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日蓮大聖人・池田大作

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第三祖日目上人第六百五十回遠忌大法会 猊下を厳護し雄渾の前進

1982.12.16 「広布と人生を語る」第4巻

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1  謹んでお祝いのごあいさつをさせていただきます。
 本日は、一閻浮提の御座主・第三祖日目上人第六百五十回遠忌の盛儀が、御法主日顕上人猊下の大導師の御下に、晴ればれとした天候につつまれ、三日間にわたり厳粛かつ盛大に奉修され、ここにとどこおりなく終了いたしました。心よりお喜び申し上げます。
 また、昨年の宗祖日蓮大聖人第七百御遠忌をはじめとして、本年春の御開山日興上人、そしてこのたびの第三祖日目上人の第六百五十回遠忌大法会が、うれしくも宗門未曾有の大興隆のさなかに、いっさいつつがなく奉修なされましたことを、信徒一同を代表いたしまして心からお祝い申し上げるものでございます。まことにおめでとうございました。
 なお、微力ながら私も奉讃委員長として、その大任を果たすことができえましたことは、これひとえに御法主上人猊下の御威徳のたまものと、衷心より御礼申し上げるものでございます。まことにありがとうございました。
 あまつさえ本日は、御法主上人猊下の御慈悲と御高配によりまして、ここ大書院における祝賀の宴にお招きいただき、藤本総監殿はじめ御尊能師ならびに御尊師方、そして法華講、学会の代表が相集い、日目上人の尊き御生涯を偲びつつ御懇談の栄をたまわり、一同を代表いたしまして、厚く厚く御礼申し上げます。まことにありがとうございます。
 一昨夜は、御題目講にひきつづき、藤本総監殿より「日目上人の御高徳を拝し奉る」との、本宗の真髄と弘教の大精神を諄々と教示くださった御法話をうけたまわり、私はまことに感銘を深くいたしました。
 また、さらに昨夜は、御法主日顕上人猊下より深秘甚深の御説法をたまわり、私はひとしお恐懼感激いたしておるものでございます。
 神力品の結要付嘱の深義より説きおこされ、一時間にわたって本宗の根本中の根本義たる血脈付法の甚深なる大事を「二箇相承」「日興跡条条事」にもとづき、まことに御明快に御指南くだされたことは、凡下の私ども日蓮正宗信者の信心をば正しく御教導くださる御法主上人の、深くしてまた広々とした御慈悲と拝したてまつり、私どもは、大石寺開基七百年へ向けて、全力をあげての御奉公を深く決意したものであります。
 日目上人は一閻浮提の御座主という尊き御身であられながら、私たち凡愚の信徒のために、一身を抛たれました。この日目上人の大慈悲を思うとき、峻厳なる信心のあり方に身のひきしまる感をおぼえるのであります。
 広宣流布の春秋の歴史の時は流れ移り、今日、妙法流布の聖業が日本一国にとどまらず、世界にまでおよんできた事実は、日目上人の御遠忌を迎えるにあたって、これほどの御報恩謝徳はないものと信ずるのであります。すでに「三国並に一閻浮提」の広布先駆けの地涌の眷属の人々が、世界各地から正本堂に参詣しました数は、昨年と本年だけでも、約四十か国九千名となっております。この行体の姿をば、一閻浮提の御座主であられる日目上人は、かならずや御照覧、御嘉納くださることと深く信ずるものでございます。
2  さて、明年一月には、御法主日顕上人猊下におかれましては、御宗門はじまって以来初の、遠く南米にまで御親教あそばされるとうけたまわっております。私はこの一事をうかがうにつけ、いよいよ世界広布が、日輪が中天に進むがごとく、広がっていくことの瑞相と拝するものでございます。この席をお借りしまして、御法主日顕上人猊下の御親教が、無事御平安であられますよう、心よりお祈り申し上げるものでございます。
 ともあれ、私どもは昨夜の猊下の御説法にもありましたごとく、混迷と大乱の社会と世界の実情をみるにつけ、「大悪は大善の来るべき瑞相なり、一閻浮提うちみだすならば閻浮提内広令流布はよも疑い候はじ」との御聖訓を確信したてまつり、宗祖日蓮大聖人、第二祖日興上人、第三祖日目上人の御心を深く深く体したてまつりながら、私たち地涌の戦士はいよいよ信カ、行力を奮い起こし、僧俗一致をもって、どこまでも第六十七世日顕上人猊下を厳護申し上げ、雄渾の信心で明年もまた、新たなる建設への前進をここにお誓いするものでございます。
 終わりに、御法主日顕上人猊下のますますの御健勝と、日蓮正宗の大発展と、信徒各位のいよいよ大福運につつまれた人生であられますことをお祈り申し上げ、謹んでお祝いのごあいさつとさせていただきます。

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