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日蓮大聖人・池田大作

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文京区代表者の集い 広宣流布のために力を

1983.1.7 「広布と人生を語る」第4巻

前後
1  文京は東京二十三区のなかでも小さな区である。しかし、その源流は文京支部にあり、かつて草創期には日本第一の大支部とうたわれた輝く歴史をもっている。私にとっても、”広布の故郷”ともいうべき懐かしい思い出深い地である。これからは「大文京」を合言葉として、未来のために意気揚々たる前進をお願いしたい。
2  文京支部がどうして日本一になれたか。その理由をいくつかあげてみると、まず団結が強かったということだ。支部長を中心に、皆がたがいに支えあいながら「広布のために第一級の支部を建設しよう」との意気込みがあった。気迫があった。
 ほんとうに仲の良い、人柄の良い方たちが集った支部であった。そこには、協調と信頼と励ましあいが、しぜんのうちにできあがっていた。だから、いざというときの耐久力があった。
 また、よくいっしょに勤行・唱題をし、御書も拝しあったものである。
 そうした、清浄にして生きいきとした組織は、悪の生命を厳然と阻みゆくものだ。悪人も入り込めないものだ。その清浄なる信心の伝統だけは、この文京の地にいつまでも残していだだきたい。
 今日、文京は、親しみやすく、理想的な人間関係が築かれているように思う。だが、それがなれあいとなり、信心の清新さ、峻厳さを失えば、強靱な前進ができなくなる。その一点を銘記し、よくよく思索して、今後のいっそうの発展を期していただきたい。
3  人生、何のために生くべきか―― これは最大にして根本の命題である。その目的を知らずしては、悔いなき人生を生きることはできない。この命題に、確固たる裏づけをもって解答を与えたのが、われらの信奉する仏法なのである。
 われわれの人生は、日蓮大聖人の仏法を広宣流布せんとの崇高な目的に立ったものである。
 それを妨げようとして迫害や陰謀の黒い嵐が起こってくることは、御書に照らして明らかである。歴史をみても、つねに真剣なる信条のままに行動する信仰者には迫害があった。これこそ、宗教のもつ宿命といってよい。その迫害に耐えてこそ、
 信仰者としての最高の栄誉の証があるのである。
 ゆえに、いかなる非難、中傷をも、私は恐れない。むしろ「迫害こそ信仰者の誉れであり、光である」と自負している。これは指導者としてとうぜんの立場であり、皆さま方を守りぬかなくてはならないと決意している。
4  私どもは、広宣流布のために、一人ひとりが現実社会のなかで、いちだんと力をもたねばならない。広宣流布の運動のなかには、いっさいのありとあらゆる価値が含まれている。法のため、自身のため、祖先のため、社会のため、福徳のため、生活のため、文化のため、平和のため、教育のため等々、すべてが包含された最大の運動なのである。
 ゆえに、社会の大地に根を張りながら、この妙法の信仰の力を示していかねばならないる 
 したがって、広布のために、長寿を、健康を、職場地域で信頼を、また経済力を、輝く家庭を等々、あくまでも広宣流布を目的にしながらの力が要請されるわけである。
 心して、強き信仰者として、人間として、社会人としての立派な力をつけながらのこの一年の前進であられるよう願ってやまない。

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