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日蓮大聖人・池田大作

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第二十五回学生部総会に寄せて 民衆の時代へ民衆の力を

1983.1.10 「広布と人生を語る」第4巻

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1  第二十五回の学生部総会にあたり、二十一世紀のリーダーと育ちゆく学生部の諸君に、いやまして栄光輝けと祝福しつつメッセージを送ります。
 さまざまな国でさまざまな識者が未来を志向しながら、さまざまな論議を展開しているが、その結論は「人間主義でなければならない」「人間原点でなければならない」という一点に帰着するといってよい。すなわち、人間性、人間主義こそ至上の原則といえるわけである。
 私どもの信奉する仏法は、あくまでも生命尊厳を根本としている。社会が、また世界が、志向しゆく平和文化運動のなかにあって、自己の確立をしゆく信仰を持った人々の連帯による宗教運動の延長としての平和文化運動こそ、もっとも強く、もっとも長く、そしてもっとも広く、持続と共鳴を得る新世紀への暁鐘たりうるのである。
 それは、日がたつにつれ、また年を経るにつれ、明らかにされていくと私は申し上げておきたい。その運動をあらゆる迫害を乗り越えながら、営々と五十数年にわたって続けてきた生きた仏法運動即宗教運動の中核が、わが創価学会であると訴えたい。
 すべてにわたって混乱と複雑性の社会と世界にあって、それらを照らしゆく一点の松明はすべて、邪悪に対する鋭き批判力と、正義への情熱あつき諸君に受け継がれゆく。選ばれた諸君が強く誇りと使命の自覚をもって、民衆のなかへ民衆のために、社会のなかへ社会のために、勇敢に挑戦しゆかんことをこいねがってメッセージといたします。

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