天下一同に信仰せば此の国安穏ならむ、されば玄義に云く「若し此の法に依れば即ち天下泰平」と、此の法とは法華経なり法華経を信仰せば天下安全たらむ事疑有る可からざるなり」との御聖訓の、その世界広宣流布の根本道場たる総本山大石寺開創七百年の意義ある大慶祝を見事に迎え、見事に終了しゆくことを念願するものであります。
 終わりに、御法主上人祝下のますますの御健勝と、日蓮正宗の大発展を全信徒を代表いたしまして、衷心よりお祈り申し上げまして、本日の私のごあいさつとさせていただきます。

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