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広宣の誓いを胸に二十一世紀へ羽ばたけ 「高校新報」

1984.1.1 「広布と人生を語る」第5巻

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1  栄光の高等部結成二十周年の元旦、ほんとうにおめでとうございます。
 昭和三十九年、わが高等部は広宣流布の未来をめざして結成されました。以来、平和と文化と社会の庭に、幾多の人材を輩出してきました。
 本年は、いよいよ二十年という佳節を迎え、高等部じたいとしても、次なる時代へ大きく飛躍する時が来たと申し上げたい。私は今、新たな前進を開始せんとする高等部諸君のはつらつたる姿を胸に描いています。
 みずからの人生において”誓い”を一生貫ける人こそ、真実の尊貴の人であります。また”誓い”ある人は強く生きることができる。偉大な力を発揮することができる。ゆえにもっとも幸せな人といえます。一般的にも、歴史的にも一事を成した人物は、若き日に鮮烈なる誓いをもち、その栄冠の人生の船出をしています。
2  今の創価学会は、立派な文化会館が各地に建設きれ、民衆の平和と文化を守る庶民の城として多くの会員から親しまれ利用されています。しかし私が戸田先生のもとで、若き青春の日々を戦っていた草創のころは、西神田の旧学会本部しかありませんでした。その懐かしい小さな事務所の一室に新来の友を連れていったときに「いくら立派なことをいっても、こんな粗末な建物が本部では信用できない」といって、なかなか信仰しなかったという思い出があります。
 そのとき、私は何回となく心の中で「私は妙法のもと、戸田先生の偉大さを証明するための一つの事実の姿として、広宣流布のための立派な牙城を建設しょう」と誓ったのです。この決意と誓いは、けっして忘れることはありませんでした。現在は、同志の皆さんとともに築いた、広宣流布の基盤のうえに、全国各地に、また全世界に、立派な広布の拠点をつくりあげることができました。諸君たちの燦然と輝く未来広宣のための盤石な基礎はでき上がったと信じています。
3  無形ではあっても強き一念は、すばらしき有形の歴史を構築していくともいえる。三十年前に現在の創価学会の姿を予想した人はだれもいなかった。と同じように、二十一世紀の諸君たちの活躍が、どれほどの広がりと深さをもって展開されるか、だれ人も予想できないでしょう。ただそれは、強き誓願の君たちの胸中に秘められていることであると信じます。
 御書に「願くは我が弟子等・大願ををこせ」との御金言があります。また「大願とは法華弘通なり」とも仰せです。すなわち、広宣流布こそ大聖人門下の人生の目的であり、願いであるということです。若き日にこの妙法と巡りあい、広布誓願の正道を歩みゆく諸君の人生こそ、最高にして永遠の財産を築きゆくことを確信していただきたい。
 最後に、青春時代、とくに高校時代は大事な人生の分岐点に立っている時であるといってよいでしょう。であればこそ、甘えを排し、現実の勉学にしっかり取り組み、体を鍛えながら将来のために力をたくわえていってください。諸君のこの一年の成長と健康を心から祈っております。

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