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日蓮大聖人・池田大作

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色心ともに健康で使命の道を 「無冠」

1984.1.0 「広布と人生を語る」第5巻

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1  昭和五十九年「健康の年」、明けましておめでとうございます。
 雨の日も雪の日も、早朝から労苦を惜しまず、使命の道を走りゆく皆さんは、まことに広布の宝の存在と、いつも頭の下がる思いであります。
 また、そうした大切な日々の作業にあたたかい理解を寄せて、配達員さんを支えてくださるご家族の皆さま方にも、心から感謝を申し上げるしだいです。
 機関紙は、全同志の勇気の源泉であり、活動を導く羅針盤であり、地域を照らす灯台であります。ゆえに、その機関紙の配達にたずさわる皆さんは、全国の津々浦々にゆきわたる尊い”信心の動脈”といえましょう。人より多く眠りをさき、人より厳しく早朝の寒さや天候の不順と戦ってこられた不撓の皆さんの活躍あればこそ、広布の日々新たな前進、そして組織の健康な脈動も可能になることはいうまでもありません。学会の前進を支える第一級の代表選手が皆さんであります。
 毎日、人知れぬご苦労があることでしょう。慌ただしい朝の時間に、知恵をしぼってみずからの使命を立派にはたしておられることと察します。
 地道といえば、これほどの地道な仕事はありません。しかしながら、信心の沃野に蒔かれる労苦の種子は、己が人生を飾りゆく福運と歴史の糧となっていくのであります。
 目まぐるしい世相であればあるほど、人は地道であることに不安をいだくようです。なにごとにも、てっとり早い方法を選びがちです。けれどもそれは、自分の人生をかけるべき根本の「信」を見失っているからといえましょう。
 私たちには御本尊があり、支えとなる同志がおります。広宣流布という目的があります。勤行・唱題を基本とした励ましあいの日々のなかに、地道という陰徳の積み重ねは、やがて陽報という大樹となっていくのです。
 「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり
 どうかこの日蓮大聖人の仰せを、いっさいの活動の根本において、自己の使命の達成に励んでいってください。
 この「健康の年」は、無冠の友とそのご家族にとって、もっとも色心にわたる磐石な健康の一年となりますよう、また、ますますの福運の人生でありますよう心よりお祈り申し上げ、年頭のごあいさつとさせていただきます。

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