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日蓮大聖人・池田大作

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第一回副会長懇談会 令法久住・広宣流布を志向

1983.8.29 「広布と人生を語る」第5巻

前後
1  これまでの上半期のご努力に対し、心から感謝申し上げたい。
 それは、折伏や個人指導においてはとうぜんのことながら、統一地方選挙での支援、参議院選の支援等、また、第三回世界平和文化祭、二千人の海外メンバーの総登山ならびに第四回SGI総会等々、すべて大成功裏に終了したことに対し、かさねて御礼申し上げたい。
 これからのすべての最大の上げ潮をつくったのは、秋谷会長を中心とした副会長、県長、県婦人部長、圏長、圏婦人部長、支部長、支部婦人部長らの方々の、なみなみならぬ真剣さと誠実さと努力のたまものである。
 さらに、呼吸を合わせて全幹部、そして全メンバーが異体同心で、強盛なる信心を奮い起こして、広宣流布の道を開きゆこうとした結晶であったわけである。ここにかさねて敬意を表したい。
 ここ数年来の、宗門を攪乱し学会を混乱させようとたくらまれた陰謀に対して、すべて私どもの正義が証明され、勝利に終わった。これは大御本尊の御威光はもとより御法主日顕上人猊下の御慈悲のたまものである。そして皆さま方もよくがんばってくださった。
 これからは、今回の画策を見ぬいたと同じように、けっして油断することなく、再び僧俗和合の完璧を期していかねばならない。
 学会の後継である青年部は、よく戦い、よく成長してきた。学生部もまた同じである。さらに本部を中心とした全国の職員が、不眠不休で広宣流布の牙城を守りながら、全会員を励ましながらよくがんばってくださった。さらに婦人部の方々が各地域で、涙ぐましいほど、すべてにわたり活躍をしてこられたことをけっして忘れてはならない。私どもは、惜しみなくほめたたえていかねばならない。
 総本山での講習会をはじめ各地の研修会も、多数の方々が参加し、最高に有意義に大いなる成長の歴史をとどめてきた。
 ある評論家が小学生の二泊三日にわたる林間学校のことについて語っていた。
 それは、二泊三日であったが、この小学生たちのものの見方、観察力があまりにも大きく深まったことに、驚いたという事実である。わずか二泊三日という短期間でありながら、学校だけではとうてい考えられないほど、この林間学校の成果には目をみはるものがあったと述懐していた。
 私どもの講習会ならびに研修会もまた同じであるといってよい。未来の広布に向かいゆく信行学の深化と確信と希望あふれる成果は、なにものにもかえがたいものであることを強く証明してきた。運営ならびに担当者の方々に心からご苦労さまと申し上げたい。
 「今週のことば」にもあるが、われわれは、けっして人の自尊心を傷つけるようなことがあってはならない。道理にかなった厳格な信心の指導はとうぜんであるが、ふざけ半分の言動を弄したりして、真剣に求めくる人々に対し、すこしでも不満を残すようなことをしてはならない。いかに多忙であっても、その方々には、できうるかぎりその人の身になって、あたたかくまた親切に、誠実に報いていくことが、信仰者の責務であるからだ。
 御法主日顕上人猊下は、未来永遠のために、若き法材(竜象)、若きお弟子たちの訓育に御心をくだいておられる。私どもも将来の大宗門を担いゆかれる、この御法主上人猊下の若きお弟子の方々のご成長を心から祈るとともに、盤石なる御宗門の未来のために、お護りし、見守っていかなければならない。そのためにも、多くの寺院を建立申し上げ、もって盤石なる「僧俗和合」と「令法久住」と「広宣流布」への法城をととのえさせていただく必要があるわけである。
 かつて御法主上人猊下は「日蓮正宗は今日、独特な在り方をしておるのであります。いわゆる既成宗教というと少しおかしいけれども、古くから伝わった教えがあり、しかもまたそのなかに創価学会というような、その教えを根本としてしかも近代社会に広く布教し開いていくところの姿が現われてきておるという、その両面がそのまま存在しておるのが偽らざる本宗の姿なのであります。そこには新興宗教にも絶対にみることのできないものがあり、また古い既成宗教にもないものがあるのであって、こういう宗教は世界で日蓮正宗ひとつなのであります」と御説法くだされた。総本山を根本とした世界に類例のない不思議な姿といってよい。
 ゆえに、この原理原則をわきまえて、さらに私どもは、その完璧性を永遠ならしめるためにも、御法主上人猊下の御内意をよくよく拝し、その一つひとつの実現の方向に邁進していくべきであると申し上げたい。
 皆さまの努力によって、あるていどの会館もでき上がってきたし、またでき上がりつつあるわけである。幹部の皆さま方の、会館を一日も早く地域広布のために建てたいという気持ちはよくわかる。だが、令法久住のためには多くの寺院をいまこそ建立、寄進申し上げ、もって大聖人の御遺命にお応え申し上げなければならないと、私は強く申し上げたい。
 たしかに、現実はなにをするにも財政的な問題があるが、それは、御本尊より大功徳をうけ、私どもがさらにさらに働いていけば、いっさいが解決していくと、私は確信したいのである。また、これが信者の外護の精神であり、これはまた学会精神であると申し上げたい。
 これからも秋谷会長をさらにさらに支え、とくに副会長、県長等は御宗門を外護し、ならびに大切なメンバーに信頼されゆくすばらしきリーダーとなっていただきたいのである。
 私も、御宗門を外護申し上げる責任があり、ならびに全学会を守りゆく責務がある。これまで内外より想像もつかない中傷・非難があった。しかし、正義がすべて証明されたことは、皆さま方がご存じのとおりである。
 何回となく申し上げてきたが、私に対する迫害は御本仏日蓮大聖人の大迫害からみるならば、あまりにも小さい。大聖人があれほどまでの不当な弾圧をお受けになられても「遺恨なし」と仰せになられた。私も信仰者として、人を恨むようなことはけっしてない。すべてが、仏法の次元からみるならば、とうぜんの信仰者としての証左であることを知っているからである。
 私どもは、一つの事象をみる場合、短絡的に見てはならない。近視眼的に見てはならない。長期的に見ていくならば、かならずその正邪、善悪というものは、おのずから明白になっていくものである。いわんや仏法者はそうであらねばならない。
 連日の努力、そして激務の皆さまであるがゆえに、ますます健康に気をつけられ、長寿であっていただきたいことを、心からお願いしたい。
 さらに、第一線でつねに奮闘しておられる県長、県婦人部長、圏長、圏婦人部長、支部長、支部婦人部長らの要の方々を、さらにさらに励まし守り、その美しき姿が全会員に流れいくことをお願い申し上げたい。

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