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日蓮大聖人・池田大作

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第一回岡山県総会 信心の強さが幸福の根本要件

1983.4.3 「広布と人生を語る」第4巻

前後
1  人生は、強く生きぬくことだ。弱き人生は不幸である。世間でも心の強い人は勝者の人生を歩み、弱い人は敗者の人生となっているものだ。ここでいう”強さ“とは、たんなる物質的、肉体的力のことではない。心の強さ、一念の強さ、そして究極的には”信心の強さ“である。
2  御本尊の中央には「南無妙法蓮華経」とおしたためである。もったいなくも、われらもまた妙法の当体である。ゆえに御本尊を信受し、唱題しゆくとき、妙法の法味によって、御本尊におしたための、さらに宇宙に遍満する一切の仏・菩薩・諸天前神が威光勢力を増し、われわれを守護してくれる。そこに所願満足の人生が開けるのである。これほど強き人生はない。
 最高の人生の根源の力となる信心が強いかどうか、これが幸福の根本要件であることを忘れないでいただきたい。
 世間の無責任な中傷、非難、煙のごとき言動に信心を粉動されることはまったくの愚である。仏法のこと、信心のことは、われわれが教え、示していく立場なのだとの確信で、学会精神を強くもって進んでいただきたい。
3  「歓喜の信心」「感謝の信心」に、福運も功徳もいやましていく。いつも不平、不満をいだき、義務感で動いている重い心の人には、功徳は微弱である。はずむ生命で、信心のことは喜び勇んで実践しようとの一念の人に、功徳は増しゆくのである。
 この一念の違いは微妙なものである。喜びの心の出発か、不平の心の出発か――最初はたいした差はないようにみえても「チリも積もれば山となる」で時とともに、大きな差がでてくるのである。
 どうか、つねに、歓喜の心、喜びの活動へと向かいゆく強き信心の一念をたもち続けていただきたい。
4  また、活動における留意点について申し上げたい。
 1)交通事故にはくれぐれも注意していただきたい。皆さま方は広布に進む尊い仏
  子である。不注意な事故で、尊い生命を傷つけ、なくすようなことがあっては
  絶対ならない。
 2)同志間の金銭貸借も厳禁にしたい。それはかならず信心を濁らせ、怨嫉の因と
  なるからだ。つねに、すっきりとした信心、組織であっていただきたい。
 3)会合時間も八時半厳守を再び確認しておきたい。多忙さに流されてこの原則を
  ないがしろにしてはいけない。終了後の幹部の打ち合わせや懇談はやむをえな
  いが、短時間で、さわやかな効果的な会合運営をおねがいしたい。
 4)会場の定員もきちんと守ってほしい。無理をして大勢の人を入れ、事故を起こ
  すようなことは絶対にあってはならない。
 以上の点を、この席をお借りして訴えておきたい。
5  ここ数年来、宗門と学会をおとしいれようとした黒き策謀があった。
 上野殿御返事に「大魔のきたる者どもは一人をけうくん教訓をとしつれば・それひつかけ引懸にして多くの人をとすなり」と仰せである。
 成仏の道を阻み、広布の団体を破壊せんとする「大魔のつきたる者」は、かならずたくみな自己正当化の論理をもって「一人」の力ある人を引き入れ、それを機にして多くの人々を退転させていくものである。
 信心の究極は、御本尊と自分との関係にある。魔の蠢動を鋭く見ぬき、如来の使いとして峻厳なる信心と人生の道を歩みつづけていただきたい。
 世界はいま、混沌とした不安の時代に入った。その蘇生と打開は妙法にしかなく、妙法を待ち望む機運が高まっている。
 われわれの法戦、広布の一念は「一身一念法界に遍し」で、あらゆる人々、地域社会、さらには宇宙にまで影響を与えゆくものであることを確信されたい。
6  中国広布の淵源の地である伝統と歴史をもつ岡山は「勇気凛々たる岡山」「歓喜の炎の岡山」「連続勝利の岡山」を合言葉に、中心の増本県長を支え守りながら、岡山と自分自身の勝利のために、おおいなる前進をしていただきたい。

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